死ぬまで海外ドラマ(死ぬ海)

アメリカ、イギリス、中国とその他世界各国のドラマ。

海外ドラマの制作会社・放送局(中国編) : 2000-2001年  

2000年

続 西遊記[西遊記録続集](2000) [中Wiki]

制作会社
中央電視台 ・・・(西遊記、紅楼夢、ラストエンペラー、三國志演義、則天武后、永遠なる梁山泊 水滸伝、永遠なる梁山泊 水滸伝)
中国電視劇制作中心 ・・・(西遊記、紅楼夢、ラストエンペラー、宋慶齢の生涯、三國志演義、永遠なる梁山泊 水滸伝)

放送局
CCTV-1


雄弁な紀暁嵐 名文家と汚職大臣の喜劇[鉄歯鋼牙紀暁嵐](2000) [中Wiki]

制作会社
北京亜環影音制作有限公司

放送局
(TV)
不明
(ネット)
腾訊視頻
愛奇藝
優酷


北京亜環影音制作有限公司は香港と北京の会社が共同で設立した"中国語圏"に作品を制作・供給する会社ということですが、2002年以降に行われた香港での放送(局)情報はあるんですけど2000年に行われた筈の本土での情報が特にありません。CCTVでやったということなのかな。
作風的には、言われてみれば"香港"的な軽みはある気がします。ジャッキー・チェン的というかMr.BOO的というか。



2001年

歴史劇

笑傲江湖[笑傲江湖](2001) [中Wiki]

制作会社
央視
中国電視劇制作中心 ・・・(西遊記、紅楼夢、ラストエンペラー、宋慶齢の生涯、三國志演義、永遠なる梁山泊 水滸伝、続 西遊記)

放送局
(TV)
中央電視台電視劇頻道
(ネット)
央視網
優酷
腾訊視頻


「央視」は中国中央電視台(CCTV)のこと。使い分けの理由は分かりません。
「中央電視台電視劇頻道」はそのドラマ専門チャンネルで、ナンバリング的にはCCTV-"8"になるよう。

康熙王朝[康熙帝国](2001) [中Wiki]

制作会社
中国国際電視総公司

放送局
(TV)
中央電視台電視劇頻道
(ネット)
愛奇藝
腾訊視頻
央視網


中国国際電視総公司は国有企業。
名前的に国際配給を意識しているのは明らかですが、実際この「康熙王朝」は中国ドラマ史上初と言ってもいいくらいのA級感のある大作になっていると思います。

大宅門 名家三代に渡る栄枯盛衰の物語[大宅門](2001) [中Wiki]

制作会社
中央電視台影視部 ・・・(大清帝國 雍正王朝)
無錫中視股分公司

放送局
(TV)
中央電視台総合頻道
(ネット)
央視網
優酷
西瓜視頻


"無錫中視股分公司"。
"無錫"は地名。"中視"は中央テレビ。"股分"は株式。
「中央電視台総合頻道」は、結局CCTV-"1"のことでいいようで、日本のNHK総合と同じタイプの"総合"のようですね。

現代劇

雨のシンフォニー[像霧像雨又像風](2001) [中Wiki]

制作会社
北京鑫宝源影視

放送局
遼寧有线台社会生活頻道


これまでも現代劇作品自体は実はあったんですけど、作品情報が貧困でここでは扱えませんでした。
北京鑫宝源影視は"北京鑫宝源影視投資有限公司"としてのみ出て来ます。
いずれにしても映画・テレビにまたがる映像関係の総合会社のよう。
"遼寧有线台社会生活頻道"。
"遼寧"は遼寧省。"有线"はケーブル。"社会生活頻道"は現在はネット局として知られる「哔哩哔哩(bilibili)」のことで、この時点ではケーブル局だったという事なのかな。
とにかく再放送(配信)以外の役割で、初めてネット局系の名前が出て来ましたね。



中央電視台(=CCTV-1、中央電視台総合頻道)
80年代 西遊記、紅楼夢、ラストエンペラー
90年代 三國志演義、則天武后、東周列国 春秋篇、永遠なる梁山泊 水滸伝、大清帝國 雍正王朝
2000-2001年 続 西遊記、大宅門 名家三代に渡る栄枯盛衰の物語



中央電視台電視劇頻道
2001年 笑傲江湖、康熙王朝



遼寧有线台社会生活頻道
2001年 雨のシンフォニー




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Posted on 2023/09/16 Sat. 17:06 [edit]

category: 海外ドラマの制作会社・放送局(中国編)

thread: 中国ドラマ - janre: テレビ・ラジオ

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海外ドラマの制作会社・放送局(中国編) : 1990年代後半  

1990年代後半

東周列国 春秋篇[東周列国·春秋篇](1996) [中Wiki]

放送局
(TV)中央電視台
(ネット)哔哩哔哩


制作会社が書いてないんですけど、これはCCTV(中国中央電視台。以下同様)内部制作ということでいいのかな。


司馬遷と漢武帝[司馬遷](1997) [中Wiki]

制作会社
中央電視台 ・・・(西遊記、紅楼夢、ラストエンペラー、三國志演義、則天武后)


秦始皇帝 奇貨居くべし[呂氏春秋][東周列国·戦国篇](1997) [中Wiki]

制作会社
三亞影視


こちらは逆に、制作会社しか書いてない2つ。
たまたまではなさそうなので、"ビデオのみ"ということかなと。(僕が見たのはDVDですが画質的には明らかに(笑))
"三亞影視"は後継らしきVOD会社しか出て来ませんが、それだとすると民間制作か。


永遠なる梁山泊 水滸伝[水滸伝](1998) [中Wiki]

制作会社
中央電視台 ・・・(西遊記、紅楼夢、ラストエンペラー、三國志演義、則天武后、永遠なる梁山泊 水滸伝)
中国電視劇制作中心 ・・・(西遊記、紅楼夢、ラストエンペラー、宋慶齢の生涯、三國志演義)

放送局
(テレビ)
CCTV-1
(ネット)
優酷
愛奇藝
央視網
腾訊視頻


西太后の紫禁城[日落紫禁城](1998)

