死ぬまで海外ドラマ(死ぬ海)

アメリカ、イギリス、中国と欧州各国のドラマ。

『23号室の小悪魔』(2012)  

2013年作品をやり終わって(継続視聴中のものを除く)、2012年ものの第一弾は、『23号室の小悪魔』
原題"Don't Trust the B---- in Apartment 23"(Wiki)

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好きな作品なのにDVD化はされてないらしいわ、FOXチャンネルの公式にはページは無いわで悲しいので、珍しく画像を貼りまくってみたりします。(笑)

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まあ要は好きなんですけどね、このクリステン・リッターさんという女優さんが。(笑)


内容

ニューヨークを舞台に、おしゃれな小悪魔クロエと田舎育ちのジューンという、20代女子のドタバタなルームシェア生活を描く。 (映画.com)


レビュー

・まあ"内容"と言う程の内容も無いんですが。(笑)
・ただ例えば日本のよく出来た少女漫画やエッセイ漫画のように、他愛無い日常のやり取りの中に、コンパクトに織り込まれた知性が、見えるような見えないような(笑)、そういう作品。
・意外と批評家うけは良さそうなタイプというか。
・それでいてクリステンさんの圧倒的な愛らしさと親しみやすさ(そして勿論美しさ)で、普通に女の子うけティーンうけもするという感じかと。
・実際S1の評判は良かったようなのですが、S2に入って失速したらしく、大人の事情もあって打ち切り
・余りにもひっそりと放送されてたので、僕はS2は見逃してしまっています。(笑)
・といわけでS1のみの感想です。

・まあシットコムは枠が30分で番組表で目立たないので、見逃しがちではあるかも知れません。
・ていうか僕は実は、この"シットコム"というジャンルが苦手で、基本的に見ないんですよね。(シットコムWiki)
・まあフルサイズでも"コメディ"自体、余り見ないんですけど。
"ユーモラス"なのや"アイロニック"なのは歓迎、でも最初から「笑わせますよう」という感じだと、どうも楽しめない。入って行けないというか。
・その笑いの"センス"自体を、日本のものと比べてしまうというもあるし。
・...日本で言えば、「吉本新喜劇」的ですからね、アメリカのは。(笑)
・どうも古臭いというか、わざとらしく見えてノレない。
・とにかくだからシットコムは、名作として残っているものやテーマ性の強いもの(『MASH』『がんばれベアーズ』等)や、今回のようにたまたま女優さんが目に留まったものや宣伝が魅力的だったものを見る程度。
・だから他のジャンルのように、余り"比較"しての評価は出来ません。
・ほんと苦手でね。
・最近立ち上がった"FOXクラシック"チャンネルで、放送当時は一般女性誌でも結構話題になっていた『フレンズ』

とかもせっかくだから今更見てみたりしたんですけど。
2分で限界に達してしまいました。(笑)
・いや、3分かな?(どっちでもいい)
・ちなみにだからフレンズは、「最低でも1話通して見たもの」という基準に達していないので、このブログでは扱いません。(ランキングにも入れてません)
・更にちなみに今のところは、最低1シーズン見通したものを、順番にレビュー対象としています。

・さて話戻して。
・といってそんなに話すことも無いんですけど。(笑)
・このドラマは・・・どうなんですかね。
・"田舎者の純粋さ"や、その表れとしての"闇雲な上昇志向"を肯定していないのは確かなんですけど。
・では"クロエ"の体現する"おしゃれなアーバンライフ"や、性的モラル的放縦さを、どこまで肯定しているのかというと意外と微妙というか。
・微妙なものを、微妙なままかなり感覚的に映像化しているという、感じ。
・そんなに"突き抜けて"いたり主張している感じではない。
・そこらへんが半端かも知れないけど、逆に知的な気もするという、そういう作品。
・より具体的には、"主人公"(クロエ)の行動自体は割りと放り投げるような感じで扱っているんだけど、それをクリステン・リッターに演じさせることで、クリステン・リッターを生き生きと愛らしく描くことで、間接的に肯定しているというか、許容しているというか、そういうバランスなのかなという。
・まあこういう作品は、"歴史"には残り難いですね。
・例えあざとくてもわざとらしくても、時間の摩耗には耐えられなくても、いっときはっきりした主張を打ち出したものの方が、歴史には残り易いというか、歴史家が書き易いというか。(笑)
・勿論だからメディアにも取り上げられ易い、キャッチを付け易い。
・ただドラマを"愛好"するものとしては、あんまりそういうレベルでのみ見るのは貧しい見方に感じるというか、まず"単体"としての良さを見るべきというか。
・まあ僕の場合は特に"シットコムどうし"の比較がしずらいので、そう見ざるを得ない部分もありますが。
・とにかくそういうものとして、とても楽しく、知的にも繊細で快適な作品だと思います。

