死ぬまで海外ドラマ(死ぬ海)

アメリカ、イギリス、中国と欧州各国のドラマ。

『スウェーデン国家警察特捜班』(2011)[スウェーデン]  

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『スウェーデン国家警察特捜班』(AXNミステリー) (allcinema)

内容

スウェーデンの作家アルネ・ダールの原作によるミステリー。
国民を震撼させている大事件を一刻も早く解決するべく、国家刑事警察の特別捜査班が編成された。職務規定違反の疑いで内部調査を受けていたポール・イェルムをはじめ、それぞれに事情をかかえる刑事6名により、精力的な捜査が始まった。 (amazonより)


レビュー

・基本的には、型通りというか定番の、"特捜班"もの。
・それをスウェーデンでもやってみました、という感じ。
・最近人気の北欧ドラマですが、後発ゆえにどうしてもこういうパターンは多くなりますね。少なくともしばらくは。
・このドラマは特に、どうも見てて"特捜班"の性格が今一つはっきりしなくて、「型」感の印象は強いです。
・何で編成されたのか、招集した女ボスは何者なのかどの程度の人なのか、ぼんやりしたまま話を追ってる感じ。
・特に"女ボス"が凄い人なのかどうかは、最後まで気になりました。
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・どういう目で見ればいいのかどの程度期待したらいいのか。

・一方で逆に、"定番"への馴染み感は、意外とスムーズ。
・「個性的」ではないけれど、"後発""スウェーデン"という特殊性は、ほとんど意識させませんでした。
・メンバーは総じて地味な印象ですし、さほど念入りに"登場"エピソードが用意されてもいませんが、見続けている内にしっかりそれぞれに面白みは出て来ます。
・主人公格の人と"紅一点"的な人。
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寝ます(笑)。(こら)
・ただしくっつきません、この女の人はもっと複雑というか、"マドンナ"ではなくて"もう一人の主人公"という感じで、色々と引っ掻き回します。
・僕はIT係の人が好きですかね、二番目の集合写真の中央の眼鏡の人です。
・"IT係"なのに一番人間味があるというか(子沢山のイクメン(笑))、まともでかついざとなると熱い人。
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・全体のバランスとしては、主人公にもう少し分かり易い「切れ者」感が欲しかったですかねえ。
・ボスの謎さ共々、班の性格の曖昧さ・地味さの、一因になってしまっていると思います。
・なんかあんまり褒めてない気もしますが(笑)、新しいシリーズをやってたら必ず見るだろうというくらいには、好きです。
・尚ボスは交代してもいいです。(笑)
スタートが地味な分、徐々にそれぞれが能力を発揮し始める感じが、面白かったかな?


他の人の感想

スウェーデン国家警察特捜班 (日向ぼっこ猫 さん)

「公式サイトにいったら、フルティーン(女ボス)が原作では男性だったと説明があり」
ああそうだったのか。それでちょっと、造型が曖昧なのかな。

スウェーデン国家警察特捜班 #3~#4 (がーりーまにあ さん)

「個性豊かで過去ゴタゴタがあったようだけど、特にお互い干渉しあうこともなく、協力関係を築いている特捜班がいたって普通に描かれて、そこが何というか、とてもきれいだった。」
それ自体は同感。ただこのドラマの場合、それがどこまで狙いなのか技法なのかは、ちょっと疑問。
若干単に演出or筋運びに失敗してるだけという疑惑も(笑)。本質的には、"強め"のキャラものなのではという。

・・・そう言えば最初の人も、

「北欧ドラマは陰惨な事件が多い印象だが、このシリーズは『キャラもの』になっているように感じる。(中略)各キャラの細かい背景や心情の書きこみがあるので、普通のドラマにも見えるのではないかと。」
と、書かれてますね。

こちらも見た限り、意外と人気がありそう。
比べると『クロッシング・ライン』は、何であんな評判悪いんだろうなあ。(独り言笑)


