死ぬまで海外ドラマ(死ぬ海)

アメリカ、イギリス、中国と欧州各国のドラマ。

『銃弾の副作用』(2015)  

これから一生かけて(笑)、コツコツと各作レビューを積み重ねて行く予定。
目標は全作レビューなので、なるべく淡々と。
まだあんまり要領も掴んでないですし、思い入れの薄い、新しい年代の作品からとりあえず、順番に。


『銃弾の副作用』(FOXチャンネル) (all cinema)

内容

1年前に幼い娘を病気で亡くし、心の傷を抱えた救命医ジョン。ようやく穏やかな日常を取り戻しつつあったある日、彼は路上で幼い少年が銃撃される現場に遭遇。必死の思いで少年の命を救ったジョンだったが、自らの正当防衛のため、その場にあった銃を手に取り、現場に戻ってきた容疑者の車に発砲。一連の出来事は、彼をあまりにも皮肉な運命へと導いていくことになる…。 (FOX公式より)



レビュー

・原題の"Complications"の通り、一つの銃撃事件から、行きがかりで事態がもつれにもつれていく様を描写した作品。
・いずれとりあえず(笑)"もつれる"のは(アメリカの)ドラマの常道ではあるんですが、この作品はそれ自体をテーマ化しているおかげもあって、"もつれ"そのものは割合明快に描けていて、見る上での鬱陶しさはそんなに無いと思います。
・...まあ、鬱陶しいですけど(笑)。狙いではありますから。
・その"鬱陶しい"事態を最終的に収めて行く、解決編自体はなかなかよく出来ていたと思います。
・ただそこに至る過程がやっぱりしんどいというか、積極的に見たくなる要素が見当たらないというか。
・特に何か、客観的な状況以上の"テーマ"も見えないですし。
・強いて言えば、違法行為に加担しつつも、医者や市民としての倫理の枠内に何とか踏み止まろうとする、主人公の葛藤?
・せめてもう少し魅力的なキャラクターでもいれば良かったんですけどね。
・多分それを"担当"しているアウトロー看護婦(グレッチェン)が、もっと分かり易く美人か。(笑)
・"リアル"なら"リアル"でもいいんですけど、"リアル"ならではのクールなカッコよさみたいなものも、特に無かったような。
・出来は悪くないと思います。完成度は低くないというか。
・ただ何というか、「マイナス」は少ないけど「プラス」も少ないという感じで、それで「普通」評価。
・...どちらかというと「映画」か、もしくは(単発)英国ドラマ的フォーマットで作った方が似合う素材かなとも。
・「一本のストーリー」として見た方がいい、"連ドラ"としての楽しさは薄いというのと。
・(英国ドラマ的に)"キャラ"ではなく"人間"そのものを、淡々と描く感じの方が様になるかなという。
・アメドラとしては余りに地味。比較的"地味"好きな僕から見ても地味。(笑)


他の人の感想

『銃弾の副作用』(三毛猫如月の玉手箱 さん)
『海外ドラマ 「銃弾の副作用」』(@迪的日常 さん)
『今ハマっている海外ドラマ~銃弾の副作用~』(海外ドラマと映画と、時々日常の日記 さん)

・・・思ったより評判がいい感じ。


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Posted on 2015/12/06 Sun. 19:42 [edit]

category: 2015-2019年のドラマ(アメリカ)

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ウェイワード・パインズ 出口のない街(2015)  




『ウェイワード・パインズ 出口のない街』(FOXチャンネル) (all cinema)

内容

シークレット・サービスの捜査官イーサン・バークは、失踪した2人の同僚を捜索中、「ウェイワード・パインズ(Wayward Pines)」という町の入り口に差し掛かり、交通事故に遭う。その後森の中で目を覚ました彼は、ウェイワード・パインズの閑静な住宅街へとたどり着くが、IDや所持品を何もかも失っており、そこから家族や職場への連絡手段は、すべて遮断されていた。
一方で、町の外の世界では、残された事故車にイーサンの乗っていた形跡はなく、彼の消息は絶たれてしまう。なんの情報も得られない中、自身も元捜査官であるイーサンの妻は、独自に彼の行方を追うことにするが…。
袋小路に陥ったまま、ウェイワード・パインズで失踪事件の捜査を続けるイーサン。穏やかに見える町の住人たちだが、誰一人彼に助けの手を差し伸べる者はなく、その不審な行動にイーサンはさらに疑惑を深めていく。そんな中、バーで働く女性ビバリーと出会ったイーサンは、彼女の率直な発言から、謎の糸口を見出していくように。そして、美しく理想的に見えるこの田舎町に隠された、恐るべき秘密へと迫っていくことになり…!
(FOX公式より)


レビュー

閉鎖コミュニティ政府(ないし大組織)の陰謀もの。
・割りとよくある感じですが、町に隠された"秘密"の内容自体は、なかなかに衝撃的でした。
・多分ほとんどの人は、最初はただの(?)人体実験・遺伝子操作系の秘密だと推測するはず。
・そういうミスリードがあるというか。
・話はもっと更に大きいんですけど、まあそれはネタバレ。
・ただドラマの構成自体が、その秘密のスケールに合っているかというと・・・うーん。
・ちょっと安っぽいか。
・無駄に扇情的というか。マット・ディロン主演の"ヒーロー"ものっぽいというか。
・ただの"陰謀"ものならば、ちょうどいい感じですが。
・"人類の未来"ですからねえ。掛け値なしに。
・結果話の妙なデカさに、なんかただ単に"騙された"感じがしてしまいます。"ミスリード"の手際の快感というより。
・そして最終的には、"ヒーロー"ものの安っぽさと、"閉鎖コミュニティの怪しさ"の「定番」感が鼻について。
・とてもその先の「大きな謎」の解明・解決の旅に付き合う気がしなくて、シーズン1で視聴を止め・・・るつもりだったんですが(笑)、あれで終わりなの?へえ。
・うーんそれはそれで。
・ということはやはり、これは"SF"ではないということですよね。
・本格的に"SF"をやるつもりは無いというか。
・むしろ僕が受け付けなかった"ムード"的な部分を、楽しむ作品?
・よく分からん。
・小説原作ものなので、何かちゃんとした意図があってのことなのは確かでしょうが。
・まあシーズン2があっても見ません。
・意味不明過ぎて見たくなるかも知れませんが(笑)、誘惑に負けないようにしたいと思っています。(笑)


他の人の感想
『ウェイワード・パインズ 出口のない街 #1「偽りの理想郷」』(海外ドラマ通信 イエス!フォーリンドラマ さん)
『海外ドラマ 「ウェイワード・パインズ 出口のない街」 最終回を見ました。』(MOVIE レビュー さん)
『ウェイワード・パインズ 出口のない街 第1話の感想メモ〜原作との比較』(北米発☆TVづくし さん)

・・・魅力とアラと、どっちも目に付く感じ?


Posted on 2015/12/07 Mon. 20:54 [edit]

category: 2015-2019年のドラマ(アメリカ)

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『バトル・クリーク 格差警察署』(2015)  




『バトル・クリーク 格差警察署』(FOXチャンネル) (Wiki)

内容

見た目も中身もパーフェクトなFBIの超エリート捜査官ミルトは、ある日ミシガン州の田舎町バトル・クリークへの出向を命じられる。地元の警察署にオフィスを構え、チームの一員に加わった彼は、無骨者のベテラン刑事ラスをパートナーに選び、捜査活動を始めることに。しかし、ミルトと渋々コンビを組むことになったラスは、FBI仕込みの捜査網と最新機器で軽やかに仕事をこなし、人柄もいいミルトのあまりの完璧ぶりに、不快感を露わにし…。この辺ぴな町に突如やってきた新参者は、果たして信用できる人物なのか? (公式より)