・そして勿論、クリステン・リッターさんの可愛さ。
・この人は他の作品でも何回か見たことがありますが、特に『ギルモアガールズ』に"ルーシー"という役で出た時は好きでした。
・あれも軽くコメディであり、また役柄としても小悪魔でこそないですけど"自由闊達で天真爛漫な美術系学生"みたいな感じで、似てることは似てる。
・それこそあれ見てスタッフは、この作品に使ったのかなと思いますが。
・で、そこでも感じたのは彼女の人柄の良さというか、"役"を越えて人柄で演じる感じというか。
・まあ素人っぽいと言えば素人っぽいんですけど、とにかく"正直"な人だなあという。
・そういう人が演じたからこそ、"小悪魔"クロエはこういう一義的に把握しずらいキャラクターになったのかなと。
・"悪"とも"善"ともつかない。
・バランスとしてね。
・彼女自身、"天真爛漫"という意味では悪でも善でもないんでしょうけど。
・とにかく魅力的でした。
・ルックスとしても、モデル出身のどちらかというとクールな美貌に飛び切り柔らかい人柄が組み合わさっていて、凄く不思議なバランスですよね。
・あの"人柄で演じる"感じを、同じファッションモテル出身者の中から日本で比較するならば、土屋アンナに似てるかなと。
・アンナの方は、美貌は"クール"ではないですけど(笑)。ほっかほか
・男の目から見ると、そもそも美人なのかどうかもよく分からないんですけどそれはともかく。
・まあでも綺麗なコです、とにかく。『LAW&ORDER』だったかなあ、終始シリアスで暗めの役で出て来た時は、ある意味純粋にその美しさが光っていて、ゾクゾクしました。
・"クロエ"は最高ですけど、そういう意味では、今後も色々な可能性のある人だと思います。
・とりあえず早く、『小悪魔』のS2の再放送をやって欲しいものです。今度は見逃さないようにしないと。(笑)


他の人の感想

『「23号室の小悪魔」観てます。出世したな、ブタっ鼻のあの子。』(ラヴ・ハリ映画日記〜ときどき海外ドラマ〜 さん)

予想された通り、見てる人(書いている人)は少ない。
なんかこの人のブログばっかり紹介している気がしますが、多分僕と同じくらい、満遍なく見ている人ってこの人くらいなので、諦めてもらうしかないです(笑)。まあ書き方は対照的なので、ちょうどいいかなという感じ。

『23号室の小悪魔 S2 19話』(海外ドラマをわりとホメる さん)
『「23号室の小悪魔」のジューンが精一杯の気づかいを見せた別れのセリフ』(ほろらもろもろブログ さん)

両方ともS2まで見ての感想ですが、共通して淡々と、いいドラマである、スタッフの力量や趣味の良さを感じるという、そういうニュアンスの感想かな?


おまけ。
『「ビッグ・アイズ」で驚いたのは、クリステン・リッターの役がまるで「23号室の小悪魔」と同じだったことだ。』(GIRLS&THE CITY さん)

tumblrのポスト?使ってないのでよく分かりませんが。
"思い出"としての、このドラマ。
なんかやっぱり、心に残りますよ、このドラマとクロエは。


まあ、やってるのに気が付いたら、見てみて下さい。(笑)
特に強くは薦めませんが、気に入ってくれたら友達になれるかも。(笑)


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Posted on 2016/02/26 Fri. 18:15 [edit]

category: 2010-2014年のドラマ(アメリカ)

thread: 海外ドラマ(欧米) - janre: テレビ・ラジオ

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『CRISIS ~完全犯罪のシナリオ』(2014)  

無沙汰しておりました。
細々(こまごま)と忙しかったのと、その"忙しい"用事で慢性的に腕が疲れていて、本館の方の更新だけでいっぱいいっぱいになっていました。

これ以上放置するとモチベーションが腐りそうなので、頑張って腰(または腕)を上げてみます。(笑)


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『CRISIS ~完全犯罪のシナリオ』(第一話「拉致」)

・・・個人的にかなり好きだった作品なんですが、amazonで売ってるのはビデオ配信だけのようですね。


『CRISIS ~完全犯罪のシナリオ』 (FOXスポーツ&エンターテイメントch) (allcinema)

