死ぬまで海外ドラマ(死ぬ海)

アメリカ、イギリス、中国と欧州各国のドラマ。

『シェトランド』[英] (2013)  


解析で見ると、なぜか『銃弾の副作用』の記事がやたら検索で見られているようなんですが、どこかで話題にでもなってるんでしょうか。(僕の記事じゃなくてドラマが(笑))


今日取り上げるのもまた、『副作用』同様にDVDも発売されていないらしい、地味な作品。
・・・画像くらい貼っておきますか。(笑)

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『シェトランド』(AXNミステリー) (allcinema)

内容

スコットランドの地方行政区画のひとつで、亜寒帯に属するシェトランド島。
ほとんどの島民が顔馴染という世界で、ちょっとした行き違いから無意識のうちに封印してきた怨嗟や嫉妬が滲み出し、殺意へと変わっていく濃密な人間描写、緻密な伏線、大胆なトリックで綴られるストーリーが展開する。
(公式)


レビュー

・舞台は要するに、シェトランド・シープドッグの故地ですね。
・特にフィーチャーはされてませんが。言われてみると、羊の放牧が目に付くかなという程度。(笑)
・まだ数話しかやってないのでよく把握してないところはありますが、なんかとにかく"狭い"地域に感じて、こんなところにこんな敏腕刑事がいるものかねという違和感は、多少あります。(笑)
・どう見ても宝の持ち腐れ。
・"亜寒帯"という響きの寒々しさよ。
・とはいえ予備知識とかを抜きにすれば、要はイギリスドラマにありがちな"田舎"感ではあって。
・その標準で言えば特に田舎というわけでも、また"地味"な作品ということもありません。
主役の刑事は、見ようによってはイケメンですし。
トウの立った"王子"様というか。(笑)
・性格も"頑固者"というよりは"理想家"肌。リベラルというか。

・一番の"感想"としては、その(ペレス)刑事のパーソナリティそのものですかね。
・上の内容紹介だと、なんか金田一耕助的なドロドロが展開してそうですが(笑)、特にそんなことはありません。
・"金田一耕助"ほどにも、ペレス刑事が島の閉鎖性に付き合ってない感じなのが、そういう印象にしているのかも知れませんが。
・一応"地元民"ではあるんですけど。"Uターン"組。
・そこらへんの屈折した感情とかは、これまでのところはそこまで語られていなくて、それが語られて来るようになれば、多少印象も変わるのかなという。
・言ってみれば多少綺麗事というか、良識派に過ぎる印象はあるか。"人権"派というか。
・勿論彼の「意見」自体には概ね賛成なんだけど、キャラとしての立ち位置背景は、そんなにクリアでないというか、濃密でないというか。
・で、それが一番の感想だというのはどういうことかというと。
・この刑事にしろ、最近(放送されたもの)だと『ジョージ・ジェントリー』『フォイル』などもそうですが。
"秩序"の体現者であり基本的に体制派であり、また多かれ少なかれ"男性"的であるはずの警官・刑事が、世間の標準からも突出してリベラルである、因習への批判者であるというイギリスにおけるこのパターンの普遍性は、いったいどういうところから来ているのかなということ。
・例えばフロストやタガード的な"人情派"の"叩き上げ"が、その現場感覚から"弱者"に優しいと、これはこれで一つ分かるし、日本の刑事ものでもよくあるパターンですよね。
・あるいはモース&ルイス、遡ればホームズまで含めた特別な"インテリ"系のディテクティブが理性主義的にオープンマインドである、それもまあ分かる。
・しかしそういう特別なバックグラウンドを用意されていない、言ってみれば"普通の"刑事たちがここまで話が分かるというか人格的に清潔というか、デモクラシー・ヒーロー的な描かれ方を多くされるのは、どういうことだろうとたまに違和感があるわけです。
・やはりそれは、『遠山の金さん』的な(笑)、おかみには警察権力にはそうあって欲しいという、"庶民の願望"なのか、それともほんとに、イギリスの刑事は質がいいのか。