レビュー

・正直番宣の時点では、全くと言っていいほどそそっていませんでした。(笑)
・何?"格差警察署"って、ダセエ!というのと。
・アングル自体が見え見えで嫌な感じというのと。
・何で見たんだろう。「警察もの」「犯罪もの」自体の、信頼感安定感かなあ。
・SFとかホラーとかだったら、絶対見てない。(笑)
・まあとにかく、見て良かったです。
・凄く、気に入りました。癒しの時間でした。(笑)
・格差上等。
・「FBIエリート」と「所轄叩き上げ」のコンビものではありますが。
・主役はあくまで、"エリート"の方。"魅力"の元は。
・"叩き上げ"の方も決して頑迷ではないですが(むしろ繊細)、それでもやはり、主な仕事は「対比」の方。受け役。
・その"エリート"の魅力を一言で言うと・・・"善良さ"かな、やはり。
「エリート」というと、「鼻持ちならない」という枕詞がついて来ることも多いですが。(笑)
・それはエリートに"なりたい"で"いたい"上昇志向や権力意志の方に焦点が当たっている場合で。
・そもそもエリートである、恵まれた能力や条件を当たり前のものとして持っている人の場合は。
・存外無欲で親切で爽やかな人柄であることも、少なくないんですよね。
・そういう"エリート"の良さ、天然の理想主義や精神の健やかさや知的な素直さなどを、この作品の主人公は上手く表現していると思います。
・同じ俳優による『ラスベガス』の"ダニー・マッコイ"役の時は、ただの軽量級の二枚目にしか見えなかったので。
・表現"させて"いるというべきか。
・更に言うと本作の"ミルト"も決して陰の無いキャラクターではないだけに。
・逆に"爽やかさ"の「瞬発力」が際立つ感じで。
・ある意味それ自体を表現することに、製作陣の興味はあったのかなとか。
・そういう意味でも、やはり「叩き上げ」の方はサブ。(笑)
・...そうですね、類型としては、『ツイン・ピークス』のクーパー捜査官あたりに、連なる人物像かも知れないですね。
・あの時も悲惨でおどろおどろしい事件の中で、クーパーの人柄にどれだけ癒されたか。
・堅いことを言うようですが僕はなんだかんだ、"ドラマ"の「モデリング」機能を重視しているので。
・本当に魅力的な人、本当に善良な人(等)をきちんと描けている作品は、それだけで評価するところがあります。
・まあそこだけ出来るなどということはあり得ないので(笑)、それが出来ている時点で、そのドラマのクオリティ、または製作者の力量は、一定の水準が保証されているということも言えるかと思いますが。
・とにかくミルトを見ているだけで楽しかったです。
・当然の如く、脇も押しなべて魅力的でしたし。
・難点と言えば難点だったのは、「ミルトがなぜド田舎にやって来た」かという、メインの謎と言えばメインの謎の部分が。
・何とも中途半端に終わってしまった・・・
・と言うよりはっきり言って見てるこっちの関心からほとんど外れてしまっていたことで。(笑)
・そこらへんの引きの弱さが、シーズン1で打ち切りになってしまった大きな理由かなと、そういう推測はすんなり出来ます。(笑)
・まあ残念でしたね。ありがちではありますが。
・所謂「佳作」というタイプですね。
・「良心的」というか。
・生き馬の目を抜く業界では、不利なタイプ。(笑)
・思い出をありがとう、ミルト。(笑)


他の人の感想

『バトル・クリーク~格差警察署』(豆飛 さん)
『バトル・クリーク 格差警察署/シーズン1 視聴してみました。』(海外ドラマ:つぶやき処 さん)
『FOX「バトル・クリーク 格差警察署」6話まで観た。1話はオモローイ。だけど残念ながら13話で打ち切り決定〜!』(ラヴ・ハリ映画日記〜ときどき海外ドラマ〜 さん)

・・・やはりまあ、"地味"という感想が多いようですね。反論はありません。(笑)


Posted on 2015/12/08 Tue. 17:21 [edit]

category: 2015-2019年のドラマ(アメリカ)

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『CHILDHOOD'S END -幼年期の終り-』(2015)  

最近見たミニシリーズその2




『CHILDHOOD'S END -幼年期の終り-』 (AXN) (Wiki)

内容

多数の宇宙船が世界各国の都市の上空に出現して圧倒的な科学技術を見せつけ、戦争を止め、飢餓も疫病もなくすと宣言する。自らをオーバーロードと呼ぶ彼らの代表であるカレルレンは、一介の農民であるリッキー・ストルムグレンを人類の代表者に指名し、人類社会に黄金期をもたらすと言う。
アーサー・C・クラーク原作のSF史に輝く不朽の名作の初の映像化! (Wiki&AXN)


レビュー

・よく分からなかった。
・いや、内容的に"難解"とかいうことではなく、(TV)「ドラマ」としてどう見ていいのかが最後まで分からなかったというか、どこで盛り上がったらいいのかがよく分からなかったというか。(笑)
・特に"タイム"感かなあ。
・原作にちなんで(らしい)2話×3の三部作構成になっているんですが、一つ一つのパートを見るのに特に困難は無いんですが、通した流れみたいなものが掴みづらくて、いつ盛り上がるんだろうと思ってる内に終わってしまったという。
・普通に1本(2本でも可)の「映画」(または長編ドラマ)にしてくれるか、逆に13話なり26話なりのフルサイズでTVドラマらしい流れにしてくれた方が、少なくとも"慣れ"という意味では見易かったかなあと。
・特に幼少時にカレルレンに助けられる天才少年がその後青年になってストーリーの大きな鍵を握るんですが、その"成長"がなんか唐突というか、さあこれから彼がどのようにカレルレンに関わって行くんだろうと楽しみにしてたらいきなり知らない人になっていて、あれ?(笑)というか上手く感情移入出来なかったというか。
・一方で最初にカレルレンに"選ばれた"人類代表の男も、その後その影響で死に至る病にかかるんですが、その「過程」のタイム感みたいなものもよく分からなくて、なんかとってつけた設定のように見えたという。
・あるいは「少年」の過ごした時間と「男」の過ごした時間が、感覚的に上手く重ならないというか。
・結局作中で何年経ってるんだろうというか、つまりは「人類」と「カレルレン」の積み重ねた時間感がよく分からないので、"衝撃的"な結末・展開にも、あんまり心が動かなかったという。
・他人事というか。

・個々のパートのクオリティ自体は、決して低くはないと思います。
・原作を読んでないので比較は出来ませんが、少なくとも"大作SFドラマ"にありがちな張り切り過ぎでかえってチープになる的なパターンにはハマっていなくて、それなりに快適には見られたと思います。
アマゾンレビューによると、"語り口が、クラーク風でない"という面はあるらしいんですけどね。でもその人も悪い評価はつけてないし。
・カレルレンの「正体」に若干の"着ぐるみ"感はあったんですけど(笑)、あれは原作通りなのかな。
・例えば同じく"人類神話のネタバレ"パターンの『スターゲイトSG-1』



なら、もっと露骨に"悪魔"なルックスにして、しかし対してみると知性的みたいなそういう表現をするでしょうね。
・この作品のカレルレンは、"連想"はさせるけどそんなに怖くはなくて、でもかといってリアリティがあるわけでもなくて、何だろうなみたいなところはちょっとありました。

カレルレン

・あるいは例えば『スタートレック』シリーズに出て来る数多の"宇宙人"たちと比べてもね。"演出"意図としては、ちょっと掴みづらい気はしました。要するにどう"見せ"たいのか。
・まあ役割としては、「悪魔」というよりは「天使」なんですよね。
・神の代理人として、人類を導くという。
・それならそれで、むしろ"天使"の優しげなルックスのまま、人類に"非情"な処置を施してくれた方が、「怖さ」は増して良かったかな・・・て、僕が勝手に作り変えてもしょうがないんですけど。(笑)
・原作ものは評価が難しいな。
・書いてると段々不満の方が出て来たんですけど(笑)、でもそれが原作由来ならドラマに責を負わせるのも的外れだし。
・でもまあ、不満ですかね、率直に言って。
・正体が"悪魔"だと明らかになった時点では、例えばその"悪魔"の中で過去神の"処置"に反抗して人類を肯定・援助しようとした存在がいてそれがルシフェルだ的な展開も期待したりしたんですが(笑)、結果的には単に「見かけは怖いけどいい人」というだけの存在だったし。
・...一応あれですかね、太古同じように人類の大部分がアセンションされずに"切り捨て"られたことがあって、その時の恐怖や敵意を、"悪魔"の伝説としてその後人類は伝えて来たと、そういう設定ではあるんですかね。
・原作だとそこらへんが、もうちょっとクリアだったりインパクトがあるように描かれているのか。
・ええい、やっぱり評価し難い。(笑)
・そうねえ、「新人類」たちが天に手をかざして精神感応するみたいな描写も、ちょっとありがちな感じでしたし。
・逆にその「新人類」たちがどのように"新"なのかもよく分からなかったし。
・宣伝コピーの(オーバーロードの支配のもとで)「不正だけが姿を消す」という煽りは結構わくわくしましたが、その時何が起きるのかという「文明論」的な考察・描写は、どうも淡泊な気がしたし。
・ひょっとしてやっぱり、つまんないんじゃないのかな?これ。
・クラーク翁には申し訳ないけど。(笑)

・まあ映像は綺麗なんですよね。
・演出も品がある。
・だから"全体の構成"も含めて、「脚本が悪い」というのが結論かな?
・映像&演出4点で脚本2点、中取って3点的な。