内容

シークレット・サービスが護衛するワシントンDCの名門校“バラード高校”のスクールバスが、突如バスジャックに遭う!そのバスには大統領の息子を始め、産業のトップCEOや外交官、政界の権力者など国を代表するV.I.P.の令息や令嬢ばかり数十名が乗っていた!ひとりの復讐心に燃えた首謀者が引き起こした 前代未聞の“集団誘拐事件”。それはやがて国家の安全を脅かす史上最悪の大事件へと発展する。犯人グループとの危険な駆け引きの先には、誰もが予想だにしない驚愕のシナリオが待っている…!? (チャンネル公式より)


レビュー

・"9.11"以後大量に作られ続け、また仕掛けの複雑化高度化が図られ続けている、ポリティカル・サスペンス系作品のこれも一つ。
・個人的には、"最高"の一つかなと。
・自国民による、自国のエリート子弟の大量誘拐という、仕掛けの斬新さ。
・その一見、「子供」を対象とする"残虐""無慈悲"にも見える犯行の、モチベーションの必然性と説得力。
・その"残虐"性にギリギリのところで抑制をかけ、また子供たちの親たるスーパーエリートたちの圧力を背景に、本気で"総力"で向かって来る政府機関の上手(うわて)を行き続ける、またそのことを不自然に感じさせない、犯人の高度な知性の魅力。
・あるいはこのテの"仕掛け"ものは往々にして最初の仕掛けの提示の瞬間が"ピーク"で、後は犯人グループなどの内紛やら葛藤やら恋愛沙汰やらでドロドロする普通の"ドラマ"になって失速して行くことがよくあるんですが。
・この作品はそれぞれの人質親子ごとのエピソードを、犯行計画の一部としてきっちり構造化して順番に見せて行く"一話完結"性を併せ待っているので、そういうダレがほぼ無い。
・勿論一つ一つのエピソードも魅力的。
・一言で言うと、シナリオのクオリティが半端じゃないということになるでしょうが。

・その"クオリティ"について更に言うと。
・この作品が他の同種の作品と比べて異彩を放っているのは。
・単に仕掛け・犯行とそれに"伴う"人間ドラマを充実させるという、意図にとどまらず。
・その"人間ドラマ"部分の本気度が高い、"犯行"と同等な迫力を持っている、むしろそちらがメインなのではないか。
・つまり最初から"ジャンル"ものとしての"サスペンスドラマ"を作ろうとしたのではなく、大文字「ドラマ」を作ろうとした、そういう製作側の"志"の高さを感じるところ。
・モチベーションというか。描きたいものというか。
・そういう何というか、「品格」を感じるという。
・"ジャンル"ものの卑しさを感じないというか。その為のアリバイ的な「人間ドラマ」ではないというか。
・しかし「機能」性としてはあくまで"サスペンス"のそれで、切れ味やスピート感や意外性など、いずれも"ジャンル"ものとして最高クラス。
・こうしたことを可能にしているのは、上でも書いたように「親子」または「親の子を思う気持ち」という"ドラマ"面のテーマを、サスペンスとしての犯行計画・手段に緊密に組み込んで、二つを協働させるように仕向けたシナリオの優秀さがあるわけですが。
・それにしても、鮮やかなアクロバットだと思います。
・知性と感情をこれほど同時多発的に(笑)刺激&満足させてくれるサスペンスドラマは、ちょっと他になかなか記憶が無い。
・逆にそれが一般受けしなかった(1stシーズンで打ち切り)理由でもあるのかも知れないなと、思わなくはないですが。

・キャスト、キャラクターもいいですね。
・ヒロインのFBI捜査官の、優秀だけどスーパーヒーロー的ではないいい具合の能力は、ドラマの進行役としていいリアリティを醸し出していたし、相棒たる"人情派"の黒人シークレットサービスの、少しお人好しな感じから徐々に優秀さを認めさせて行くプロセスにも説得力があった。
・最近の他の出演作、『ステラ・ギブソン』『ハンニバル』では、多少情緒過剰で意味不明なところもあるジリアン・アンダーソンも、この作品では「母親」「姉」「超大物多国籍企業のCEO」受け皿たっぷり用意されて(笑)、思うさまその表現力を発揮して正にジリアン・アンダーソンにしか出来なさそうな演技をしている。
・ある意味では、作品自体が持っている「知」と「情」の高度のバランスが、ジリアン・アンダーソンという知と情の怪物を使いこなすことを可能にしているというか、ジリアン・アンダーソンの演技がそれを象徴しているというか。
・最近始まった『ハンニバル』の2ndシーズンも、作品はますます面白いんだけど、ジリアンにはどうも違和感があるんですよね僕は。
・"脇役"に甘んじる、ハンニバルに要は"操られる"だけのジリアン・アンダーソンというのはどうも落ち着きが悪くて、もっと普通の「知的」な女優さんを使えばいいのにと思ってしまう。
・この作品ではでも、非常に気持ち良く"脇役"をやっていると思います。"役不足"が発生してないというか。
・それくらい、だから、この作品自体の"クラス"が高いんだと思うんですけど。内圧が高いというか。