・強いての推測としては、見てると向こうの刑事たちの捜査は、主人公刑事とその弟子的な部下による、かなり小規模というか個人的な色彩の濃いものに見えて、日本ほど「組織」の影は直接的には無いんですよね。
・勿論うるさい上司とかはいますけど、それはあくまで官僚的な存在というか、スーパーバイザーであってそれほど密に現場には影響して来ない。
・そこらへんで、"個人"の良心みたいなものも発揮し易い描き易いのかなと、まああくまで想像ですが。
・それにしても何か、捜査形態が少し違う感じは見えますよね。さほど昔の作品でなくても。

・最後に(笑)この作品ですが、まあ好きです。好きな方です。
・シェトランド諸島の寒々とした風情もいいですし、主人公の熱を秘めてでも屈折した、味のあるイケメンぶり(笑)も好きです。
・まあ特筆するようなものはそんなに見当たらないですけど、「イギリス産"名物"刑事もの」ファンの期待には、確実に応えてくれている作品だと思います。
・やってれば見る、見たらそれなりに楽しめるという。
・見終わったらでも忘れるかもという。(笑)
・ある意味ジャンプ漫画的なのかも。
・興味が無い人には、特に奨めませんが。(笑)
・まあ結局こういうのは、主人公が好きかどうかなんですけどね。
・僕は好きです。


他の人の感想

「『シェトランド』 Shetland (2013– )」(居ながらシネマ さん)

映像が綺麗だと。そう言われてみればそうか。
それであんまり、"暗い"印象が無くて見易いのかな。

『シェトランド』(月の砂漠 さん)

"人間関係の濃密さ"を、こちらの方は感じられたそうです。(笑)
僕はもう、"田舎"ものには慣れちゃってるのかも。(笑)
こんなもんでしょ、という感じ。


他にもちらほら感想はありましたが、概ね皆さん、「景色が綺麗」というのが一番の感想のよう。(笑)


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Posted on 2016/01/30 Sat. 18:37 [edit]

category: 2010-2014年のドラマ(イギリス)

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『スリーピー・ホロウ』(2013)  




『スリーピー・ホロウ』(FOX) (Wiki)

内容

1781年、アメリカ独立戦争で命を失ったイカボッド・クレーン。250年の時を経て、ある晩彼は現代のアメリカ、スリーピー・ホロウの村で蘇る。
そんな中、警察官アビー・ミルズは、捜査現場で上司が首なし騎士により殺される場面を目撃。奇しくもその騎士は、250年前にイカボッドが相討ちとなり、首を切り落とした敵軍兵だった。イカボッドと時を同じくして蘇ったその邪悪な存在は、再びこの世に悪魔の支配をもたらそうとしていた…。そして、自身も過去に不思議な体験を持つアビーは、この首なし騎士との因縁の戦いに、イカボッド共に挑んでいくことに。
(公式)


レビュー

・シーズン1を見ている間はそれなりに楽しんだんですが、間を置いてシーズン2が始まってみたら全く見る気にならなかったので、もう書いちゃいます。(笑)
・まあ内容的にねえ、こういうホラーががったものには、どうにも興味が惹かれなくて。
・"SF"はそんなことないし、"伝奇"に至ってはむしろ大好きなんですけど。
・でも幽霊とかお化けとか、あるいはゾンビとかはさっぱり。
・広くは"この世"の問題としての、「生物」的な"異形"にはそれなりに惹かれるものはあるんですけど。
・ただ"あの世"絡みのもの、「色んな生き物がいる」ではなくて、あの世だぞお化けだぞ、「怖いだろう怖いだろう」系の設定では、どうにも馬鹿馬鹿しさが先に立つ。
・ゾンビは意外と"この世"的ですけど(笑)、ただ出方としては「怖がらせ」系というか、気持ち悪がり系というか。
・そういうのはノリにくい。
・それは僕が合理主義者だからではなくて、むしろ神秘主義者だからだと思うんですけど。(笑)
・中途半端な神秘には興味が無いというか。
・単なるこの世的な秩序の"補完"物、"カウンター"としての。
・やるなら真面目にやって欲しい。
・"怖いだろう""怖いだろう"、いや、別に。
・だって本気じゃないでしょ?
・どこまで行っても、お化け屋敷じゃんという。
・手品はどこまで行っても、超能力にはならない的な。
・まあとにかく(笑)。そんな感じです。
・本当に世界をひっくり返す気の無い"不思議"には、興味が持てないという。