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Posted on 2016/09/22 Thu. 18:11 [edit]

category: その他の国のドラマ(及び合作)

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『ワイン探偵ルベル』(2011)[仏]   

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『ワイン探偵ルベル』(AXNミステリー) (allcinema)

内容

ワイン大国フランスならではの美しいワイナリーを舞台に、成熟したワインの知識を持つ "oenologue"(エノログ:ワイン醸造技術管理士)であるバンジャマン・ルベルが、犯行現場に残されたワインの中から事件の謎を解く鍵を見つけていく本格ミステリー。 (海外ドラマNAVI)


レビュー

癖が無くて見易い。
・"フランス"ものですが、そんなに「フランス」や「ラテン」を強く主張して来るわけではなく、一方で有名な『女警部ジュリー・レスコー』のように"アメリカ""国際"に寄せて、逆に時々"フランス"が引っかかる垢抜けなく見えるということも無く。(あれはあれで好きですが)
・あくまで自然体で、フランス人がフランスを舞台にミステリードラマを作ったらこうなりましたという感じ。
・...”自然体”と言っても、多分"素朴"ではないと思うんですけどね。
・「自然体」に見えるような、バランス感覚というかプロデュース感覚を働かせている、あるいは"フランス"という素材をきっちり消化した上で、「ミステリードラマ」の普遍的な枠組に上手に流し込んだという、そういう印象・気配。
・ただ出来上がりはそういう"努力"の後を余り見せずに、あくまで自然に優雅に、ある意味「フランス」「ワイン」という紋切型的イメージというか、市場のニーズに満点に近い形で応えているという、そういう感じの作品。
・特別注意を引くという感じてもない(笑)んですけど、見ている間はきっちり楽しめます。
・その一方で主要登場人物は、"エノログ"である主人公を筆頭に、恋人の大学教授(上右写真)やら助手の化学者やら、ワインに関わる知的人種が多いので、"俗"な印象もあまり受けない。
・まあなんか本当に、上手く出来てるというか美味しいとこどりというか。
・そして...美女が多い(笑)。嵐というか。
・捜査側も、犯人側も、ついでに被害者側も、これでもかというほどフランスの国民的資源を投入して来る。(笑)
・はっきり言って作為的ですけど、楽しいからいいです。(笑)

・レギュラーだとやっぱり、助手のマチルド役の人かな?カトリーヌ・ドマフェ(Catherine Demaiffe)さん。
ルベル3.jpgCatherine Demaiffe.jpg

・作中ではもっと、"学生"的な印象が強かったですが。憧れの"院生"のお姉さんというか。リケジョ。(笑)
・ただまあ、とにかく余り必要の無さそうなところまでどんどん美女をぶっこんでくるので、あんまり誰という感じでもないです。"あの回のあの役のコ!"みたいな(笑)。いちいちよく覚えてないというか。(笑)
・そんな感じで、気楽に楽しめばいい作品だと思います。ワインうんちくでも学びつつ。

他の人の感想

ワイン探偵ルベル(原題:Le sang de la vigne)#1、2 (粉雪の日々是、ドラマ さん)

「海外だと、こういった演技達者の俳優が主役を演じるから、年配男がモテモテでも、全然不自然に思えないんだよなあ(体系はおっさんなのに、何故かカッチョ良く見えるしね)」
なるほど。(笑)
このドラマの見易さの一つに、主人公がいい意味であんまり"気にならない"というのはあると思いますね。カテゴリーとしては、"クセのある濃いオッサン"なんですけど。演出意図、なのかなあ。

ワイン探偵ルベル (洋画・洋楽・海外ドラマ好きの戯言 さん)

「フランス語なんで観ていて途中で眠くなるかな~と思いきやこれがなかなか面白い」

皆さんとにかく、"意外と面白い"と、気楽に楽しんでおられるよう。
書いている人も結構いて、密かな人気ドラマなのかなと。あんまり"爆発"する気配は無いですけど。(笑)