他の人の感想

「CHILDHOOD'S END -幼年期の終り-」全6話を観終わりました。度肝を抜かれすぎた!展開速っ。結末もスゴかった〜。(海外ドラマBOARD さん)

なるほど、僕が"唐突"と引いた部分を、ポジティブに捉える人もいるのか(笑)。分からないものだな。

【ネタバレ】『CHILDHOOD'S END -幼年期の終り-』不条理な結末に( ゚д゚)ポカーン(海外ドラマチカS2 さん)

これも結構、僕には新鮮な感想。
"不条理"も"衝撃"も当たり前として、いかにそこに持って行くか単なる"衝撃"に終わらせないかに最初から注目して見てしまったんですが、ちょっと擦れ過ぎかしらSFに慣れ過ぎかしら。(笑)

CHILDHOOD'S END -幼年期の終わり- 6話(最終話)(海外ドラマ☆SFワールド さん)

ブログタイトル通り、こちらは"SF慣れ"しているらしい人の感想。
「とても観易かった」「ミニシリーズとして上手くまとめられていた」とのこと。
上では結構文句ばっかり書いてますが(笑)、基本的には僕もそう思ってはいるんですよね。ただその"観易"さが段々"物足りなさ"の方に傾いて来てしまって、ああいう感想になったんですが。


駄作ではないけど触れ込みほどのインパクトも無くて、結論、"普通"?


Posted on 2016/07/05 Tue. 18:54 [edit]

category: 2015-2019年のドラマ(アメリカ)

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『マーズ 火星移住計画』(2016)  

mars01.jpg


『マーズ 火星移住計画』(ナショナルジオグラフィックch) (allcinema)

内容

アカデミー賞受賞の監督ロン・ハワードと映画プロデューサーブライアン・グレイザーが製作総指揮を務め、ハリウッドの豪華メンバーによって制作された「マーズ 火星移住計画」は、映画のようなスケールで近未来を描くドラマと、現代の宇宙科学の開発現場を捉えたドキュメンタリーが融合した、今までにないドキュメンタリードラマ作品。
西暦2033年の世界を舞台に、宇宙船“ダイダロス”に乗り込んだ宇宙飛行士たちの“人類初の火星有人ミッション”の様子を全6話で描く。(公式)


感想

・契約はしていないんですが、複数回のスカパー無料開放デーを駆使して制覇。
・申し分なくクオリティの高い"SFドラマ"になっていますが、結局のところはドキュメンタリー内の所謂"再現ドラマ"的な位置づけ的にはなっているので、やはり感情移入には限界がありました。
・ほんとは嘘でも"嘘"であることをいったん忘れさせてくれないと、"ドラマ"的感情移入は難しいものなんだなと、改めて認識したというか。クオリティだけでは無理。
・なぜか主人公があえてアジア系の姉妹なんですが、今まで見た「アジア人inアメリカ作品」の中では、最も自然というかカリカチュアっぽさが無くて、それは良かったです。韓国系らしいですけど。(女優談)


Posted on 2017/03/07 Tue. 20:00 [edit]

category: 2015-2019年のドラマ(アメリカ)

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『リミットレス』映画版(2011) & ドラマ版(2015)  

Amazonプライム映画版が見られたので、合わせての感想・まとめを。


まず映画版。(Wiki)



内容

原作はアラン・グリンの人気小説「ブレイン・ドラッグ」(文春文庫刊)。スランプに陥り、恋人にも去られてしまった作家のエディは、義弟バーノンから脳を100%活性化できるという薬「NZT48」を手に入れる。薬を服用し一夜で長編小説を書き上げるとたちまちベストセラーとなり、さらにはビジネス界にも進出して株取引や投資で成功を収めるが、やがて恐ろしい副作用に襲われる。 (映画.com)


感想・特徴

・主人公はドラマ版の"悪役"・・・に近いキーパーソン、モーラ上院議員その人。
・知っててドラマ版を見たら、多少は思い入れは変わったか。
・悪人というほどではないけれど善人でもなくて、よくいる上昇志向の強いアメリカ人。元々作家志望で、負け犬ではあるけれど頭はどちらかというといい方らしい。(以上、ドラマ版主人公ブライアンとの違い)
・一応なにがしか「世界の変革」を発想してはいるらしく、その為の資金作りとして金融界での成功を目指すのだが、映画の主体はむしろその部分で、"野心的な若者の成功と墜落"(しかけだけど)という『ウォール街』的なトーン。
・最後は"墜落"の危機を何とか乗り越えて、上院議員へ上り詰めようというところで終わる。
・まあ概ねドラマ版のパーソナリティとの、ずれは無い感じ。違いは"主人公補正"のある無し?

・NZTの副作用には襲われるが、モーラ個人についてはそれはほぼ"過剰摂取"の問題のレベルで収まっていて、使い方に気を付ければマネージ出来るということになっている。
・過去の(他の)使用者は軒並みや死亡や重病にはなっているが、映画の範囲だと"薬切れ"さえ起きなければ大丈夫というように見える。
・また徐々に量を減らして行けば、多少の後遺症は残るが一応"抜く"ことも可能らしい。
・既に秘密裏にNZTの自作は行っているが大規模ではなく、また独占をもくろむ製薬会社によって閉鎖に追い込まれたというエピソードも。
・そもそもの製造者や製造の主体の話は、出て来なかった。
・「副作用を抑える注射」の話も。

・作品のトーンは上で言ったようにややギラギラギスギスという感じでドラマ版とはだいぶ違いますが、音楽のトーンは共通しています。
・あと「昔付き合っていた彼女」"NZT"後も執着するところも、似ているか。(笑)
・その彼女は一回必要に駆られてNZTを体験するのだけど、「自分じゃなくなるから」ときっぱりその後の服用を断る芯の強さと良識を持っている。
・ブロンドショートカットでルックス的共通性は無いですが、そこらへんがドラマ版のレベッカに繋がっていると、言えなくはないかも。

・特に出来の悪い映画ではないと思いますが、ストーリー的にはやや中途半端なところで終わっている印象で、その時点で続編やドラマ化を意識でもしていたのかという感じ。
・原作はどうなのかな。
・"モーラ議員"も特別思い入れが芽生えるようなキャラクターでもないので(笑)、見なくてもドラマ版の視聴には影響無い感じ。



続いてドラマ版。



『リミットレス』(スーパードラマTV) (allcinema)

内容

映画『リミットレス』を、全米ネットワーク局CBSがTVシリーズ化。映画版に主演したブラッドリー・クーパーが同じエディ・モーラ役で出演し、製作総指揮をつとめた。
売れないミュージシャンで定職にも就かずにあてのない生活を送っている主人公ブライアン・フィンチは、かつて一緒にバンドを組んでいた友人イーライに奇跡をもたらす薬“NZT-48”を分けてもらう。“NZT-48”の驚異的なパワーに感嘆するブライアンだったが、その直後、イーライが何者かに殺され、ブライアンの人生は大きく変わっていく……。 (公式)


感想・特徴

・主人公ブライアン・フィンチはエディ・モーラより"負け犬"度は高いですが、その分かなりのナイスガイで、この二人のコントラストがそのまま作品のトーンの違いを決定している感じ。
・ていうか逆にブライアンとのコントラストによって、モーラのキャラも初めて確立したというか。
・ただ映画との最大の違いでありかつ"ヒット"としては、何と言っても「FBIへの捜査協力」という設定で、これによって多方面かつコンスタントに、"NZT"という薬の効果の"可能性"を、じっくり検討することが可能になっていました。
・映画版と比較すると、その"効果"の描写を作り手が毎週楽しんでいる感じは伝わって来て、それがドラマの魅力ともなっていると思います。
・ただある意味定番の"捜査もの"になったことによって、「人類に大変革をもたらし得る薬」というそもそものモチーフと、それを使ったモーラの「計画」の緊張感というか存在感は薄れてしまって。
・1シーズンでは大して話は進まずに、にも関わらずネタ切れなのか趣味なのか、"遊び"的エピソードの頻度がやたら高くて、だったらもっと進めろよと、終わってみれば思ってしまうところはあります。(笑)

・とはいえ「映画版を見ていなくても問題無く見られる」かつ「映画版を見ていても全く別物として楽しめる」そして「映画版で不十分だった要素についても補完されている」という点で、"ドラマ化"としてはかなり上々の成功作と言えるのではないかと思います。
・映画版の主演の人が製作総指揮だというのは今回初めて知ったんですが、なるほど当事者ならではのツボを弁えた作りだなと、そういう感想。
・作品への愛情と、恐らくは映画をやっていて不満だった部分を、上手く入れ込んだというか。
・そんなに自分の出番は多くないですけどね。(笑)