・この作品の楽しさは、そういう"ホラー"的な部分よりも。
・むしろ18世紀人イカボッドの人物造型と、それが21世紀のアメリカ文化との間に引き起こす摩擦やギャップの方だと思います。
・イカポッドの"高雅"と、現代アメリカの"通俗"?
・まあありがちではあるんですけど。
・あとイカポッドの印象としては、単に"18世紀"ということを越えて、余りに非アメリカ的というかヨーロッパ的な感じで。
・いかに当時はまだ"アメリカ"が"アメリカ"として成立してなかったとは言え。
・そこらへんはちょっと、設定が上手く染みて来ないところはあるんですけどね。
二重のギャップになっちゃってるというか。
・"イギリス人俳優"(トム・マイソン)にやらせたのは、やり過ぎかなあという。
・せめて"ヨーロッパっぽいアメリカ人俳優"にやらせるべきだったかと。
・まあかっこいいですけどね。
・男が見ても、かっこいいです。
・ナヨってないし、かつマッチョでもないし。
・多分、この人が好きだから、僕もシーズン1を楽しんで見れたんだと思いますが。

・対する"現代"側の主人公(ヒロイン)、アビー・ミルズも良かったです。
・ここもちょっと設定としては飛び過ぎなところはあって、ただでさえ現代なのに、"黒人"にしてかつ"女性"の警官であるという。
・二重どころか三重のギャップ。
・欲張り過ぎだろうという。
・イカポッドよく対応出来るなという。(笑)
・性格的にもかなり複雑で。
・正義感の強い警官ではあるけれどその仕事に疑問を持っている部分もあって。
・かつ常識家ではあるけれど実は過去に"神秘"に大きく関わった経験もあって。
・十分に「人間ドラマ」で押せそうな設定で、単に"18世紀人"との「コンビ」芸片割れという域を越えた複雑さ。
・『X-ファイル』(のスカリー)あたりと比べても、不必要と言えば不必要な設定の凝り方で。
・原作由来のものなのかも知れないですけど、ドラマの作り方としては少し散漫というか、半端な印象を受けました。
・痛快ホラーミステリーなのか、本格人間ドラマなのか。
・女優さん自体は上手くこなしていたと思うんですけど。
・...公式の「見どころ」のところを見ると、"ハリウッドの名脚本家アレックス・カーツマン"やら"重厚な物語と迫力の映像美"とあるので。
・本来は多分、後者(↑)のスケール感を目指したんだろうと思います。
・でもそこまでは行ってないんですよねえ。
・多分スーパードラマTVあたりで作れば(笑)、そういう作品になったのかも知れません。
・でもFOXだと・・・どうしてもFOX文体というか、"コンパクト"感第一になっちゃうというか。
『NCIS』ならそれはハマるんですけど。(笑)
・ギリギリAXNですかね。今も『FOREVER Dr.モーガンのNY事件簿』という、スリーピー・ホロウと似たところもあるトンデモ設定のドラマを、品良く作り上げて放送中ですが。
・とにかくFOXは駄目(笑)。規格品専門。

・まあ嫌いじゃないです。
・ただそれ以上の興味、ないし"予感"は感じられなかった。
・勿体ない作品、なのかな?
・シーズン2面白いですか?(笑)


他の人の感想

『海外ドラマ【スリーピー・ホロウあらすじ&感想】』(海外ドラマおすすめ作品館 さん)
『FOX「スリーピー・ホロウ」シーズン1を観終わった。雑だけどオモロい。ジョン・ノーブルはシーズン2でレギュラー入り確定〜。』(ラヴ・ハリ映画日記〜ときどき海外ドラマ〜 さん)
『「スリーピー・ホロウ」シーズン2』(@迪的日常 さん)

どうもこう、皆さん好意的ではあっても"薄い"感想が多いですね。(笑)
悪くない、嫌いじゃない、という、まあ僕と似てるのか。
最後のはシーズン2以降も見ている人の感想になりますが、『グリム』『スーパーナチュラル』という、同系の作品との比較が分かる/参考になる気がしたので、挙げておきました。


Posted on 2016/01/19 Tue. 17:47 [edit]

category: 2010-2014年のドラマ(アメリカ)

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『ウルフ・ホール』[英] (2015)  




『ウルフ・ホール』(AXNミステリー) (Wiki)