制作会社
万科文化伝播
僑興電話集団

放送局
北京衛視


"万科文化伝播"は情報なし。
"僑興電話"はNTT寄りのソフトバンクみたいな巨大通信・電話会社のよう。
「僑」という字はついてますが純粋に国内企業のよう。
"北京衛視"は公営(つまり北京)の衛星放送局。ついに衛星。

大清帝國 雍正王朝[雍正王朝](1999) [中Wiki]

制作会社
中央電視台影視部
北京同道文化発展有限公司
長沙電視台

放送局
(TV)
中央電視台総合頻道
(ネット)
央視網
優酷
腾訊視頻


"中央電視台影視部"は、たまたま部署名がついてるだけなのか新たに設けられた専門の部署なのか、ちょっと分かりません。
"北京同道文化発展有限公司"は直接は出て来ませんが、地域名違いの同様のが複数あり、"同道"は「同志」という意味なのでまあ公営系だろうなと。



中央電視台(→CCTV-1)
80年代 西遊記、紅楼夢、ラストエンペラー
90年代前半 三國志演義、則天武后
90年代後半 東周列国 春秋篇、永遠なる梁山泊 水滸伝



中央電視台総合頻道
1999年 大清帝國 雍正王朝


「中央電視台総合頻道(チャンネル)」は、CCTV"1"のことなのか別チャンネルなのか、分からないのでとりあえず別にしてあります。

北京衛視
1999年 西太后の紫禁城



Posted on 2023/09/08 Fri. 14:58 [edit]

category: 海外ドラマの制作会社・放送局(中国編)

thread: 中国ドラマ - janre: テレビ・ラジオ

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’23.8月の米欧ドラマ(スカパー&WOWOW)  

アメリカ

ABEMA(全て無料の1話のみ)

デス・ヴァレー 密着!ロス市警アンデッド特別捜査班[DEATH VALLEY](2011) ABEMA

ゾンビや吸血鬼や狼男が"犯罪者"として普通に警察の取り締まり対象になるようになった世界でのロス市警の日常。
まあSFやホラーというより、冗談ドラマ。

オークワード 不器用ジェナのはみだし青春日記[AWKWARD.](2011) Hulu/ABEMA

地味女子高生の逆転自己実現。

フェイキング・イット 噂のカップル!?[FAKING IT](2014) Hulu/ABEMA

地味女子高生"たち"の逆転自己実現。

アメリカン・ゴシック 偽りの一族[AMERICAN GOTHIC](2016) WOWOW/ABEMA

1995年版"アメリカン・ゴシック"との関係は、特に無いよう。
ある町で政治的経済的に支配層にある一族の、心臓発作に倒れたばかりの当主(父親)がどうもかつて地域を騒がせた連続殺人犯らしい濃厚な疑いが浮かんで来たところから始まる話。
'95年版は人間界の悪といわゆる"悪魔"の悪がリンクしながら展開していましたが、今回超自然的要素が絡むのかどうかは1話では分かりませんでした。
それ次第というところもありますが、とりあえず悪くはなさそう。

ディズニープラス

サイレン 人魚の咆哮[Siren](2018) ディズニープラス/FOX

現代のUMAとしての"プレデター"人魚をめぐるホラー、かな?
ちょっと安い感じ。
ヒロイン、なのかな?人間界に紛れ込んだ少女人魚
ElinePowell_siren

エキゾチックな風貌含めて、"アメリカ人の憧れる北欧"というか"北欧ドラマのアメリカリメイク"的な、ムード優先の作品という印象。

DOPESICK アメリカを蝕むオピオイド危機[DOPESICK](2021) ディズニープラス/FOX

近年アメリカで大きな問題になっている、"官製麻薬"オピオイド/オキシコドンの大量流通問題について、その起源を事実に基づいて追及した作品のよう。
とりあえず先をやっていたら見たくはなりますね。ドラマとしての緊張感も問題なし。


イギリス

マダム・ホワイトのアンティーク事件簿[THE MADAME BLANC MYSTERIES](2021) AXNミステリー

またオセアニアかよと思ったらイギリスだった(笑)、そんな感じパッとしないおばさんおじさんをパッとしないまま主役に据えて進行するパッとしないミステリー。
"偏屈おじさん探偵"ならば、それなりにそれを面白く見せる「伝統」もイギリスにはある訳ですが、「おばさん」の方はそこらへんまだ未発達なのでただただパッとしない印象。(笑)


GCHQ英国サイバー諜報局[THE UNDECLARED WAR](2022) スターチャンネルEX/スターチャンネル

無料の1話のみ。
インド系かな?アラブ系かな?情報機関の有色マイノリティ女性研修生が、家族の無理解や職場の色眼鏡に耐えながら、意外な才能を発揮して国家的な危機/サイバー犯罪に立ち向かって行く話のよう。
どちらかというと事件の方がメインで、ヒロインのバックグラウンドは風景の一つとしてついでに出て来るような印象というか、話が進めば進むほどそうなっていきそうな予感ですが。
まあまあ面白そうでした。


ドイツ

アインシュタイン 天才科学者の殺人捜査[Einstein](2017) AXN

"ドイツ"ドラマ。
ドイツが"アインシュタイン"の(血統の)所有権を主張している作品というか。(笑)
内容は他国の天才/科学者系探偵のテンプレの、質の低い寄せ集め。
あかんなあ、ドイツドラマは。


ノルウェー

アーベル&ベルゲン 法律事務所(S2)[ABER BERGEN](2017) WOWOW

1stは飄々としたアダルトなセンスが面白かった作品。
2ndも主人公の奥さんの弁護士が、顧客候補からの"枕営業"の誘いを、迷った挙句まさかの受けてしまう展開でいい意味でも驚きましたが、その後は主人公が神経衰弱で精神病院に入院したり、性的人身売買組織にまんまと騙されて"続く"となったり、どうも"飄々としたセンス"というよりも分かり易いセンセーショナリズムが先行した感じで、かなりがっかりしました。
3rdシーズンもありますが、見ないと思います。