・"物凄い傑作"とかいうことはないですけど、毎週気持ち良く、概ね退屈せずに見られる合格点の作品だったかなと。
・("NZT"を除けば)一番の魅力はブライアンと相棒のFBI女捜査官レベッカの"仲良く喧嘩"する掛け合いで、そこらへんはまあ、ほんとに「捜査もの」の定番(笑)の味。
「NZTと人類社会」というメインテーマについては・・・"映画"の方の続編を待つという感じ?(笑)
・ドラマ版は時間が足りなかったという面もあるんですけど、それ以上に"ブライアンの人生""幸福"が完全に中心になっちゃって、あの後いくら続いてもそんなに大きなスケールの話になった感じはしない。(笑)
・映画と違って「副作用」の問題が非常にストーリー上のキーになってるので、むしろ「いかにNZTに頼らないか」という、"モラルバイアス"みたいなものがどうしてもかかってしまっていましたし。
・...思い出しましたが映画版では、「NZTを常用することによってシナプスそのものが構造変化して、未使用時でも"天才"に近い状態」にモーラがなっているという描写が、最後の方でありましたね。
・ドラマ版では一切出て来ませんでしたが、「副作用」の問題、「人類の変革」の問題としては、なかなか面白そうというか、"使え"そうな設定ではあります。
・やっぱりドーピングはどうもねえ。(笑)

というわけで何も"解決"はしませんが、「人間が頭が良くなると(あるいは天才の頭の中では)どういうことが起こり得るのか」イメージを見るという意味では、とりあえず興味深い作品だと思います。
映画としてもドラマとしても、まずまずの出来。


Posted on 2017/05/02 Tue. 19:27 [edit]

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『CSI:サイバー』(2015)  



『CSI:サイバー』S1(AXN) (Wiki)

内容

「CSI:」シリーズの新たなスピンオフ「CSI:サイバー」。
昨今急増する“サイバー犯罪”をテーマに描かれた、新感覚クライムサスペンス!(公式より)


感想
・アメリカではシーズン2の途中で打ち切りが決定したようです。
「CSI」(シリーズ)であることと、「サイバー」であることに、恐ろしく忠実な手堅い作り。
・まあ『マイアミ』も『NY』もそうだと言えばそうなので、これはこのシリーズの特徴というか、ジェリー・ブラッカイマーの監視の目の厳しさによるのかも知れないですね。(笑)
・せめて主題歌くらいには、自由があってもいいような気がするんですけど。今時"ザ・フー"のファンなんてどこにいるの?(笑)。誰が喜ぶの?(ジェリー・ブラッカイマー以外で(笑))
・『サイバー』の場合は特に、キャスティングの新鮮味の無さが、最初から"B級"感を醸し出していましたね。
アリソン・デュボアとアリーマイラブかよ。
・『NY』のボスは一応知らない人でしたし、『マイアミ』は逆に『NYPDブルー』のスター"ケリー"刑事の転生版みたいなキャラで、そういうものとしての面白味はあったわけですが。
エヴリーはねえ・・・。アリソンに似ているわけでもないし、さりとて"サイバー"に詳しそうでもないし。(笑)
・別に悪くはなかったですけど、テンション上がる要素はゼロでした。
・意外と声はセクシーな人なんですけどね、でも見た目が余りに"お母さん"だから。(笑)
・というわけで"ドラマ"としては、ほとんど見どころは無し。毒にも薬にもならない感じ。
・新感覚も珍感覚も(笑)、何一つ見当たらなかった。
・ただ"サイバー"のネタそのものは、僕が無知なのもあるんでしょうが、予想以上に面白いものが多くて、見る価値はあったと思います。
・特にブロディダニエルの、"検索ワード絞り込み競争"は面白かったですね毎度。"二人"が比べ合うことによって、絞り込みに必要な発想法が見える感じで。
・だからシーズン2が(日本で)やったら、見るは見るかな?
テンションは上がらないでしょうけど。(笑)
・そんな感じ。


Posted on 2017/06/20 Tue. 12:13 [edit]

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『24:レガシー』(2017)  




『24:レガシー』(FOX) (allcinema)

内容

6ヶ月前、イエメンでテロリストの首謀者を殺害した陸軍特殊部隊のエリート、エリック・カーター。その後アメリカの地で突如襲撃を受けたエリックは、自身だけでなく家族の命、そして国家までもが危険にさらされていることを知り、作戦を指揮した元CTU(テロ対策ユニット)局長レベッカ・イングラムに警鐘を鳴らす…。
キーファー・サザーランドが製作総指揮に名を連ね、オリジナル・スタッフが再結集して誕生した「24」シリーズ初のスピンオフ作品!(公式より)


感想
・シーズン1で打ち切り決定。
・継続すると思ったんですけどね。少なくとも日本国内では、結構評判良かったように見えましたし。
今月になって、打ち切り決定。("「24」のスピンオフ「24:レガシー」は1シーズンで終了")
・感じとしては、どっちでも良かったんだけど他の作品との兼ね合いで、こっちはまあいいかみたいなそういうニュアンス?(笑)
・まあ地味な作品では、あったと思います。
・ただそれはいいところでもあって、特に主演の黒人の人は、黒人の割に生理的存在感は強くないけれど、渋くかつ爽やかみたいな不思議な味の人
エリック・カーター

で、これから売れて行くのではないかなという。映画の性格俳優とか。
・...ウォーキング・デッドに出てるのか。見てないので分かんないですけど。

・その奥さんやドノヴァン議員の秘書的な立場の中東系の人も何とも言えず綺麗
ニコールニラー

でしたし、なんかキャスティングがいいというか監督の趣味がいいというか。
・トニー・アルメイダの恋人の人とかも、魅力あったなあ。
・というような部分も含めて、ドラマとしては底堅いというか地味にハイクオリティだったと思いますが。
・ただポリティカル・サスペンスやテロものが溢れ返る中で、「ジャック・バウアーの出ない"24"」に何か積極的な存在理由があったかというと、それはやっぱり無い気がするので。(笑)
・打ち切りもやむなしかなという。決まってしまえば。
・ちらっとでも出て来て繋がると、また違ったかも知れませんけどね。
・せめてキム・バウアーの方とか。(笑)
・稀に見る地味なスピンオフ、ではあったかな。
"禁欲的"と言ってもいいくらい。(笑)

以上。


Posted on 2017/06/21 Wed. 17:20 [edit]

category: 2015-2019年のドラマ(アメリカ)

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"隠れ"過ぎた傑作 ~『アクエリアス 刑事サム・ホディアック』(2015)  




シーズン3の話をしたばかりですが、既に打ち切られていたことが判明。(笑)


デヴィッド・ドゥカヴニー主演『アクエリアス』、シーズン2で打ち切りへ(クランクイン!)

米NBC局で2015年から放送が始まり、シーズン1の途中でシーズン2の制作が決定したが、TV Lineによると2シーズン共に視聴率には悩まされたとのこと。


海外ドラマ 「アクエリアス 刑事サム・ホディアック」 シーズン2で打ち切り!(MOVIE レビュー)

クリエイターのジョン・マクナマナラは1シーズンで半年を描き、最終的に6シーズンを構想しているとインタビューで語っていたが、願いはかなわなかった。


前者を読むと成り行きでシーズン2まで延びた(でも3までは延び損なった)ように聞こえますが、後者だと長期計画が頓挫したという風に。
僕の感じとしてはそもそも1シーズン完結が相当のストーリーだったのが、意外と調子良く2シーズンまで進んで、それなら3シーズン目と調子に乗ろうとしたけどそれはやり過ぎでかえって中途半端で終わってしまったという、そういう印象ですが。(笑)

その場合後者の「構想」は、シーズン2が決定したあたりで希望に胸膨らませたインタビューだったのかな?(笑)
ただメインストーリーないしクライマックスが「シャロン・テート殺害事件」なのは明らかで、既にシーズン"2"でも随分引っ張るなあという感覚はあって結局そこまでたどり着かずにクリフハンガーは随分無理やりに思えたので、もし本当に「6シーズン」構想が存在していたとすれば、それは例えばシーズン2で力を入れて描写された"ブラックパンサー"のようなこの時代を彩る周辺の諸事象を、更に盛りだくさんに盛り込むとか、そういう形かなあと思いますが。

ただやっぱり、話の"密度"感やスケール感としては、"駆け抜ける"方が相応しい作品だったと思いますけどね。
・・・つまり1,2シーズンなら何とか疲れるずに見られるかなという、濃厚さでありましたし、一方で6シーズンを持たせるような構造の堅固さは無かった、その場その場の勢いで作っている感じの作品だったということ。
「実話」に縛られているという事情もありますし、そうそう器用に延ばしたり出来るものかね。

まあ確か事件が起きてから、それがマンソン一派の犯行だと判明するまでには、結構紆余曲折があったんですよね。奇行で有名だったシャロンの夫ロマン・ポランスキーが、疑われたり何だり。
そこらへんで、タイム感をもたせるつもりだったのかな?