・唯一の不満は・・・ラストですかね。
・明らかに最後にバタバタと仕込んだ"クリフハンガー"(次シーズンに興味を引っ張る為の未解決の謎)は要らなかった。
・結局使われなかったですし(笑)。打ち切りで。悲しいことに。
・ただ打ち切りが悲しいというよりも、きっちり終わってくれなかったことの方が、主な"悲しみ"かな。
・明らかにきっちり終わらせる予定の、緩みの無いシナリオなわけですし、どんな情報や圧力があって"継続"方向に曲がってしまったのか、そしてそれが不発に終わってしまったのか。(笑)
・残念でなりません。
・最後だけちょっと、品格落ちちゃったなあ。


他の人の感想

『CRISIS ~完全犯罪のシナリオを観た感想・レビュー※ネタバレあり』(ゲムハカ! さん)
『CRISIS~完全犯罪のシナリオ』(Saphiraの海外ドラマ中毒 さん)
『(最終回)CRISIS ~完全犯罪のシナリオ』(海外ドラマDiary さん)

どうにもどなたの感想もピンと来ないので、Google上位から機械的に並べただけです。(笑)
人の意見はそれぞれですが、どなたも何というか、ある距離から"眺めた"だけという、印象。
もっと近寄ると違うと思うんだけど。
まあアニメでもそうなんですけど、僕が「中身」がいい、「シナリオ」がいいとほんとに思うものというのは、たいていそこまでは見てもらえなくてさらっと流されることが多いですねえ。賛否問わず。
悲しいわ。僕がおかしいのかしら。
まあおかしいと思ってるわけではないんですけど、一度自己分析してみる必要はあるかなと。こうなる理由を。
悲しいわ。(笑)


Posted on 2016/02/20 Sat. 19:20 [edit]

category: 2010-2014年のドラマ(アメリカ)

thread: 海外ドラマ(欧米) - janre: テレビ・ラジオ

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『HOMELAND/ホームランド』(2013)  




『HOMELAND/ホームランド』(FOX) (Wiki)

内容

かつてCIAの作戦担当官だったキャリーは、イラクで命令違反の作戦を実行した責任を問われ国内のテロ対策センターへ異動となる。同じ頃、8年前にイラクで任務中に行方不明となった米海兵隊員ブロディは、無事救出され英雄として帰還していた。だが、イラク滞在中にアメリカ人捕虜がアルカイダに洗脳されたという情報を掴んでいたキャリーは、ブロディが敵の工作員として送り込まれたとの疑いを持ち、恩師ソールの協力を得て彼の身辺を秘かに探り始める。
一方、戦場での深いトラウマを抱えたブロディは、愛する家族や周囲の環境になかなか馴染めず苦しんでいた。そんな彼に強い共感を覚え惹かれつつも、テロの現場で培った経験からブロディがクロだという確信を深めていくキャリー。しかし、ブロディを英雄視する周囲の人々は彼女の直感を信じず、もともと双極性障害を抱えている上に独断に走りがちなキャリーは孤立していく。
やがて明かされていくブロディのイラクでの8年間。彼は本当にテロリストなのか?
(公式)