スウェーデン

レベッカ・マーティンソン 型破りな捜査[REBECKA MARTINSSON](2017) WOWOW

個性的な美人検事/弁護士による捜査ものですが、その"個性"の表現に微妙に分かり難いところが。
登場時は大都会の企業案件を扱う弁護士で、その"生き馬の目を抜く"非情な業界の中でも更に他の弁護士たちをどん引きさせるくらいのドライさで"変人"呼ばわりされるそういう存在。
rebecca_m1-02

そうした彼女が個人的事情で一時的に帰った生まれ故郷の田舎町で、行きがかりでその地方の臨時の検事に請われてなって、そこでも変人ぶりを発揮する、「型破りな捜査」を行うんですが、その"型破り"ぶりが「企業弁護士らしい合理主義が田舎で反発を買う」とかではなくて(そっちを予想しますよね)、「熱血一匹狼の直情径行が周囲や上層部をハラハラさせる」の方なので、ん?元キャラどこ行った?という感じにちょっとなります。犬にもダウン症の子供にも優しいし、全然"非情"じゃない。(笑)
結果的に言うとそっちが彼女の生地で、むしろ野生児みたいなところのある人で、彼女の「型破り」や「変人」性の本質は要は都会だろうと田舎だろうと集団行動に馴染めない、段取りを勝手に飛ばしがちというそういうもので、それがそれぞれの状況で違った形で表れていたという、そういう解釈でいいんだろうなと。都会人よりも合理的で、田舎者より野性的。(笑)
そういう彼女の性格は、主演の人(Ida Engvollさん)の演技の印象もあって直感的にはそこまで違和感は無いんですが、劇・脚本の段取りとしてはん?ん?となりながら見ている時間はありました。あんまりちゃんと説明・描写されてた感じは無い。
IdaEngvoll_RebeccaMartinsson

タクシーの後部座席で昔馴染みのおじちゃんとスウェーデンの流行歌を熱唱するレベッカ。確かアルコール抜き。(笑)
そういう人です。(笑)
二話完結×4のエピソード/事件は一つ一つ割とえぐく(田舎らしい暗さもある)て、レベッカ個人にも危険が迫ったりするんですが、何せ気が強くて行動力がある人なので、まあ何とかするだろうという感じで割と気楽に見ていました。美人だしね。ちょっと卑怯。(笑)
でも捜査の勘は本物だし、警察犬も含む犬たちは可愛いし、楽しい作品です。そう言えば子供の方を守る為にレベッカが泣きながら犬を叩き殺すシーンがあって、あれはぐっと来ました。2ndシーズンもあるんですが女優さん変わっちゃうっぽいんですよね、どうだろうそれは。
関係無いですけどレベッカが別に付き合ってもない男と(当然全裸で)サウナに入るシーンが複数回出て来て、やっぱスウェーデンはそんな感じなのかなとなりました。レベッカ個人の"野性"もあるのかも知れないですけど。


刑事ペーテル 未解決事件捜査班(S2)[DET SOM GOMS I SNO/THE TRUTH WILL OUT](2021) WOWOW

ちょうど1年前にS1を見た作品のS2ですが、「実際の事件に基づく」という但し書きがついていて、あれ前からそうだったかなという感じ。全5話という短い&半端な構成なので、実際"事実に基づいて"描くべきものだけ描いて終わったんだろうなとは思いますが。
性的人身売買や娼婦の虐待に、主人公の直接の上司や同僚が絡んでいる衝撃の展開で、"但し書き"が無いと衝撃があからさま過ぎてやり過ぎに感じてたかも。そういう意味で、必要な但し書きではありました。
そのように事件の内容は結構深刻ですが、主人公と共に働く寄せ集めポンコツ捜査班の面々の、別にふざけている訳ではないんだけどユーモラスな味わいは健在で、今回も楽しめました。
前回僕が裸身の美しさを賞賛していた(笑)女優さん/女刑事の人は、正にその"裸身"を披露した時の行きずりのセックス一発で妊娠していて、大きなお腹を抱えながらでもめげずにタフに働いていて、かっこ良かったというか更に味わい深かったです。
"事実"ベースという理由で逆に気軽にS3が作れなそうなのが残念。また見たい。


スペイン・アルゼンチン

キャッチ・ア・シーフ コピーキャットを追え[ATRAPA A UN LADRON](2019) AXN

ヒッチコック映画を基にしたらしい、"おしゃれな泥棒"の話らしいですけど、悪い意味で古典的でだるかったです。
ていうかアルゼンチン関係は演出が緩くて、まだまだ国際市場に出せるレベルには見えません。せめてアルゼンチンサッカー並みに(笑)洗練してから、出して欲しい。


Posted on 2023/09/01 Fri. 18:16 [edit]

category: 最近見た海外ドラマ(地上波・BS/CS 他)

thread: 海外ドラマ(欧米) - janre: テレビ・ラジオ

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海外ドラマの制作会社・放送局(中国編) : 1990年代前半  

1990年代前半

中国儒学の始祖 孔子[孔子](1990) [中Wiki]

制作会社
山東電視台
済南電視台

放送局
山東電視台


山東電視台と済南電視台。
いずれもそれぞれの地方の公営テレビ局ですが、特にCCTV(中央電視台)との関係は書いていないので、逆に自明ということなんだろうなと。80年代の"湖北電視台"も含めて。
「地方」と「中央」で地方にも番組制作/放送の独自性はあるけれど、アメリカの"州と連邦"程遠くはなくて、日本の警察組織くらいの感じかなと。
どのみち広大な中国なので実務を地方局がやる(中央の番組を地方が流す)のは当然な訳ですが、それでも「中央電視台」の番組と「〇〇電視台」の番組と放送時に分かれているのは、要は"制作"に地方局が入ってるかどうかかと。今のところの情報では。
ちなみに山東省は、孔子の出身地ですね。


楊家将[楊家将](1991) [中Wiki]

制作会社
山西電視台

放送局
(TV)山西電視台
(ネット)優酷


宋慶齢の生涯[宋慶齢和她的姉妹们](1991)