と、色々と製作形態にはすっきりしないところのある作品ですが・・・(笑)



『アクエリアス 刑事サム・ホディアック』(スーパードラマTV) (Wiki)

内容

「Age of Aquarius(水瓶座の時代)」と呼ばれたアメリカの“ニューエイジ”1960~1970年代。
舞台は1967年のロサンゼルス。市警察の刑事サム・ホディアックを主人公に、後に女優のシャロン・テートをはじめとする罪のない人々を無差別に惨殺したことで世界を震え上がらせたマンソン・ファミリーの台頭やブラックパンサー党による黒人解放闘争など、実際に起きた事件を架空のキャラクターを交えながら描く話題作である。(公式)


感想

・言うかどうかは分からないですけど、"傑作"と言ってあげたい作品。(笑)
・ストーリーは4人の人物を中心に展開します。
 1.チャールズ・マンソン
 2.サム・ホディアック
 3.サムの部下の刑事ブライアン・シェイフ
 4.同じくサムの部下の婦人警官シャーメイン・タリー
・4人それぞれに何らか"時代"を背負っていて、それを描くことによって時代の全体的イメージを浮かび上がらそうというのが、基本的な企画なんだと思いますが。
・まず簡単なところでシャーメインが背負っているのは、勿論(警察内部の)"女性差別"ですね。
・「撤廃」「解放」の機運自体はようやく芽生えているかなくらいの時代感で、抗議するくらいの自由はあるようですが、実質的には誰もまともに、断固として取り合わない、そういう雰囲気に支配されている警察内部。
・その中でシャーメインは日常的に屈辱を受けながらも、めげずにそのシステム内での自分の価値の証明に努力を続けていて。
・実際彼女は有能であり勇敢であり、かつ根性が据わっていて忍耐も惜しまず、しかしそういう彼女でもどうしても何をしても突破出来ない差別の"壁"。
・彼女がこれ以上は出来ないという程努力しているだけにひときわその"苛酷"さは重く感じられ、なるほどこれはもう、制度ごと社会ごとどうにかしないとどうにもならないなと、何というか"納得"出来る描写になっていると思います。
・次にブライアンですが、彼が体現したのは・・・"人種対立"ですかね、白人と黒人の。
・彼がというよりも"シェイフ夫妻"がというべきでしょうが。
・白人の夫と黒人の妻の夫婦なわけですが、しかし彼ら夫婦が"対立"したのは明らかに「時代」のせい、妻が黒人の権利運動にのめり込んでいったせいであり、そもそも結婚したくらいですからブライアンが黒人である妻に対して"差別"的だったわけではない。
・"差別"があるとすれば、そう妻が感じたとすれば、ブライアンが警察の激務もあって往々にして自分の仕事第一で、妻の方の仕事や活動を軽視するような態度を取った(と妻に感じさせた)、そちらの方ですかね。
・これもまあ、見た限りでは妻の独り相撲感は強いんですが、とにかくどちらかに悪意があるわけでも普通の基準で夫婦の行き違いが致命的なレベルだったわけでもないのに半ば強引に二人が引き裂かれる、妻が夫を捨てるに至る様は、むごいと言えばむごいし、それだけ「時代」の問題、人種の問題が待ったなしだったのだとも言えるし。
・個人的にはどうしても、ブライアンがほとんど一方的な被害者のように見えてしまうんですが。(笑)
・何勝手に暴発してるんだろう、この奥さんという。

・次主役級で、チャールズ・マンソン
・これが意外なキャラクターで、最初はある意味視聴者の期待通りの、支配欲の化け物のカルト教祖でしかなかったんですが。
・その内その自分のグループの支配・運営とは全く別次元での、"ミュージシャン"としての妙にで熱い、成功の夢を追ういち青年の姿を見せるようになって。
・更には単に"ミュージション"としての成功というよりも、"音楽"そのものの純粋性へのうぶと言ってもいいような情熱まで見え隠れするようになって。
・僕なんかはまあ、すっかり同情してしまいましたよ。(笑)
・その勢いで言ってしまいましょう、彼が体現していたのは、ズバリ「自由」です。自由とその渇望。カルト云々はあんまり関係ない。
・というか、要は単なる"ヒッピー"ムーブメント、コミューンの一つとして、マンソン・ファミリーを位置づけようと、そういう意図すらあった気がします。シーズン3以降が製作されれば、もっと明らかになったのかも知れませんが。
・とにかく製作者がマンソンを嫌いでなかったのは、確かでしょうね。(笑)
・そしてもう一方の主人公、サム・ホディアック。こっちはなかなか難解で。
・偏屈で毒舌で、違法ぎりぎりの捜査も躊躇わずにやる"ダーティヒーロー"。
・...という類型から更にはみ出す(笑)相当に嫌味でアクの強い人物で、マンソン、ホディアックと飛び切り暑苦しいのが並び立つ序盤で、脱落した視聴者が多数いてもいかにも不思議ではない、そういう感じ。(笑)
・しかしそんなホディアックがブライアンに信頼され、シャーメインに信頼され、ブラックパンサーの首領にも、しまいにはマンソンにすら"信頼"らしきものを寄せられる、モテモテぶり。
・彼自身はあからさまに「旧世代」の人間で、十分に男根主義者で、「若者」にも「女性」にも、「黒人」にも増して「ヒッピー」にも、殊更理解がある風なことは決して言わないわけですが。
・しかしそういう「立場」や時代の「流行」とは離れたところにある、彼個人の核の中に存在する、彼なりのフェアネスや慈悲心、独断的ではあるけれど必ずしも身勝手ではない正義感と責任感、こうしたものが、彼と"ぶつかった"人たちの心を動かし、信頼の源となったのだろうと思います。
・分かり難いですけどね。ほんと、分かり難い。(笑)
・そんな彼が担ったものは・・・「良識」?おお。
・まあでもそうだと思います。言葉はともかく。
・"時代"を描いたこの作品の中で、ある種「超時代」的な何かを体現していた、そういう人物なのではないかなと。
・分かり難いですけど。(笑)
・シーズン3以降、マンソンファミリーの彼による"総括"の中で、そのことも明らかになったのではないかなとか。


・と、やはり「未完成」感も残しつつではありますが、しかしあの時代("アクエリアス"の時代)を描く、体感させるという目的は、十分に果たしている十分に成功している、そういう作品だろうと思います。
・そういう意味での心残りは、僕自身は特にありません。
・上の4人をめぐってに限らないですが、とにかく一つ一つの描写の描きこみ方、ディテールの真摯さは、ちょっとなかなか無い類のものだと思います。
・"真に迫ってる"というより、"全部本気"という感じ。多分特殊な才能の手になる作品。
・その分少し息苦しいところはあって、見易いとは言い難い。所謂芸術的な"難解"さというよりも、物量的な感じですが。(笑)
・プラス上で言った「シリーズ」としての分かり難さで、二重に少し視聴者を遠ざけているところがあるかも。
・"隠れた傑作"の、更にもう一段(笑)"隠れた"傑作、ないし傑作になったかもしれない作品。(笑)
・気晴らしには向かないので、余裕のある時にどうぞ。(笑)


Posted on 2017/09/07 Thu. 11:57 [edit]

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アメドラの奥深さの再確認 ~『STAR 夢の代償』(2016)  

シーズン2以降もあるのかもしれないですけど・・・

どうも打ち切りの臭いが濃いめに漂って来るので、もうレビューしちゃいます。
「12話で終わり」というのが、単なる視聴率不振なのかそれとも「大事に作っている」ということなのかという、問題ですね。(笑)

STAR 夢の代償


『STAR 夢の代償』(FOX) (allcinema)

内容

絶対の歌唱力と自信を武器に、メジャーデビューを夢見る若き少女スター。不遇な生い立ちを経て離れ離れになった最愛の妹シモーネと、インスタグラムで互いを励まし合う刺激的なライバル、アレクサンドラと共にユニット活動を始めることとなった彼女たちが、華やかな音楽業界のスターダムを駆け抜けるべく、底辺のスタートから成長していく姿を描く。(公式より)