内容

波乱に満ちた生涯を送ったヘンリー8世の時代は、その衝撃性から映画やテレビシリーズで何度も映像化されているが、本作は、貧しい生まれながらも商人や法律家としてキャリアを積み、その英知と交渉力でヘンリー8世の側近として才覚を発揮したトマス・クロムウェルの視点から展開するストーリーが魅力。
出演者、制作陣とも類まれな才能が集結し、登場人物の複雑な感情と政治の駆け引きを融合させた知的で荘厳な超大作が誕生した!
(公式)


レビュー

・見たばっかり。
・最初の妻と離婚したいばっかりにカトリックと喧嘩して英国国教会を設立し、そうまでして再婚した次の妻(アン・ブーリン)にも結局飽きて処刑してまた新しい妻に乗り換えてしまった鬼畜王ヘンリー8世(笑)をめぐる、日本で言えば忠臣蔵や幕末もの並みに人気らしい歴史的題材の新たな視点によるドラマ化。
・主人公はそのヘンリー8世の片腕の辣腕政治家で、かの清教徒革命のオリバー・クロムウェルの大伯父にあたるらしい、トマス・クロムウェル
・その一見地味な主人公による、実際地味なドラマ。(笑)
・しかし面白い。
・AXNミステリー公式の「登場人物の複雑な感情と政治の駆け引きを融合させた知的で荘厳な超大作」という煽りは、実際その通りで付け足すべき言葉が特に見つからない。(笑)
・出来事そのものは(少なくともイギリスの視聴者には)"お馴染"のものなので、ある意味では「トマス・クロムウェル」という主人公のパーソナリティが全てというところはある作品かも。
・そういう意味ではイギリスに数多ある、名物刑事や探偵を主人公とした現代もののミステリーと、味わいとしては似たものがあると思います。
・「ヘンリー8世(アン・ブーリン処刑)」と「名刑事ミステリー」という、イギリスドラマの二大定番の融合した作品?
・"歴史"ものだけど、"個人"的な感情移入もし易いというか。
無感情ですけど。(笑)
・まあ、実際には無感情というわけではなくて、実は人並み外れてセンシティブで豊かな感情を持っているのかも知れないトマス・クロムウェルが。
・しかしそれを更に上回る類稀な知性と克己心とある種の美意識でもって、結果淡々と事に対処して行く様を。
・緻密に構成された音楽を鑑賞して行くような感じで見て行く作品?
・構造としては、観客だけがトマス・クロムウェルの「内面」が想像出来るような構造になっているので。
・いったんドラマに入って行くと、かなり密着感があってほんの些細な"揺れ"でも十分に心が揺さぶられる感じになる。
・失脚した元上司"ウルジー枢機卿"に対する追慕の念とか、意外と実は素直なものなんだろうなと、ウルウル来ます。
・ほぼ秘し続ける"恋愛"感情はさすがに分かり難いですけど、やっぱアン・ブーリンのこと好きだったんですかね?

・基本的には、起きる出来事そのものはいちいち派手派手しい大騒ぎなので。
・歴史的にもメジャーだし。
・それとのコントラストで、あるいはそれありきで、成立しているところはあるドラマかも知れません。
・確かに"知的"で地味なんだけど、全体としては"荘厳"でスケール大きくも感じられる、見事な作り。
・事件に比してのトマス・クロムウェルの"抑制"が、むしろ"荘厳"さ、クラス感を生み出しているというか。
・ここらへんをそのまんま"派手"に作ったのが、例えば2007年の『The TUDORS~背徳の王冠~』
・あれは参った。馬鹿な登場人物が馬鹿な騒ぎを起こすだけの話で。(笑)
・アン・ブーリンも全く魅力的に見えなかったし。
・今回のアン・ブーリンは、ヘンリー8世と結びつく過程そのものは余り描かれていないんですけど。
・成り上がってからの、その地位で示す彼女なりの知性や不屈の精神などは、確かに鼻持ちならない傲慢な女ではあってもそれはそれであっぱれでもあって、ヘンリー8世が惹かれるのも分かるかなという感じには見えています。
・余り"性的"魅力が出ているようには見えないんですけど、それは原作小説自体の解釈なんですかね。
『HOMELAND』のダミアン・ルイス演じるヘンリー8世も悪くない。
・まぎれも無い自分勝手なクソ野郎ではあるわけですが(笑)、それはそれなりに"王"という特殊な地位に相応しい威厳に見える瞬間もあるし、そのバイタリティそのものは"オス"の本懐でもあるのかなと、思わなくもない。
・あんまり思いたくはないけど。(笑)
・ダミアン・ルイスの演技は多分、標準的なヘンリー8世像からすると少し線の細い感はあるんだろうと思いますが。
・それはそれとして余裕を持ってコントロールしている感じで、やはりイギリス人俳優でそこはホームなんだなと、"アウェー"の時の『HOMELAND』との比較では感じられて、興味深かったです。
・全体としてはやはり、知的な作品というか"知性"を基調とした作品ではあって。
・王妃となったアンについているジェーン(アンの弟の妻)の、アンとトマス・クロムウェル双方に対する皮肉な物言いの魅力とか、あるいはアンの姉でヘンリーの元愛人メアリーの、トマス(の知性)へ向ける妙にひたむきな思慕とかには、何か作者の贔屓(笑)というか好みのようなものが、感じられます。