制作会社
中国電視劇制作中心 ・・・(西遊記、紅楼夢、ラストエンペラー)


山西電視台は上に同じ。
中国電視劇制作中心はCCTV傘下の制作組織。("会社"ではないよう)


三国志 新武伝[関公](1993)

制作会社
浙江華策影視股份有限公司


浙江華策影視股份有限公司は、民間のテレビ関係事業総合会社。
"2005年設立"とあるので、1993年当時はその前身の何かがやってたんでしょうね。
制作とはいえ民間が入って来たのは初めてか。
出来は微妙でしたが(笑)、言われてみればそんな気はする"商業的"な作りの作品な気が。


三國志演義[三国演義](1994) [中Wiki]

制作会社
中国電視劇制作中心 ・・・(西遊記、紅楼夢、ラストエンペラー、宋慶齢の生涯)
中国中央電視台 ・・・(西遊記、紅楼夢、ラストエンペラー)

放送局
(TV)
中央電視台一套[香港:本港台]
(ネット)
優酷網
腾訊視頻
愛奇藝
bilibili
央視網


香港の放送局の名前が出ていますが、日本でもNHK衛星第二でやったようです。
"一套""1セット"という意味ですが、次に"二套"も出て来るので、これがつまり"CCTV-1"ということなのかなと。
だとすると・・・(続く)


則天武后[武則天](1995) [中Wiki]

制作会社
中国中央電視台(涿州拍攝基地) ・・・(西遊記、紅楼夢、ラストエンペラー、三國志演義)
中国電視劇制作中心 ・・・(西遊記、紅楼夢、ラストエンペラー、宋慶齢の生涯、三國志演義)
中国電影合作制作公司
中国文学藝術基金会
中国華僑影視制作中心

放送局
(TV)CCTV-1 or 中国中央電視台第二套節目
(ネット)愛奇藝


(承前)この作品はCCTV-"1"からCCTV-"2"へリレー放送でもしたのかなという。
英語と漢字で表記が揃ってないのがおかしい感じですが、前者は百度百科から、後者は"维基百科"からの情報なのでそういうばらつきが。(事情がよく分からないのでとりあえずそのままに)
"中国電影合作制作公司"は、中国の「映画」の方の対外国代理店的な業務を国家委託でやる会社。
中国"華僑"影視制作中心なんてのも入ってますし、国際配給を前提に作られた作品なんでしょうね。
「国際」感は特に感じないですけど、作品の出来自体はなかなかで、十分に国際的視聴に耐える作品になっていると思います。



中央電視台(→CCTV-1)
80年代 西遊記、紅楼夢、ラストエンペラー
90年代前半 三國志演義、則天武后



山東電視台
1990年 中国儒学の始祖 孔子



山西電視台
1991年 楊家将



亜洲電視本港台[香港]
1987年 紅楼夢
1994年 三國志演義



Posted on 2023/08/25 Fri. 12:04 [edit]

category: 海外ドラマの制作会社・放送局(中国編)

thread: 中国ドラマ - janre: テレビ・ラジオ

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海外ドラマの制作会社・放送局(中国編) : 1980年代  

久しぶりの中国ネタ。
社会体制もあって、「全国放送の地上波テレビ局は『中国中央電視台』(CCTV)のみ」というのは周知な訳ですが、その中でどんなバリエーションがあるのかどんな状況が観察出来るのか、BBC寡占のイギリス以上に分からない感じですがとにかく始めてみます。


1980年代

三国志 諸葛孔明[諸葛亮](1985) [中Wiki]

制作会社
湖北電視劇制作中心
湖北電視台

放送局
湖北電視台


と言いつついきなり「湖北電視台」。(笑)
何らか中央の管轄下にはある筈ですが、情報を見る限りは1960年に開局した、一応は独立した放送局のよう。
制作も担っているので中央制作のプログラムを地方局が使い回す類とも違うようですし、まあよく分かりません。
ちなみに"湖北"というのは古代でこそ「楚」という南方の辺地扱いですが三国時代には既に「荊州」としてむしろ中国勢力圏のど真ん中に位置する場所なので、僻地過ぎて直轄放送が難しいとかいうことも無さそうですし、はて。
まあやりながら事情の推測を進めてみます。(笑)
・・・劉備玄徳が身を寄せたので有名な地域なので、『三国志』が特に人気があって作られたとか?(笑)


西遊記[西遊記](1986) [中Wiki]

制作会社
中国電視劇制作中心
中国中央電視台

放送局
(TV)
中央電視台
(ネット)
腾訊視頻
愛奇藝
優酷網
央視網
bilibili
西瓜視頻


こちらは改めての(?)中央電視台制作・放送作品。
(ネット)配信局が付記してありますが、実際にこれらが活動し始めるのは2000年代以降なので、後年の再放送/配信時の情報ですね。書いてあるのでとりあえず載っけておきます。


紅楼夢[紅楼夢](1987) [中Wiki]

制作会社
中国電視劇制作中心 ・・・(西遊記)
中国中央電視台 ・・・(西遊記)

放送局
(TV)
CCTV-1(中央電視台)
亜洲電視本港台[香港]
(ネット)
腾訊視頻
愛奇藝
優酷網
央視網


CCTVの1とか2とかのナンバリングがこれから細かくなって行くのかそれを一つ一つちゃんと調べる必要があるのかは、これもやりながら考えます。


ラストエンペラー[末代皇帝](1988) [中Wiki]

制作会社
中国電視劇制作中心 ・・・(西遊記、紅楼夢)
中国中央電視台 ・・・(西遊記、紅楼夢)

放送局
(TV) CCTV-1
(ネット) 優酷網


ベルナルド・ベルトルッチの映画



が有名ですが、こっちはこっちで面白かったです。西太后と溥儀に対する感情が、ちょうどな感じ。(ベルトルッチは溥儀に好意的で西太后は妖怪みたい。中国版は溥儀の方を矮小/凡俗に描いている)
制作の方に特に外国人脈とかは入ってないんですね。