感想
・一瞬ぴんと来ませんが、"スター"というのは一般名詞ではなくて人の名前で、タイトルに入ってる"STAR"もどちらかというとそっちの意味の方が強いだろうと思います。ダブルミーニング気味ではあるんでしょうが。
・そう思っておかないと、ドラマ中の"スター"の強烈な性格を受け止め難い(笑)かなと。「主人公」なんですね、彼女は、3人の内の1人ではなくて。
・...一応言っておくと、真ん中の金髪がスターで、向かって左の少しラテンぽい(でも)黒人がシモーネ、右の純正(?)黒人がアレクサンドラです。


『STAR』というドラマ

・驚きましたね、こんな作り方があったか、まだこんな新しいタイプの"傑作"が出て来る余地があったかと。
・もう何十回目かですが、アメドラという"枠"の奥深さ面白さを、再確認しました記事タイトルにある通り。
・なかなかこの多様性多面性は、イギリスも含めた他の国のドラマでは見られない。
・さすが移民の国というのと、もう一つは苛烈なコマーシャリズムによる流動性・ダイナミズムが、その原動力なんでしょうが。
・どのアプローチも、走り出したらとにかく行きつくところまで行く、それによるスタイルのクリアさと、もう一つは"走る"過程で出て来るある種の「無意識」の力というか。
・強烈な意識性と強烈な無意識性。
・他の国ではまず作り出せない、"場"の力。
・ちなみに"多様性"だけだったら実はそれに次ぐのは日本なのかも知れませんが、いかんせん基本学芸会ですから、比較対象外。

・具体的にこの作品がどのように出来上がっているかというと大きく二つ。
・一つは公式にも謳われている、「全米地上波No.1ドラマ『Empire』のリー・ダニエルズが手掛ける、新たな本格派音楽ドラマ!」の部分。
・もう一つは、これは僕が言っているだけですが、それを構成している演技・演出の、どういったらいいんでしょう、アメリカン・ニューシネマ的というか「アクターズ・スタジオ」的というか、独特のリアルで内向的でザラついた感触の部分。
・この二つがどういう関係にあるかというと実はほとんど真逆で。
・前者は"ザ・ショービズ"というか、しばしばミュージカル的な、ドラマの"一部"という以上に独立したけれんみたっぷりの歌唱&ダンスシーンがばんばん放り込まれる構成といい、「白・茶・黒」というあからさまと言えばあからさまな"色"分けの女の子のキャラ設定といい。
・コマーシャリズムでない"ふり"は、全くしていない。(笑)
・それは同じ製作者によるヒット作『Empire 成功の代償』の、コッテコテのメロドラマスタイル(僕は1話でギブアップしました(笑))を見ても明らかで、基本的には二匹目のどじょうを、「青春ドラマ」という枠に移して狙った作品なんだろうと思います。
・対して『STAR』の演技・演出のスタイルはむしろ反コマーシャリズムで、細かいことは分かりませんまさか今更ニューシネマでもないでしょうが、しかし何らかそんなような志や素養を持った演出家("監督"クレジットが沢山あるのでよく分からない)が、"売れ線"作品の看板に隠れて(笑)ひっそり自由に、余りアメドラでも見たことのないタイプのアプローチを完遂している、そういう印象でした。
・恐らくは余り描かれない「黒人社会の内側を黒人の視点で描く」という、(『Empire』とも共通した)そういう意味での大枠の"リアリズム"には合致しているので、許されているのかなという感じ。
・"リー・ダニエルズ"は「監督」クレジットには入っていますがあくまでプロデューサーで、芸術的な細かいことにはタッチしない、良くも悪くも大雑把な人なのかなというのが、"2作"を並べてみての感想。(参考・"Empire"の監督陣。"STAR"と違うのだけは分かります)

・というわけで「傑作」とは言いましたが、余り統一的な意図が完璧に達成された、そういうタイプの作品ではないのではないかと。
・むしろミスマッチが変に機能した、偶然的作品というか。
・ただしその前提には、"それぞれ"の部分の突き抜けたハイクオリティ、手腕の確かさというものがあって。
・まずほとんどがオリジナルらしい、がいい。彼女たち自身が歌ってるらしい、がいい。
・ジャンルとしては要するにコマーシャルなR&Bで、本来全く僕の趣味ではないんですけど、ドラマ自体への思い入れもあって、毎度聴き惚れます。"ミュージカル"的な挿入のされ方のわざとらしさも、実際には全く気になりません。
・そしてドラマ部門の、演技の吸引力も、後述する"スター"というキャラクターの力もあって、申し分ありません。
・大人が本気で見られる青春ドラマというか。
・この二つに込められているのは基本的に別の技能だとは思うんですが・・・どうなんですかね。
・上では「偶然」と言いましたが、やはり何らか"統一的な意図"は、働いているのか。
・具体的に言うと、"プロデュース"と狭義の"演出"との間に、誰かのもう一つ別のレベルのまとめる"意図"が入っているのかなと、そういう感じもします。
・「社長orオーナー」と「監督」との間に、もう一人「GM」がいるみたいな、プロスポーツで言えば。(笑)
・分かりませんけど、何か不思議に、ミスマッチなまま妙にストレスなく共存しているんですよね。

・と、僕には見えましたが、一般視聴者にはどうだったのか。
・もしこの作品が"視聴率不振のために"12話で打ち切りになったのだとしたら、やはりそこらへんのミスマッチが、受容を難しくしたのかなと。
・特に"ショービス"方面から見ようとした人、あるいは『Empire』の姉妹編を期待した視聴者に。
・なんか違うぞと。見てると変なところをもぞもぞいじられて気持ちが悪いぞと。
・そりゃあね、水戸黄門を見ようとしてドキュメンタリータッチな演出を見せられたりしたら、そりゃ気持ちは悪いでしょうからね。(笑)
・印籠は出るけど、なんか違うぞと。(笑)
・とにかくまあ、若干混沌としつつも、それぞれの要素の力強さと、それらに"衝突"の機会を仮に偶然にでも提供する、アメドラという場の"生きている"力を、非常に感じさせる作品でした僕には。
・まだまだこれからも、驚かしてくれそうだなと。


"スター"というキャラクター

star

・彼女の特別な存在感無くして、この作品は成立しない、していなかったろうと思います。
・まあとにかく、"強烈"なキャラクターですよね。(笑)
・アメリカじゃなければ、つまり「自己主張が大正義」、基本全員が血で血を洗う自己主張をぶつけ合うことを前提として成り立っている社会でないと、まず描けないキャラだろうと思いますが。
・自己主張の強いキャラ自体は描けても、国柄によって多少の差はあれど、やはりそこには「エキセントリック」とか「破壊的」みたいなニュアンスがどうしてもつきまとうので。
・この作品でスターが醸し出しているような、「無茶苦茶なようで"王道"」「ど真ん中」を行っている感じはまず出せない。
・"ど真ん中"だからこそ、どんなにスターが強情でもエゴイスティックでも後先考えずでも、彼女の行動言動に"卑しさ"は感じられないんですよね。
・それが文化を味方につけている強さというか。無茶苦茶だけど"自然"体。
・我は通すけど、ずるはしていないというか。
・最終話でしたっけ、妹(シモーヌ)に改めて「お姉ちゃんはエゴイスティックだ!」と指摘された時の、憤然としつつでも飲み込む感じは面白かったですね。(笑)
・分かってる、認める、でも譲る気は無い。(笑)
・見事な描写、見事な演技だと思いました。
・まあ後は賢いですからね、彼女は。強情だけど、全く馬鹿ではないので。
・逆にその"馬鹿"でない彼女が損得度外視でバッと衝動的に行動する時の、そこで通す"我"は、何とも切ないというか可愛いというか。
・僕はファンです、彼女の(笑)。付き合ったらいいコですよ、多分。
・演じている女優さん(ジュード・デモレスト)も、逸材だと思います。しっかりし過ぎて、たまに妙に老けて見える時もありましたが。(笑)
・個人的好みとしては、妹の方かな。
・もう一人の"アレクサンドラ"がキャラが薄かったのが、難点と言えば難点でしたかね。声はいいと思いますけど、歌ってる姿もどうももっさりしてて、あんまり魅力は感じなかった。
・まとめていうとだから、スターの本心を隠さない"リアリティ"と、メインカルチャーにがっつり乗っかっている「王道」感とルックス含めた「華やかさ」、それがまあ、上で言ったこのドラマの"2つ"の顔を繋いでいた、横断的な存在となっていたと、あえて言えばそうです。
・基本的には単に、"スターが好きだから見てた"ということですけど。(笑)

シーズン2あるんですかねえ、無いような気がするなあ。


Posted on 2017/10/11 Wed. 21:15 [edit]

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FOXの不得意分野? ~『運命の銃弾』(2017)  