・それでも単に地味な、マニアックな作品に終わらせなかったのは大したものだという感じで、AXNミステリーが盛んに世界的大ヒット作品『ダウントン・アビー』と並べて宣伝していたのも、最初は鼻で笑ってましたが(笑)最後は納得しました。
・ここ数年特にアメリカドラマを意識して、「定番的」「地味」という定評を覆そうと格闘していた感じのイギリスドラマ界が、(アビーに続いて)何か一つ違う次元に踏み出したかなあと、そう感じさせる作品にはなっていると思います。
・単なる"アメリカ"化、"ポップ"化ではなくてね。
・"ゴージャス"化自体は、相変わらず競ってる感じはしますが。
田舎臭いイギリスドラマも無くさないでね。(笑)
『SHERLOCK (シャーロック)』的な"スタイリッシュ"路線は全く趣味じゃないなあ、僕は。アメリカに任せとけという感じ。
・まあ『アビー』とはまた支持層は違う感じはしますけどね。"メロドラマ"ではないので。
・どちらかというとやはり、最初に言ったように"渋めの刑事もの"のファンの方に薦めたいというか。
・僕は両方見ますけど。(笑)
・アビーも好き。
・まあ作り手の"知性"と"凄腕"という点が、共通点というか。

・で、結局"ウルフ・ホール"って何なんですかね。
・宮殿の建物の名前?正式名称?通称?
・そこはちょっと分からなかったです。
・「狼の巣」という感じで、権謀渦巻く宮廷の様子の謂いだという"裏"の意味は推測出来るんですけど、"表"が分からない。(笑)
・まあいいですけど。
・唯一不満としては、終わり方ですかね。
・アンの処刑で終わってるんですが、内容的にはやはり、トマス・クロムウェル自身の"最期"(または最後)で終わるべきかなあと。
・原作はどうなんでしょう。
・今回AXNミステリーはオリジナル全6話を4話に縮めて放送していますが、まさかラストを変えるとは思えないし。


他の人の感想

『英国歴史ドラマ ウルフ・ホールが面白い』(Can of Good Goodies さん)

さすがにまだ記事がなかなか見当たりません。
上の方は「北米でもかなり注目をあびていた」とおっしゃっていますが、カナダ在住の方のようなのでUSAの方の評判はどうなのかなと。"北米"と言っても、カナダとUSAは、結構違いますからね。
「歴史好きじゃないのに(人間ドラマとして)のめりこめる」「人物描写が類型的じゃないので面白い」というのは、おっしゃる通りだと思います。
"類型"外しはたいてい"カジュアル"化に繋がってるわけですけど、この作品の場合はむしろ"品格"が上がってるのが特徴かなと。

[追記]
上のコメント欄で、

「とにかく、クロムウェルの描き方が現代的すぎると思うので。まるで私たち現代人がタイムスリップしたような人物造形は誤解のもとのように感じますね。」

というコメントがありました。
なるほど、僕の「現代の名刑事ものとの親近性」という感想と、肯定否定は逆ですが重なるものがありそうですね。
ウンベルト・エーコ『薔薇の名前』と似た"タイムスリップ"感というのを、書こうとかとも思ってたんですけど言うほど"似て"はいないと思ったので、やめたんですよね実は(笑)。やはり、そういう部分はあるのか。