初回ですが、まさかネット配信情報まで載っているとは思わなかった。
その配信局にも、何か法則性がその内見出せたりするのかな。



湖北電視台
1985 三国志 諸葛孔明



中央電視台(→CCTV-1)
80年代 西遊記、紅楼夢、ラストエンペラー



亜洲電視本港台[香港]
1987 紅楼夢



Posted on 2023/08/19 Sat. 12:04 [edit]

category: 海外ドラマの制作会社・放送局(中国編)

thread: 中国ドラマ - janre: テレビ・ラジオ

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’23.7月の米欧ドラマ(Lemino)  

全てLemino
マンチェスター・シティの来日試合を見る為に契約してまだ1か月も経ってないですが、何せ体調が悪くてやることが無かったので、見尽くしてしまいました。(笑)


1シーズン以上見たもの

アメリカ

JUSTIFIED 俺の正義(S1)(S2)(S3)(S4)(S5)(S6)[JUSTIFIED](2010)

ケビン・コスナー『イエローストーン』と同様に、"ネオウェスタン"とカテゴライズされている作品。
あちらが"西部開拓時代"以来続くダットン牧場を舞台にすることで"西部劇"である基礎を固め、端々に現代に西部劇的に生きるダットン家の面々の行動原理の意味や必然性をしばしば意識的に問うているのに対して、こちらはさほど細かいことは気にせずにファンタジーとしての"西部劇"的生き方の魅力・快感をストレートに追求している感じ。
主人公は(連邦)「保安官」(補)という西部劇時代から名前は続いているけれど実態はだいぶ違う(地域の治安を守るのではなく州をまたいだ逃走犯の逮捕が主な仕事)職業の"レイラン・ギヴンズ"

TimothyOlyphant_Justified

で、西部劇のガンマン/保安官さながらに早撃ちの腕と法執行権のしばしば強引な行使で職務を遂行します。行く先々悪党どもの死体の山みたいなことにはなってるんですが、ただ"ダーティ"(ハリー)な訳でも「私刑」志向な訳でもなくて、基本的には真面目で清廉、ただある意味有能過ぎるというか頭が切れて近道・抜け道をつい見つけてしまう、そして個々の手続きの正しさよりも市民の安全確保や犯罪の防止の方を重視する自分の内心の声をどうしても上位に置いてしまう、そういうタイプ。
当然始末書の山ではあって、常に自分の判断の方を優先する態度を傲慢と批判されることもしばしばあるんですが、有能さと善意自体は周囲も疑っていなくて、上司も同僚もたいていはしぶしぶ認めてしまう、そういう存在。
変わり者でマイペースではありますが"偏屈"や"外れ者"とは少し違って、ルックスもトークもそれ自体としては爽やか流暢で、捜査は強引ですがマッチョなタイプではなくてむしろ基本的にはひたすら優しくて知的、皮肉屋ではありますがどんな状況でも飄々とユーモアを忘れず、特に女好きということは無いですがたいがい好意は持たれるタイプで、まあかっこいいですね。男の子(笑)なら憧れますね。こんな風に生きられたらなと、素直に思わされる存在ではあります。
そのレイランの活躍を、基本的にはひたすら見て行くだけの作品と言えばそうで、巨悪がいるわけでも大きなストーリーがある訳でもなく、都会でやり過ぎて飛ばされて来た故郷のケンタッキーの田舎町ハーラン周辺の、多くは昔の知り合いの様々な犯罪者たちが巻き起こす事件に個々に対処して、一つ一つは解決するんだけどなかなか話が終わりそうで終らない、犯罪(者)の種が尽きそうで尽きないまま気が付けばシーズン6までみたいなそんな作品。
いかにも飽きそうなんですけどこれが不思議な程全然飽きなくて、ワンパターンの"マンネリ"よりも噛んでも噛んでも無くならない味の驚異の方に、見れば見る程打たれて行く感じ。冒頭では"ファンタジー"ということを言いましたが、その(飽きない)秘密は恐らくは一つ一つの描写のリアリティ・自然さにあって、様々な犯罪者/懲りない面々の行動一つ一つが、確かに悪いことではあるし個別にシンプルに嫌な奴汚い奴もいなくはないんですが、ほとんどの場合はある種"仕方がない"というか特に強くも高尚でもない人間として、この状況ならこう行動するしかないよな自分ならもっと立派なことが出来るなんて簡単に言えないよなという納得感のある行動ばかりで、そこにはただ人間がいるというか人間てこういうものなんじゃないかこうでしかあり得ないものなんじゃないかと、それが"犯罪者"であるだけに多少の虚しさ恐ろしさはありますが納得してしまう、そういう描写に溢れています。まあバルザック的というかドストエフスキー的というか、そんな言い方も出来なくはないかも知れませんがそこまで大げさな感じでも。(笑)
レイランの"対処"が脱法的ではあっても私刑的ではないのも、そうした"自然"に寄り添ったものであるからでしょうが、あちら側とこちら側に人として根本的な違いは感じ難い中、それでも「法」を守る側と守らない側に生まれる厳然とした違いみたいなものを、折に触れて逆に強く感じたりもしますけどね。やはり一つの目安ではあるかなという。生き方の基準というか。
特にレイランの元親友で作中なんだかんだという感じで常に出て来る地元の"中"悪党のボイド

WaltonGoggins_Justified

、繰り返される保安官補と犯罪者としての関わり含めて、時にもっと悪質な敵との戦いでは共闘などもしつつ気心の通じ過ぎるくらい通じている二人が、結果6シーズン戦い続けて"宿敵""ラスボス"化して行く理由としては、やはり「法」だよなという、それしかないよなという、特にボイドの立場に立つと感じますね。俺とお前にどんな違いがあるなぜお前はいつも批判する側で俺は批判される側なのか追われる側なのかと、言いたくはなるでしょうがそこはやはり法を守らない生き方を選択してしまった宿命というか帰結というか。
まあ面白かったですね。"ジャンル"としては、"あえて"西部劇的状況を設定して西部劇している『イエローストーン』に対して、むしろ実は西部劇的行動が自然な状況なんて現代(アメリカ)のどこにでも転がってるんじゃないかいくらでも"ネオ西部劇"は作れるんじゃないかと、そんな気にさせられるこちらは作品でした。ちょっともう一回改めて考えてみたいな行動原理をというか。俺もカウボーイになれるかもガンマンになれるかも。(笑)