突っ込み過ぎもあれなので、『大草原』はちょっと一週休み。


運命の銃弾


『運命の銃弾』(FOX) (allcinema)

内容

アメリカ南部ノースカロライナ州の小さなコミュニティーで起こった、黒人の保安官が白人の少年に発砲し、死に至らしめたというアクシデント。
事件の精査のため送り込まれた捜査官アッシュと検察官プレストンは事実の追求を行う中で、その裏にもう一つの重大な事件が隠されていることを知る…! (公式)


感想

英語版のWikiにも特に表記は無いんですが、1974年に同じ邦題のミニシリーズがあったらしいので、それをベースにしているのではないかと推測しています。
・それなら全10話という、FOXにしては半端な長さ(でも内容は完結している)もうなずけますし、作品自体に感じる"時代感"の謎の理由にもなるだろうなということで。
・もし違ったら教えて下さい。(笑)

・なかなか込み入った&深刻な人種差別事件を扱った作品ですが、今一つ迫って来る感じが無かったのは、時代背景や舞台設定が、何か"中空"に浮いているような印象があったからかなと。
・本質的にはいつの時代のどこの地域でも起こりそうな事件という印象と、(地域の有力者による)"補助警官"という独特な非常に具体的なシステムの設定が、最後までかみ合わなかったという感想です。
・「普遍」のスケール感なのか、「具体」の迫真性なのか。
・ある地域の事件の解決の為に「司法省から」検察官と捜査官が派遣されて来るという設定は個人的には他に見たことが無い珍しい設定なので、基本的には「個別」の「現代」の事件として描いた方が良かった、またはそのつもりだったのではないかと思うんですが。
・なぜかそういう焦点が絞れた感じが無かったのは、つまり40年前の"下敷き"があったからではないかという、そういう推測なわけです。
・他に理由が思い当たらないというか。
・繰り返しますが「地域の有力者による補助警官」という制度は相当にキナ臭く見える(作中で判明した時は実際びっくりした)ので、それが実際にあることなのかあるいはいち地域の異常なor架空の例なのかは。
・作中で分かるようにすべきだったというかそれによって作品の意味合いも変わって来たはずと、そういう風に思います。

・人物描写なんかも、少しもやもやする感じでした。
・基本的に10話完結の"ミニシリーズ"スタイルで、かつシリアスで社会派的な題材からも、"群像劇"方式で作るのが自然かと思いますが。
・実際には「アッシュ」と「プレストン」の"タプル主人公"スタイル。
・二人ともそれぞれに魅力が無かったわけでもないですが、かといって「主人公」として連続ドラマとしてのドライブ感を与えられる程のキャラクターではなく。
・逆に中途半端な"描き込み"が、展開をダルくしてしまったような印象も。
・いや、別にそこまでこの人たちに関心無いから。
・特にアッシュの"親権"騒動は、要らなかったかなと。
・あとプレストンの妙にお気楽なラブアフェアも。(笑)
・結局は「群像劇」の生地の方が勝ってしまったような印象で、でもそのようには作られていないから逆に描写の足りないところも出て来て。
・保安局のボスの抱える闇とか、結構深そうでしたし、そのボスに口封じで殺されてしまう保安官とかも、なんか"気が付くと"重要人物になってた感じではてこいつ誰だったけかなという。(笑)
・こういうことも元々の「群像劇スタイルのミニシリーズ」を、「リメイクでアレンジした時に少し失敗した」ということなら、僕的には理解出来る感じなんですが。
・まあ一つの言い方ですけど、"スーパードラマTVとかならもっと上手く作品か出来た"のではないかなとか。(笑)
・FOXは「ヒーロー」専門ですからね。そのフォーマットには、ちょっと合わなかった感じ。
結果的に興味深い内容でしたし、一つ一つのセリフのクオリティとかも決して低い方ではなかったように思うので。
・不完全燃焼感が残念な作品。
・"駄作"とは思わないですけどね。
"地味"ではありますが、どっちみち。(笑)
・やはりスーパードラマTVに・・・。(笑)
・または劇場映画なら、分量的にもちょうどいいのではないかとか。
・要は「FOXの連続ドラマ」にだけは、すべきではなかった素材?(笑)

"サラ・エリス"役の人
コナー・レスリー

は可愛かったですね。
"コナー・レスリー"という人。
・『リゾーリ&アイルズ』(S4)や『ブラックリスト』(S3)に出てるらしいですけど、記憶に無いな。
"白人"という感じですよね。このドラマの中で見ると特に
・ちょっと薄っぺらいけど、分かり易い綺麗さ、可愛さ。
・あんまり主役やる感じでもないですけど、ドラマの中に出て来るとちょっと"得した"感じになるというか、デザート的な可愛さ。(笑)
・だから今回の(知事の)"アシスタント"役とかは、凄くぴったりではありました。
・何でいきなりプレストンとやっちゃうのかは、納得行かなかったですが。(笑)


Posted on 2017/10/31 Tue. 12:01 [edit]

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『フュード/確執 ベティ vs ジョーン』(2017)  

スターチャンネルも並行して見てると、"終わる"作品が多くてフォローが大変です。概ね短いし。
『大草原』の続きは、今読んでいる本がちょうど関係している感じなので、読み終わったら書くつもりです。
それにしてもスターチャンネルは、もう少し公式ページを充実させて欲しいです。見栄えがいいだけで内容が薄い、愛が感じられない。まあそもそもスタチャのドラマ自体、そういうのが多い気がしますけど。


フュード


『フュード/確執 ベティ vs ジョーン』(スターチャンネル) (allcinema)(映画.com)

内容

1962年製作のミステリー「何がジェーンに起こったか」の撮影の裏で繰り広げられたベティ・デイビスと、ジョーン・クロフォードの激しいバトルを「アメリカン・ホラー・ストーリー」シリーズのライアン・マーフィがテレビシリーズ化。デイビスをスーザン・サランドン、クロフォードをジェシカ・ラングがそれぞれ演じ、2人の女優が熱い火花を散らすさまを描く。(映画.com)


せっかくなので、『何がジェーンに起こったか』



も見てみました。
ジョーン・クロフォード(黒髪の方)は実物の方がもっとインテリジェントで素敵な感じ。逆にベティ・デイビス(金髪の方)は、もっと容赦なくブスです(笑)。スーザン・サランドンは綺麗過ぎ。
ドラマ的にもどちらかというと、ベティ・デイビス寄りというか"お色気女優"ジョーン・クロフォードの愚かさを強調している感じですが、それが製作意図なのか製作者の本音や趣味が思わず漏れてしまったのかは、微妙な感じ(笑)。基本的には、平等に突き放して描いている作品だとは思うんですけどね。

感想

・全8話。
・最終8話が秀逸です。その為にあるような作品というか。
・作品の概略としては、演技派の大女優ベティ・デイビスと美貌派(?)の大女優ジョーン・クロフォードに、等しく訪れた老境の悲哀を、しみじみかつ残酷に描いている作品です。
・スターチャンネルの売り方だと「バトル」がメインのメロドラマっぽいですが、バトったからといってどっちが勝つわけではない、どっちも「敗者」なのは確定している感じなので、どんなに"火花"を散らしても別に熱くはならないんですよね。
・ただただ惨めで滑稽というか。
・一方でマリリン・モンローらの"新世代"と比較した旧世代の"大女優"たちの実力の圧倒的なこともきちんと描いているので別に馬鹿にしているわけではないんですが、ただとにかく「老い」と「時代」には誰も勝てないというそういう身も蓋も無い話。
・そして最終話は、そうした"生き残り"の抵抗に敗れた二人の大女優の惨めな"最期"の日々を、ガンに侵されて痴呆の傾向も出ているジョーン・クロフォードを中心に、淡々と描いて行きます。
・特に救いはありません。体は衰えるし仕事はろくなのが無いし、家族関係・人間関係は破綻するしという。
・そしてそもそもこのドラマは、この二人を"救われるべき"人間とも描いていません。
・女優としての魅力や実力に、リスペクトは捧げていても。
・「悪」とまでは言わないけれど、「善」はそもそも志向していないというか。縁が無いというか。
・ハリウッド/映画界自体を、そう捉えている感じですかね。
"基本全員クズ"なのは前提というか。(笑)
・例えば二人、特にジョーン・クロフォードの数少ない友人のような位置で、当代一流の芸能コラムニスト"ヘッダ・ホッパー"がちょこちょこ出て来るんですけど。
・彼女の"取材"方法の狡猾さ強引さは普通に描きつつも、一方で世間的にはもっとおおごとである、"赤狩り"の急先鋒としての顔には全く触れていないんですよね。
・時代的にはその少し後の話ではあるんですが、彼女の「人格」や「モラル」を本当に問題にしたいなら、触れないわけはないトピックですよね。
・つまり最初からそんなことは問題にしていない、彼女やその周りの映画界の人々が「全員クズ」であるのは"前提"だと、そういうことなのではないかと思います。(笑)