Posted on 2016/01/13 Wed. 13:33 [edit]

category: 2015-2019年のドラマ(イギリス)

thread: 海外ドラマ(欧米) - janre: テレビ・ラジオ

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『HOSTAGES ホステージ』(2013)  


ちょっとゲーム始めちゃって(「幻想水滸伝Ⅲ」)更新意欲落ち気味ですが(笑)、それなりに見てくれる人はいるようなので何とか週2ペースくらいは、キープしたいと思っています。




『HOSTAGES ホステージ』(AXN) (Wiki)

内容

大統領の手術を控えた外科医エレンの自宅を覆面グループが襲撃し、家族を人質に取られる。目的はエレンによる大統領の殺害であり、主犯格の男はなんとFBI捜査官だった。 (映画.com)


レビュー

・AXNはリンク切れ。
・あんまり記憶に無いな、扱い悪い。(笑)
・Wikiによると、イスラエルのドラマのリメイクだとか。
・うーん、よく分からない。普通にアメリカのドラマに見えましたが、そういう意味では、"成功"してるのか。
・強いて言えば襲撃グループの部下たちの人物描写に、少し非アメリカというかヨーロッパの臭いがしなくは無かった気がしますが、そもそもイスラエルはヨーロッパなのかアメリカなのか(笑)。文化圏として。
・主犯の描写は、動機も含めて純アメリカ的。ネタバレになるので伏せますが。

・問題はその"主犯"で。
・ええ、言っておかないといけないことがあります。僕は・・・ディラン・マクダーモットがとても苦手です。(笑)
・とにかくクドくて鬱陶しくて仕方ないし、設定上"二枚目"らしいということは分かるんですが、どこがかっこいいのか自体さっぱり分かりません
・例えばイタリア系の暑苦しい二枚目とかはアメリカのドラマに沢山いて、どちらかと言えば得意ではないですが毛嫌いするほどではない、あくまで個々の好き嫌いのレベル。
・この人の場合は、何でしょうね。なまじ"コテコテのイタリア系"じゃないのに暑苦しいのが問題なかのかも。
・"コテコテ"のユーモラスな部分が抜け落ちて、ひたすら正面から暑苦しい感じ?(笑)
・生理的存在感が強過ぎて、どの役やっても同じに見えてしまうのも問題。ほとんど"下手"にすら見える。
・まあ、"キムタク"的と言えばキムタク的かも。さすが二枚目。(笑)
・田村正和ではない。あの人は笑えるから。
・実際のところ、そのせいか代表作は『ザ・プラクティス ボストン弁護士ファイル』一択ですよね、沢山出ている割りには。
・出ているから、困るんですけど。ああ、またいたよという。(笑)

・その中でこの作品は、僕的にかなり見られた方。
・たまたま当事者であっただけで罪の無い家族を襲撃・脅迫・支配するという、FBI捜査官の所業としてはかなり衝撃的で残酷な犯行を。
・その動機と動機にまつわる複雑な設定が、ちゃんと説得力を持って開示されていますし。
・このテの密室(的人間関係)ものでは付き物の、家族間や犯人グループ間双方内部の対立や軋轢、そこからの暴走や愚行も、いらいらさせない範囲で上手く収めていますし。
・まあ多少"恋愛"沙汰は鬱陶しかったですけどね。でもまあ、"恋愛"だから。(笑)
・無くても良かったとは思いますけど。
・そして何より、ディラン・マクダーモットが、上手く役にハマっていた。
・主人公の置かれた過酷な状況が、ディラン・マクダーモットの鬱陶しさ(笑)と、相性が良かったというか。
・だいたい感情表現が過剰な人なんですけど、この作品に関しては、動機状況の深刻さと、やっている犯行の酷さからの良心の呵責とで、なるほどそりゃ思い詰めもするよなと必然性が持てていたというか。
・その割に、定期的に吹っ切れた行動も取ってくれますし、ストレスレベルは低め。
・逆に他のもっとフラットな俳優だったら、どう見えていたのかなという興味もありますが。
・とにかくこの作品については、"好演"だったと思います。