レビュー

・一応シーズン3も見始めたんですが挫折してしまったので、主に1と2についての感想です。

・「対テロ戦争」、しかも「米軍兵士の裏切り」というシリアスなテーマを扱うだけに、「下手な作品には出来ない」という気迫はびんびんに感じましたね。
・と同時に、"ホット"なテーマを扱ったヒットを期待される"大作"として、「外すわけには行かない」という、やや邪しまな(笑)"気迫"も。
・最終的にどうも、この「良心」と「打算」のバランスのようなものが、終始上手く行かなかったというか融合し切れなかったところがあって、"傑作"になり切れなかったかなあという。
・"仏"作って"魂"入らずというか、見ててどうしても、頭の一部が醒めてしまうところがありました。熱中し切れない。
・いいところは少なからずあるんですけどね。
・"米軍兵士の裏切り"をセンセーショナリズムや陰謀話に頼らずに正面から描写したテーマ性、と同時に「人間ドラマ」性にも頼らずに、『24』的なものとも真向勝負の、"ジェットコースター""超展開"を隙間なく詰め込んだ練られたシナリオ/ストーリー。
・俳優陣も主役の"裏切り米軍兵士"にあえてイギリス人俳優を使ったことに代表される、非常に癖のあるというか凝った配役で、単なる"アメリカ"的な国威発揚ドラマに堕ささないようにという、意志を感じるもの。
・その娘(デイナ)役の、適度なブサ加減(一応可愛い部類)や適度なアホティーンエイジャー(ただし本質的には馬鹿ではない)ぶりも、なんかリアルで良かったです。
・ブロディ(裏切り兵士)については、「ムスリム」設定が驚きましたが、それがちゃんと説得力を持っていて、そのことにも驚きました。

・...と、いうように美点を並べ立てると"絶賛"しているようになるんですけど、なんかなあ。(笑)
・素材も仕込みも十分なのに、仕上がりがどうも突き抜けない。
・では演出の腕が悪いのかというとそんなことはなくて、扇情的になりそうな厄介なテーマ性と複雑な人間関係、それにハードな諜報活動描写を破綻させずに品格を持ってまとめ上げていて、間違いなく力のあるスタッフだと思います。
・では何が足りないのかというと・・・?(笑)やっぱり。
・よく仕上げてある、よく仕上げてはあるんだけど、どうもそれが単なる"理"の領域にとどまっているというか、「まとめ」てあるだけというか。
・もっと些細なドラマでも感じられるような、作り手の"本気"が感じられないというか。"愛"が。
・結局そこらへんに感応する形で観客は引き込まれるわけで、色々やればいいというものでもない。
・足し算では。
・足し算も大事ですけど。あんまり総和が小さいと、話題にもされないし。(笑)
・理由としては一つは、今回Wiki見て初めて知ったんですが、「イスラエルドラマの翻案」であるというのが、一つあるのかなと。
・...『HOSTAGES ホステージ』もそうだし、流行ってるんですかね。あるいはイスラエルのテロドラマのクオリティが特に高いとか。
・とにかく元々自分のアイデアではないので、入り込み切れないという。
・『HOSTAGES ホステージ』の場合はある意味職人的というか、サスペンスの"物理"に徹して作ってるところがありましたが、この作品の監督はどう見てもそういうタイプではない。
・俳優のチョイスのせいもありますが非常に湿度の高い、しばしばややクドいとも感じさせる演技を俳優にさせる人で、どちらかというと"美学"型というか"作家"型の人だろうと思います。
・よくまとめてはあるけれど、ひょっとしてこういうサスペンスというか、がっちりしたストーリーのあるものは本領ではないのかもなとか。
・まあ分かりませんが。

・もう一つの可能性、これは最初から、リアルタイムで感じていたことですが、"大作"ドラマを"成功"させるプレッシャーに、終始追いまくられてしまったのかなというのがあります。
・シーズン1でここらへんで分かり易く露骨だったのは性的"サービス"(笑)の過剰で、CIAの内偵先のアラブの王子の愛人の"オーディション"シーンや、その王子と潜入捜査員の愛人のセックスシーン、あるいは"サービス"と言えるかどうかは微妙ですが(笑)ブロディのマスターベーションシーン、これらがストーリー的必然という以上の"配慮"で、意図的に挿入されていたと思います。
・ああ、あとブロディの妻と(ブロディの)親友のあれも、その前にありましたね。あの時点でちょっと、クドいなとは思ってましたが。
・ブロディと(もう一人の主人公)キャリーの"愛"はストーリー上のキーなので、丁寧に描写するのは一応分かるんですけど、それでもどうも"その"シーン自体にはポルノ的な臭いを感じます。
・こうして見ると、この監督元々そういうもの自体は好きなんでしょうね、多分。(笑)
・別に笑いごとではなくて(笑)、「サスペンス」よりも「愛欲」が得意というか。
・まさかそれで起用されたということはないでしょうけど、そういう監督の"得意"と、ヒットさせたい企画側の"サービス"欲求が変に一致したというか。過剰に。(笑)
・ありていに言って、そのシーン自体は魅力的です。"ポルノ"としての性能は高いというか。
・ただドラマとしては微妙に浮いてるというか、パワーアップというより流れを止めてる感じ。すっと見れない。
・"お茶の間"では厳しいし(笑)。まあ元々ケーブルらしいですけど。
・とにかく恐らくは監督の、技量はともかく資質と素材のミスマッチもあって、手抜きなく作られた力作ではあるんだけど、どうもわざとらしいというか作り物感が強いというか、見てて落ち着かない感じが終始していました。
・狙いとしては、"リアル"な作風なだけにね。
・仏作って魂、入って入るんだけどちょいちょい脱魂?(笑)