リーガル・バディーズ フランクリン&バッシュ(S1)(S2)(S3)[FRANKLIN & BASH](2011) ひかりTV



型破りな弁護手法でインディーズ的に活躍していた"フランクリン"と"バッシュ"の若手弁護士コンビが、"レーベル丸ごと買収"みたいな形で大手事務所に組み込まれるも話の分かるボスの庇護の元変わらずより大スケールで型破り弁護で活躍する話。
ほとんどただそれだけのお気楽なコメディ・タッチの作品ですが、全く失速せずに/飽きずにS3まで楽しめました。要はただただ一話完結エピソードの質が高い、いい意味で職人的なアメドラ王道の良作品。2011年制作ということですが、これくらいの時代だとこういうのが(まだまだ)沢山あったんだろうなあ、あったよなあという、古臭くは全然無いですがノスタルジックではある作品。
とにかく楽しいです。知的にも情的にも必要十分、ノーストレスで楽しめます。
2人の自宅では学生寮的なパーティーが毎晩のように開かれていて、全編イケてる水着美女はうじゃうじゃ出て来ます
FranklinBash

が(細身小尻のコが多くて僕の好みともばっちり)、女性キャラで良かったのはちびの"フランクリン"の方の彼女に最終的にはなる冷血女検事(という評判の)
RheaSeehorn_FranklinBash

"Ellen Swatello"(Rhea Seehorn)で、終始ほとんど表情を変えない鉄仮面のまま、内に秘めた正義感やフェアプレー精神や優しさで、敵である主人公たちと時に絶妙に呼吸を合わせて裁判の結果を幸せな方向に導く手助けをしてくれる味のあるキャラ。日本的に"デレ"てるわけではなくて"ツン"のままフェアなんですよね、真に「論理的」ということでもありますが。こういうキャラを描くのはアメドラ本当に上手くて、ある意味定番なんですけど僕は大好物。アメドラで初めて理解した"魅力的な女性像"の一つというか。日本人の描く"理性的"なキャラって、どうも薄っぺらで。
ロブ・ロウが本人役でちょこちょこ登場して主人公たちと絡むのも、お遊びですが楽しいです。S4もあるらしいですが日本で見れるのかなあ。


アート・オブ・モア 美と欲望の果て[THE ART OF MORE](2015) GYAO!

イラク駐留兵時代の盗掘経験から美術の世界に入ったアメリカ人主人公が、そうした暗い過去やイラク人の盗掘仲間たちのプレッシャーに悩まされながら、(表)アートのバイヤーとしての成功を目指して苦闘する話。期待したより"犯罪"の話が多かったですが、それはそれとしてアートバイヤーたちの世界も興味深く描かれていて、楽しめました。
ただ"犯罪"の話が鬱陶しいのでS2以降はパス。


イギリス

ディスカバリー・オブ・ウィッチズ 第1章 魔女の目覚め[A DISCOVERY OF WITCHES](2018) U-NEXT
ディスカバリー・オブ・ウィッチズ 第2章 魔女の契り[A DISCOVERY OF WITCHES](2021)

魔女(魔術師)、吸血鬼、デーモンの3大"クリーチャー"たちの、人類史とつかず離れずあった悠久壮大な"裏"歴史と、その起源の謎をめぐって彼ら全体の存亡にも関わる大きな動きを見せている現代の新たな局面の話。
「第1章」が現代編で、「第2章」は第1章で見出された謎の答えを求めて過去に飛んでのストーリー、そして再び現代に戻っての「第3章」があるようなんですが、少なくともLeminoには未収録で見られてません。
多分特に典拠は無いと思いますが、"ヨーロッパ史"や"DNA"まで絡めてクリーチャーの世界を実在的に作ろうという原作者の酔狂の本気感が面白いです。だから中心に吸血鬼と魔女のある意味よくある耽美的恋愛展開があっても、線が細い/女子向けな感じがしません。
第3章ではクリーチャーのみならず人類そのものの起源に関わる大きな秘密の話になるのではないかと予想しますが、果たしていつ見られるのか。(笑)


スウェーデン

RIG45 絶海に潜む闇(S1)(S2)[RIG45](2018) U-NEXT/Lemino

見た目アマプラ『リグ』の方が中心になっているツイートですが、ぶっちゃけ北海の石油掘削基地(リグ)なんてどこも同じような風景なので、雰囲気的には代用可能。(笑)
ただ上でも言っているように内容は全然違って、こちらは構造的には古典的とも言える純度の高いミステリー。誰が死に誰が生き残り誰が犯人なのか、S1もS2も本当に分からなくて面白いです。一回終わったS1のストーリーを、ちゃんとS2に繋げてあるのも見事で、レベルの高い脚本だなと。複雑過ぎて実はよく分かってないところもあるんですが(笑)、だいたい僕そういうの追うの苦手なので多分普通の人は分かるんだと思います。(面倒なので諦める人)
S2も一応完結している筈ですが、作ろうとすればS3も作れそうな感じ。
その前に僕は、『リグ』の方のS2が見たいんですが。あっちは全然途中もいいとこ。



最初の数話のみ見たもの

アメリカ

キャシーのbig C いま私にできること[THE BIG C](2010)
ガンで余命わずかと分かった主婦が人生を見直す話。

クライアント・リスト[THE CLIENT LIST](2012) NOTTV
真面目一本で生きた来た主婦が生活の為にグレーなマッサージ店で働き始め、葛藤しつつも適応してそこで主体性を発揮しようとする話。悪くはなさそうですけど多分主演のジェニファー・ラブ・ヒューイットのコントロール権が強過ぎる感じで、色々と窮屈・不自然。(そもそもの"マッサージ"の内容が余りにも分からないとか)