・全体としても、こういう"衝撃的な設定"で始まるサスペンス・ドラマにしては、ありがちな「最初だけ面白い」失速パターンにも陥ってなかったですし、恐らくイスラエル版は、なるほどリメイクしたくなるようなそういう作品だったんだろうなと、想像は出来ます。
・アメリカ版は何というか、終始"B級"感はちょっとありましたけど。
・ディラン・マクダーモットという"ひと昔前のスター"がメイン・キャストの時点で、そういう位置づけの作品なのは、しょうがない。
・でも悪くない作品でした。
・主演次第では、もっとはっきり"好き"になれた作品だったかもなという。
・嫌いじゃないですけどマクダーモットさんも。今回に限っては。念の為。(笑)


他の人の感想

海外ドラマ「HOSTAGES ホステージ」を見終える。※ネタバレあり※(雑記帳 さん)
アメドラ記録(その7) 『HOSTAGES ホステージ』 (2013~2014/アメリカ)(【お散歩シネマ 映画の世界へ出かけよう!!】 さん)
AXNで「HOSTAGES ホステージ」4話まで観た〜。3話からオモローイ。お父さん役テイト・ドノヴァンの多彩な芸能活動に驚く。(ラヴ・ハリ映画日記〜ときどき海外ドラマ〜 さん)

・・・大統領夫人の妹が美人だという評判ですが、言われて徐々に思い出したくらい、ディラン・マクダーモットと戦っていた僕。(笑)
また片方の主役の女医さんが地味だということも最後の人に言われて思い出しましたが、確かにあの人が地味過ぎて逆にディラン・マクダーモットとバランスが取れていたのかも知れないと、ちょっと思いました。
全体としては、みんなまあまあ面白いという感想。そういうドラマです。(笑)
盛り上がり切るには、少しA級感が足りない。


Posted on 2016/01/07 Thu. 17:32 [edit]

category: 2010-2014年のドラマ(アメリカ)

thread: 海外ドラマ(欧米) - janre: テレビ・ラジオ

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『偽りの太陽 ~Low Winter Sun』(2013)  




『偽りの太陽 ~Low Winter Sun』(FOXスポーツ&エンターテイメント) (allcinema)

内容

英国アカデミー賞受賞作のUS版!!
「善」と「悪」の境界線があいまいになったデトロイト警察を舞台に起こる殺人、裏切り、復讐...警察組織の腐敗と一人の刑事の苦しみや葛藤を描いた作品。
デトロイト警察の刑事“フランク・アグニュー”の恋人が突如失踪する。復讐の為、フランクと同僚刑事が別の刑事を殺害するところから物語は始まる。完全犯罪と思えたこの事件が、人生を大きく変えてしまった・・・
そして彼の人生はデトロイトの闇へと突き落とされる・・・。
(公式)


レビュー

明けましておめでとうございます
・...と、いうようなこととは関係無く(笑)、今年もこつこつと気が向いた時に、書いて行く予定です。
・需要がどれほどあるかは謎ですが、何より僕が書きたいので、"遺言"として残しておきたいので。
・半生変わらず楽しませてくれている、海外ドラマというジャンルへの感謝のしるしとして。

・とはいえ新年一発目でまだ頭もあんまり立ち上がってないので、余り思い入れの無い作品をチョイス。
・特に問題無く、1シーズン見通せた作品ではありますが。
"2006年イギリス、ミニシリーズドラマとして賞を獲得した同名の作品「Low Winter Sun」のリメイク作品"
・見ている時にそれを意識していたかというと・・・どうだったかな?
・知っていたかもしれないけど少なくとも見続ける上で、そのことがプラスにもマイナスにも働いてはいなかったと思います。
・つまりそれだけ違和感無く、"アメリカ"作品になっているように見えたし、"背景"抜きで集中して見られるクオリティを持っていたということ。
・とにかくイギリス版は見ていないので、それ前提での感想です。