・話戻してその"クズ"の言わば末路を描いた最終8話ですが。
・"救って"いないのは確かなんですが、一方でことここに至って、特に非難しているわけでも"ざまあみろ"感を出しているわけでもなく。
・救いは無いですけど、陰惨さもさほどにはなく。
・それはその前の7話かけての彼女たちの"生態""生涯"の描写が充実しているからでやり切っているからで。
・もう、別にあえて言うことはないよ、材料は渡したよ、見たまんまだよという、そういう感じ。
・暗い終わりではありますが、何かすっと入って来る。
・一方で"クズ"なりの奮闘ぶりも7話かけてきっちり描いているので、視聴者としても"好感"までは行かなくてもある意味では暖かく、彼女たちの晩年を見守る心境にはなる。
・...まあジョーン・クロフォードが忠実な"執事"的家政婦(?)の"ママシータ"に愛想を尽かされた時は、「ざまーみろ」とは思いましたけどね。(笑)
・とにかくまあ、"~7話"と"最終8話"の関係性が絶妙で、狙いだとしたら見事なものだなと。
・最終話だけ、何かいきなり見ていて感情が入って、不意を突かれたというか。
・まあ、何というか、アダルトな作品ですよ。色々と。
・一切の強迫観念とは無縁の作品で、感動はしませんでしけど終始リラックスして見られました。
・そして最終話だけ、少し感動。(笑)

・しかしまあ、ジェシカ・ラングって、いつも捨て身というか、"アグリー"な役を好んでやる人ですね。
・デビューが『キングコング』のコングの恋人役だったので、てっきりお色気おバカ系かと思ってたら、『郵便配達は二度ベルを鳴らす』でその"お色気"をハードな方向に転換して見せて、その後『女優フランシス』で「(暗黒期の)精神病院に収容されて付近の男どもに夜な夜なマワされる元女優」役をやった時は、"これあのジェシカ・ラング?"と引き気味に驚きました(笑)。(ジェシカ・ラングWiki)
・今回の役も、基本的にロクでもないですよね、視聴者からの好感はほとんど期待出来ない。
・ベティ・デイビスのスーザン・サランドンの方は、ある意味では"いつも通り"に魅力的ですけど。
・"対置"としては、ちょっと甘い気がします。
・逆にひょっとすると、ジョーン・クロフォードの方が、本当に"主役"なのかも知れませんけどね。
・どうかなあ。あんまりそうは思わないなあ。
・そういう意味では、少し半端なところはあった作品かも。
・まあ、面白かったです。"1960年代初頭のハリウッドの風景"ものとしても。


Posted on 2017/11/23 Thu. 18:13 [edit]

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スタッフ自身が"ブラインド"? ~『ブラインドスポット』(2015)  

『MURDER IN THE FIRST/第1級殺人』のシーズン2、やたら面白そうな始まりでした。
ひょっとしてやっぱり傑作なんですかねこのシリーズ、今更ですが。(笑)

よく考えるとブログの紹介文にある「ドラマセット」内の作品をしばらくやってなかったので、思い出したように。
あんまり面白くなかったのでスルーしようかなとも思ってたんですが、一応は1シーズン最後まで見ました。




『ブラインドスポット』(AXN) (Wiki)

内容

NYのタイムズスクエアで発見された持ち主不明のバッグ。中から出てきたのは、全身をタトゥーで覆われた全裸の女性。しかも彼女は記憶を失っていた。
タトゥーの一つにFBI特別捜査官カート・ウェラーの名前が彫られていたことから、ウェラー率いるチームが事件を担当することに。そして個々のタトゥーが、これから起きる凶悪犯罪を解く暗号であることに気付いた時、事件は驚愕の展開を見せる! (公式)


感想

・衆人環視の公道上に放置されたバックから出て来るのが、何と生身の人間であるという衝撃性・意外性、そしてそれが全身タトゥーに覆われた全裸の美女であるという、キャッチーさ、
・オープニングは、多少のあざとさは感じられつつも、誠にワクワクさせるものでした。
・続くタトゥーの読み解き、それが予言する事件の意味と関連性の謎も、知的な期待感は十分でした。
・でもが悪かった、"続"かなかった。

・一言で言えば、地味なんですよね。
・人物も地味、展開も地味、これだけの大ネタを初めに持って来ておいて、作り方は"良心的な佳作"みたいなそんなショボショボ感。
・別に良心的は良心的でいいんですけど、出しどころがあるだろうという、"良心"の。
・ケレンで始めたならばケレンで行け、少なくともカマして期待させた責任は取れ。
・必要なのはそれこそ『ブラックリスト』のようなスピード感ハッタリで、日常だの個人的苦悩だのは、あくまで間間に挟む程度にとどめるべき。
・キャラとしては好きでしたけどパターソンの彼氏とか、何であんなにフィーチャーしなければならないのか。
・結局別に事件に関係があるわけでもないらしい、局お抱えのカウンセラーとか、登場させる意味自体分からない。
・挙句シーズン1丸々使って、ほとんど謎解きは進まないし。なんか陰謀の仲間内で揉めてるだけで。(笑)
・一つ一つはそんなに悪くないんだけど、全体のバランスが凄く悪いというか散漫というか、そういう作品だったと思います。
・日本のアニメだったら、"シリーズ構成"出て来い!という感じでしょうか。(笑)

・何でこうなったかは多分はっきりしていて、要は"企画"と"スタッフ"が合ってないんだと思います。
・"痛快サスペンスで一発当てる"のではなくて、"リアリティ刑事ドラマで刑事たちの日常や苦悩を描きたい"というタイプのスタッフを、起用してしまったんだろうという、そういう感じです。
・実は最初からそういう"気配"はあって、それは何かというと正に掴みの第一話での、ジェーンの"裸"の見せ方。
・別に乳首見せろとは言いませんけど(笑)、いかにも品が良いというか慎ましいというか、実際のところ裸なのかどうかも少し分かり難いところがあって、(見せ方に)色気無えなあ商売っ気無えなあとは、思ってたんですよね。(笑)
・そこはバーンと行くところだろう。
・嫌いなんでしょうね、バーン!が。(笑)
・でもこのドラマは、バーン!のドラマでしょう。そうすべきだったというか。
・ひょっとすると決して肉感的とも一般受けするとも思えない主演女優の選択
ブラインドスポット・ジェーン

の時点で、そういう変な"良心"(笑)が働いていたのかも知れない。
・いや、この人自身は割りと好きで、だから曲がりなりにも最後まで見たんだと思いますが。
・でもほんと「女」を感じなくてね。ドラマ内で。
・だからウェラーや"記憶喪失前"の彼氏との恋愛沙汰も、なんか妹か友達のそれを見ているようでどうも居たたまれなかったです。(笑)

・好きなキャラは放送中何度も言ったように、分析官パターソン
パターソン
・こちらも別に"色気たっぷり"というわけではないですけど、頭の良さと内気だけど変に熱い性格が、チャーミングでした。
・好きなシーンは・・・あれかな。
・初めて捜査に同行したジェーンが暴漢に襲われて、記憶の無いまま体が反応するままに戦って、実は格闘技の達人だと分かって周囲も本人もびっくり!というシーン。
・あの"種明かし"は、ワクワク感ありました。でもあれがピークだったかも。(笑)
・段々ジェーンの"人間性"ばかりがフィーチャーされるようになって・・・
要らね。いっそアンドロイドで良かった。まずハッタリ、その後で「実は・・・」でしょう。
・そこらへん、『ブラックリスト』はほんとに良く出来ている。

・せめてシーズン1で一応ジェーンたちの「計画」は明らかになって、その上で「更なる謎」ならばシーズン2にも興味が持てるかもしれないですけどね。
・勿論その「計画」そのものが魅力的である前提ですが。
・ただうやむやで終わられても、腹が立つばかりで。
・例えば僕が脚本家なら、もう中盤でそこまでは進めてしまいますね。それくらいの構成が、最初に煽った視聴者の期待への、礼儀だと思います。
・ちょっと自分たちの好みを優先し過ぎかなと、ガツガツ盛り上げにかかるような下品なことをしたくないのは、分かりますが。
・でも企画が企画だから。
・というわけで、シーズン2はやっても見ません。


Posted on 2018/01/22 Mon. 20:54 [edit]

category: 2015-2019年のドラマ(アメリカ)

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