チョーズン 選択の行方[CHOSEN](2013)
"不幸の手紙"的殺人指令が連鎖するデスゲーム的な話。

HELIX 黒い遺伝子[HELIX](2014)
真田広之が出ていたので日米合作かなと思いましたが、そうではないらしいでも内容的には日本映画でもありそうな感じのよくあるバイオスリラー。

デッドリー・クラス[DEADLY CLASS](2019) ひかりTV
苛酷な環境で生まれ育った子供が"救われて"放り込まれた暗殺者養成学校の話。センスは悪くないと思います。


イギリス

World on Fire[WORLD ON FIRE](2019) BS12
ポーランドの話が中心なのかな。第二次大戦/対独戦秘史みたいな内容。見たらそれなりに面白そう。

リトル・バーズ[little birds](2020) BS12
富豪令嬢の自分探しみたいな話?質は低くないようなので、官能/退廃描写が好みなら楽しめそう。


カナダ

ロスト・ガール[LOST GIRL](2010) ひかりTV
現代に生きる魔物・妖怪たちの裏社会の抗争。アクションとユーモアは楽しかったですが、今にも最終戦争か?世界の謎が解明か?的な怒涛のオープニングから、"1話完結の妖怪探偵ストーリー"的なものに落ち着く気配が見えたので、拍子抜けして見るのをやめてしまいました。順番逆なら良かったかも。


ロシア

タンク・ソルジャーズ 史上最大の戦車戦に挑んだ兵士たち[Krepkaya bronya/HEAVY ARMOR](2019) ムービープラス
第二次大戦中のソ連の戦車兵訓練生たちの青春。いい意味でロシアらしい、素朴で力強くて魅力的な作品に見えましたが、残念ながらそもそも1話しか見られない仕様。


アメリカ・イギリス

スナッチ・ザ・シリーズ[SNATCH](2016) ひかりTV
青春ギャングもの。こういうのが好きな人なら十分に楽しめそうには見えました。


Posted on 2023/08/05 Sat. 12:00 [edit]

category: 最近見た海外ドラマ(配信サイト系)

thread: 海外ドラマ(欧米) - janre: テレビ・ラジオ

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’23.7月の英欧ドラマ(スカパー&WOWOW)  

何とアメリカが無いという、珍しい月でした。
始まったのはありましたけどね、ブラックリストとか。
終わったのが無かった。


イギリス

亡国のスパイ かくも親密な裏切り[A Spy Among Friends](2022) WOWOW

7月中に無料の一話だけ見て、その後8月に入ってまたWOWOWを契約したので一応二話もオンデマンドで見てみましたが、一話の時と印象が変わらず結局切った作品。
第二次大戦中対独戦の優秀な英国スパイとして活躍しながら、同時にソ連/KGBにも通じていてその後の冷戦時には逆に英国に対する二重スパイとして大きな損害をもたらした実在の人物についてのドラマ。
その人物の親友の(裏切られた)英国人スパイの回想と、彼に対する組織の聴取を通じて、その人物像や裏切りの理由を追求した作品。
ナショジオ伝記ドラマに近い手堅い作りですが、事件や題材自体にナショジオドラマ程の稀少性が感じられないので、分かり切っているものをただ丁寧に延々見せられている感じでやや退屈。利に転んだにしろ共産主義に夢を見たにしろ、当時の状況としては十分あり得るなという以上の感想は無いですし、そういう彼が大悪人などではなくて実際の裏切りにおいて様々な葛藤や苦悩を見せるのも、それも当然のことで、別にドラマにしてくれなくても分かるよなという感じ。(逆に大悪人なら興味がわくかも(笑))
強いて言えば組織の取調官である女性スパイが、実利大優先の諜報組織においても尚存在していた女性差別と闘う姿が脇のストーリーですが面白いと言えば面白いか。でもそれも他のドラマで結構見たしな。


カナダ

刑事マードックの捜査ファイル[MURDOCH MYSTERIES](2008) LaLa TV/FOX

昔多分無料の一話だけ見て、結構気に入っていたカナダのシャーロック・ホームズというか、20世紀初頭のカナダ警察において芽生えたばかりの科学捜査の知識を駆使して事件とそして保守的な警察組織と戦う刑事の話。
そういう内容ですが割とコメディタッチ&淡々と牧歌的でもあって、そこまでの緊張感はいい意味で無いです。
そこら辺を"粋"に感じて気に入ってたんですが、2話3話と見て行くと逆に緊張感が足りなく感じて、切ってしまいました。古い科学捜査のノウハウくらいしか特に見どころが無い。悪いドラマではないですけどね。


オーストラリア

アレクサの殺人ファイル メルボルン編[My Life Is Murder](2019) AXNミステリー
ダービーとジョーン キャンピングカーの旅事件簿[Darby and Joan](2022) AXNミステリー

"オーストラリアドラマ"は過去それなりに単体で面白いものがあって(『バックパッカー連続殺人事件』『警察医ブレイク』『オージーのおかしなワールド』など)レベルは低くない印象でしたが、これは何というかホールマークミステリーに近い、ある特定の傾向の有閑主婦向け的作品を集めて来た感じ。
それもオーストラリア=田舎的なイメージにあえて寄せた感じで、むしろ(オーストラリアドラマの)逆宣伝になってるんじゃないかなという。
良くないと思います。そんな変な観光化は要らない。国籍抜きで面白いものが、十分にある筈だと思いますから。


ニュージーランド

シェパード警部 ブロークンウッドの事件簿[THE BROKENWOOD MYSTERIES](2014) AXNミステリー

"ニュージーランドのバーナビー"だそうですが、いやいやバーナビーはおじさんですがこんな薄汚くないし、むしろ牧歌的と見せかけて小洒落たセンスがあの作品の特徴なので、こんなただの田舎ドラマと比べるのは。
別に「田舎」なら田舎でもいいんですけど、むしろ都会/本場(それこそバーナビーとかコロンボとか)に近づけようとして近づけてない"田舎"なので、ただただみすぼらしく感じます。エキゾチックですらない。