・漫画や小説の映像化程ではなくても、やっぱりリメイク、特に国籍変えてのリメイクとなると、オリジナルを知っている立場からはなかなかややこしい感じにはなりますよね。
・最近は"アメリカ版"が製作されるケースは、気持ち増えて来た気がするんですけどどうなんでしょうか。
・例えばスウェーデン・デンマーク合作『THE BRIDGE/ブリッジ』('11)のアメリカ『ブリッジ ~国境に潜む闇』('13)の場合は、ある意味とても忠実なリメイクだと思いますが、逆にそれが"スウェーデン・デンマーク"と"アメリカ"の風土の違いを際立たせてしまっていたというか、要はほんとにただのコピー、"物真似"に見えてやり切れなくて、僕は第1話だけでギブ・アップしてしまいました。
・逆にちょっと古い作品ですが『心理探偵フイッツ』などの場合は、'93のオリジナルのイギリス版よりも、'97のアメリカのリメイク版の方が僕は好きなくらいですね。
・基本構造は変わらずに、イギリス版が持っていたごちゃごちゃした余計な情緒を、アメリカ版がぐっと削ぎ落としてソリッドにしてくれた感じで、見応えは変わらないまま見易くなったという、そういう印象。
・そういう場合もあります。"アメリカ"化には。
・まあ一般的には、"軽くなる""味が失われる"ということで、多分英欧ドラマのファンからは、歓迎されない場合の方が多いような気がしますが。

・この作品の場合は・・・どうなんでしょうかね。
・勿論既に言ったようにオリジナルを知らないので、比較は出来ないんですけど。
・ただ何というか、次々起きる事件の陰惨でやり切れない感じと、舞台となる"デトロイト"の荒廃した雰囲気が実にフィットしていて。
・なんか凄く"オリジナル"感があるというか、正に"ここで"起きた事件のようにしか見えないというか。
・地理的に近い"異国"であるカナダと行ったり来たりする設定も凄く効いてたと思うんですけど、あれはイギリス版だとどうなってるのかな。
・とにかく何か、単なる(ヒットを当て込んだ)"リメイク"というよりも、制作者が"魂"でオリジナル作品の核にタッチして、受け止めて、それを自分のよく知っている環境で"自然"に再生したという印象の作品。
・オリジナル版そのものの中に、何かとても普遍的なものがあって、それが国を変えても再生可能だったというか。
・一つには多分、"ギャング"や"下層"階級の世界に、国籍を問わない共通性があるということかなとも思いますが。
・それに接する警察の、苦労や困惑や、知らず受けてしまう影響も含めて。
・ああとしか反応のしようが無い世界というか。
・まあ推測です。(笑)
・いずれオリジナルを見る機会があれば、全然違う感想になってしまうかも知れませんが。
・とにかく十分に切実さ・臨場感を感じさせる、よく出来た作品だったと思います。

・ではなぜ「普通」という評価なのか。
・まあ多分、"普遍的"過ぎるのかな。
"分かり切っている"ことを、丁寧に再現されている感じで、あんまりある程度以上興奮したりはしないという。
・その「再現」感には、やはりどこか、"リメイク"の弱味は隠れているのかも知れないとも思いますが。
・なんか危なげなさ過ぎるんですよね、"クライム・サスペンス"の割りに。
・安心して見られるというよりも、"どうせ駄目"だろう、救われないだろうと、最初から諦める感じになるというか。
・希望を持たなければ、絶望もしないという。
・その"落差"こそが、サスペンスでありエンターテイメントなはずですが。
・その意味で少し、物足りない。
・職人的過ぎるというか。
・ただドラマとしてはしっかりしていて、また描かれている感情そのものにはきちんと訴求力があるので、"駄作"とはとても言えない。
・こういうのがもしイギリスドラマだと、俳優の演技や演出のイギリスならではの味わいで、何かそれ以上の感動を呼び起こしたりするのかも知れませんが。
"アメドラ"としては、少し地味かなあと。決定打に欠けるというか。


他の人の感想

無し。(笑)
2chスレッドやツイートならちらほらあるんですけど、まとめて書いている人は見当たらない。
やはり地味なんでしょうね。"リメイク"というのも弱いし。
見る"気"になるのが、難しい作品ではあるかも知れない。
見る価値はあると思いますが。見たら見たで
逆にこの僕のエントリーは、いずれ"貴重"なものになる可能性が無きにしもあらず?(笑)
イギリス版が輸入されでもしたら、少しは話題になるかな?


Posted on 2016/01/03 Sun. 13:03 [edit]

category: 2010-2014年のドラマ(アメリカ)

thread: 海外ドラマ(欧米) - janre: テレビ・ラジオ

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