・うーん、惜しいなあ。
・優れたディテールも、優れた演技も沢山あるんですけどね。
・当面"完成度"は高いので、評価している人がいても全然おかしいとは思いませんが。
・楽しみに見ていた時期も、途中確かにあった。
・でもこうして書いてても、他のもっとざっくりした作品に比べても、自分の熱の無さ(笑)を隠し切れません。
・もっと書くことは沢山ある"問題作"なんだろうけど、そそられない。
・"シーズン"の流れとして言えば、1stシーズンはやっぱり緊張感はありましたね。
・ブロディがスパイなのかどうか、本当に最後まで分からなかったですし。
・2ndに入ってからも、つまりブロディの正体がバレてからも、逮捕されて終わりかと思ったら次の展開があって、その展開のさせ方には結構感心しました。(まあ原作通りなのかな?)
・ただ"山"としてはその二つくらいが限界だと思うので、プロディ逃亡後の3rdシーズンは、もういいんじゃない?という感じにはどうしてもなってしまいました。
・それまでの内容のシリアス性、"テーマ"性の高さからすると、「展開」だけで延々引っ張るタイプの話ではないだろうという。
・ただの"スパイ・サスペンス"ではないわけで。
・で、そうして内容への興味が失われてみると、演出の湿度の高さと重苦しさが、しんどくてしんどくて。(笑)
・演奏力はあるけど曲のつまらないバンド(またはアルバム)を、延々聴かされている感じ。
・というわけでいったん脱落。暇な時にまたチャレンジする可能性は無くはないですが。

・うーん、評価難しいですね。既に"切った"作品ではあるんだけど、優れたところも、間違いなく沢山あった。
・"傑作なり損ね"というくらいの評価が、落ち着き所かな?
・CIA爆破後にキャリーの後釜的に出て来たムスリムの女性分析官、"ファラ・シェラジ"(ナザニン・ボニアディ)がドキっとする程綺麗で好き。
・ぶっちゃけヒジャブは、女性を綺麗に見せると思うんですけどね。(笑)
歯科衛生士のマスクみたいなもの?(笑)
・こんなところで。


他の人の感想

・・・うーん、ググって見てみた限り、びっくりするほど反響が薄い感じ。
もっと話題作かと思ってましたが。日本ではまだ見てる人が少ないのか?
あることはあるんですけど、なんか僕が挙げた"色々な要素"を並べ立てて褒めてる、そういうわけでもないんだろうけど"番宣"的な薄い感想が多くて、そういう見られ方かあという。
いや、褒めてる人はまあまあいるんですけど、賛否無いのが怪しいという。(笑)

代表でこちらでも。
『新ドラマ HOMELAND シーズン1開始 !』(大好き海外ドラマ&恋して外国映画 さん)
「HOMELAND/ホームランド」シーズン1・感想と評価【海外ドラマレビュー(ごきげんプラス!映画や海外ドラマを楽しむブログ さん)

上は個人ブログ、下はもっと商業色の強いブログですが、トーンが別に変わらないという。(笑)

さがゆりこ的海外ドラマのすすめ ~高評価の「HOMELAND」、その半分は主演女優クレア・デインズの怪演にあった!?[その①](tvGroove BLOG さん)
こちらは商業ブログなりに、結構突っ込んだことを書いてあって面白いです。

ネガティブな感想も挙げておきますか。
HOMELAND/ホームランド(海外ドラマ新番組情報 さん)

例えばこういうタイプの感想が、もっとあるかと思ったんですけどね。


結論的に言うと、ハードなスパイ・サスペンスではなくて、ドロドロのメロドラマとしてむしろ(主に女性に)見られていて、実は『アウトランダー』同カテゴリーだったという感じ。
意外だ(笑)。(また)最初から間違ってたのか、僕は。(笑)


Posted on 2016/02/05 Fri. 22:08 [edit]

category: 2010-2014年のドラマ(アメリカ)

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