ドイツ

刑事サニー サイコキラーを追う女[SCHNELLER ALS DIE ANGST/FASTER THAN FEAR](2022) AXN

うーん。ニュージーランドに比べれば伝統国な筈ですが、相変わらず特に蓄積や貫禄の感じられない、ドイツドラマ。
"ゲルマン"味の面白さでも、北欧ドラマに完全に抜かれてるし。
張り切ってるだけで野暮ったい、よくある"サイコサスペンス"ドラマ。


スペイン

パロット 復讐の連鎖[PAROT](2021) AXN

"パロット"主義("Parot doctrine")

パロット主義とは、重大な犯罪で有罪判決を受けた者に対し、スペインの法律によって認められ、懲役の最長期間を制限または短縮する特定の権利を否定するという 2006 年のスペイン最高裁判所の決定を指します。


簡単に言えば特定の社会的なヘイトを集めやすい犯罪者(テロリストや性犯罪者)たちを、半ば恣意的に長期刑に服させ続けるシステムで、その合法性や人権侵害性が問題になってそれが廃止された、それによって生まれた大量の仮釈放者たちをめぐって巻き起こる混乱と事件を描いたドラマ。
興味深い設定ですしスペインドラマらしく個々人の描写にも迫力はあるんですが、ちょっと脚本がどたばたしてるというか詰め込み過ぎというか、ヒロインの個人的経験・心情にフォーカスし過ぎて"制度"そのものの問題、社会正義や法律論やそういう大枠がお留守になってしまった感じで、勿体ないなあという印象。"個人的悲劇"と"社会・制度"、ここまでならまだしも「天才的異常犯罪者との対決」まで入って来てしまって、結局何を見せたいねんという感じに。
もう少し整理すれば、傑作になった可能性はあったと思うんですけど。ヒロインの母親の"犯罪者論"とかも、もっと掘り下げる価値がありそうだし。全部ちょっとだけ。


スウェーデン

ザ・ハンター[Jägarna](2018) WOWOW

先月書き忘れた作品。(笑)
元敏腕刑事の老人が、地元の経済の活性化を謳う開発業者の私的警備コンサルタントに雇われるも、裏に隠された不正の数々に気付いて告発する側に回る作品。
正直"不正"が意外でも何でもないので、そもそも信じる方がどうかしているという感じで、もうちょっとネタフリをちゃんとしてくれないとストーリーに起伏がなあという感じでした。


アイスランド

ステラ 黒い捜査ファイル[Stella Blómkvist](2017) AXN

"アイスランド国民の半分が見た"という触れ込みですが、冒頭でいきなりヒロインが乳首丸出しで男のクンニに悶えていて、これを?という感じに。(笑)
そういう"過激さ""型破り"が受けたということなのかな。それとも元々アイスランド国民はオープンなのか。
とりあえずそういうやりたい放題系の美人主人公(弁護士)が、巨大な犯罪・陰謀と脱法すれすれの捜査手法で戦う作品。(のようです)
悪くないですけど、なかなかこういうのはアメリカ人の域には。
あえて見る興味は湧きませんでした。
・・・ポルノ以外のドラマ/映画で、"クンニ"を描くのって割と珍しいですよね。むしろアナルセックスの方がよく見るくらい。前にがっつり描写してたのを見たのはスウェーデンドラマ(『Cryptid 未知なる脅威』'20)でしたし、北欧は割と描く習慣があるのかもしれない。
ちなみに昔『ザ・ソプラノズ』でイタリア系マフィアたちが、実は自分はクンニが好きなんだけどイタリア人男性社会ではそんなことをするのは恥と思われてるので内緒にしているみたいに描写があって、そういうものかと(笑)。描かれる/描かれないにも、そこらへんの"文化"的問題は関係してそうですね。


フランス・ベルギー

ジュリアとノヴァク 幼馴染みの捜査ファイル[Vise le Coeur](2022) AXNミステリー

フランスもましになったと何度か書いてますが、それでもやはり安定はしない。
2022年にまだこんな型にはめただけみたいなのが平気で出て来る。
それが「職人」的とかならまだいいんですけど、(日本のテレビ局で言う)ADが見よう見まねでそれ風のものを作ったみたいな感じに見えるのがどうも。プロでもないし(いい意味での)アマでもない。
『アストリッドとラファエル』等、いい作品情熱を感じる作品もそれなりにあるだけに、ギャップの大きさが"業界"としての不健全さを感じさせます。真面目に作ってれば、その時代なりの"スタンダード"というものは自ずと発生するものな筈。必ずしも"傑作"ではなくても。そこら辺の信頼度が、やはりアメリカは抜けて高い。つまらないものはあっても、"手抜き仕事"と感じるものはほとんどない。
・・・腹立ちまぎれについ一般論で書いてしまいましたが、この作品に関しては作りが安易なのではなくてシンプルに実力不足で、描写が型通りに見えてしまっている可能性もあるかなと。結構それ自体は「型通り」とは言えない"複雑な過去"をキャラクターたちに持たせてるんですが、その割に反応が一つ一つ棒なので、期待させられる分腹が立つというか。振りかぶっといてこれかよという。アマとしてはやり切ってないし、プロとしては安定してないしという。
同じ"失敗"作でも『パロット』なら、"こうした方がいい"と提案も出来るんですけど、こっちの場合はもっとちゃんとやってとしか言いようが無い感じ。だから腹が立つ。(笑)


アメリカ作品も無いし、数自体も少ないし、割と不活発な月でしたね。



[追記]
微妙ですが、ABEMAは"テレビ"と分類することに。

アメリカ

アンダーエンプロイド 夢とサイフの相関図[UNDEREMPLOYED](2012) ABEMA
夢いっぱいだった大学(同窓)生たちの挫折と再起。

フォー・ライフ[FOR LIFE](2020) Netflix/ABEMA
冤罪で服役中の黒人受刑者が獄中で弁護士資格を取って逆襲を狙う話。


Posted on 2023/08/02 Wed. 15:26 [edit]

category: 最近見た海外ドラマ(地上波・BS/CS 他)

thread: 海外ドラマ(欧米) - janre: テレビ・ラジオ

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