Posted on 2016/09/21 Wed. 23:59 [edit]

category: その他の国のドラマ(及び合作)

thread: 海外ドラマ(欧米) - janre: テレビ・ラジオ

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『シャドウ・ライン』(2011)[英]  

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『シャドウ・ライン』(AXN) (allcinema)

内容

イギリスの裏社会に君臨する麻薬王の遺体が発見され、過去に銃弾を浴びて記憶障害がある刑事ジョナ・ガブリエルが、周囲の不安をよそに復職後の初仕事としてこの事件を担当する。 (映画.com)


レビュー

・見てる時はかなり引き込まれたんですけど、終わってしまうと余り残るものが無い。
ハードボイルド過ぎるのかな?"スタイル"に流れ過ぎるというか。
"官僚機構"(または警察組織)の冷酷さと、"暴力"の純粋な衝撃性の印象が特徴的なドラマ?
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・左"官僚"、右"暴力"。(笑)
・後者の殺し屋のおじさんは、なかなか忘れ難いキャラですよね。
・逆に全部持ってっちゃったというか。
・...あれ?もう書くこと無いな、ほんとに。(笑)
・えげつないですよお、警察、かっこ良かったですよお、殺し屋のおじさん。
・ほんとそれだけと言えばそれだけ。
・それで十分に楽しめたんですけどね。
・"ドラマ"というよりは、"音楽"という感じですかね。
・内容というより雰囲気というか。
・決してルーズな作りの作品ではないんですけど、それぞれの要素、事件なり人間模様なりが、結局はある"雰囲気"を作ることに奉仕していて、それで完結している。
・多分かなり、クオリティは高い。
・たださほど"興味"は感じない。
・恐らくは「裏社会」(と警察の関係?)の実態をかなりリアルに描いた系の作品なんだろうと思うんですが、"かっこ良"過ぎて逆にそういうことがどうでもよく見えるというか。
・絵空事でも結構、ドキュメントでも結構。
・"問題提起"というより"耽溺"に見えるというか。耽美。
・少なくともそういうものとしては、よく出来ていると思います。それ以上の印象は無かったですけど。
・だからこれが"成功"作かどうかは、製作者の意図次第かなという感じ。
・若干「高級なVシネ」みたいな感じもしないではないかな。(笑)
・結局暴力が描きたかったんでしょ?みたいな。
・嫌いではないんですけどね。"傑作"とまでは薦め切れない。

他の人の感想

シャドウ・ライン―Dark Shadow of British Noir (高慢と偏愛 さん)

「音と映像がすごくいい。」
「あまりにスタイリッシュで「だ、だいじょうぶかな」とビクビクワクワクしながら見ていた」


多分だいたい同じような印象ですね。"スタイル"ドラマですよね。"音楽"的な。
僕は実は若干"スタイリッシュ"なものが苦手なので、少し褒め方としては抑え目になりましたが。(笑)
でもかっこいいとは思いました。

シャドウ・ライン (たちばな・ようの映画日記 さん)
オフビートな刑事物「シャドウ・ライン」 (三人共用名刺 さん)

ストーリーについての、相反する評価。
前者は"あっさりしてて少し拍子抜け"、後者は"重い、恐ろしい"
僕はどっちかというと前者ですかね。確かに本来"重く恐ろしい"話だと思うんですけど、作りのスタイリッシュがそこらへんを少し「流し」てしまったという印象。
だからまあ、「成功」かどうかは製作者の意図次第だと書いたんですけどね。どっちを表現したかったのか、"内容"か"劇的美"か。勿論両方ではあるんでしょうけど。(笑)

そんな感じです。


Posted on 2016/09/18 Sun. 18:20 [edit]

category: 2010-2014年のドラマ(イギリス)

thread: 海外ドラマ(UK) - janre: テレビ・ラジオ

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『Silk 王室弁護士マーサ・コステロ』(2011)[英]   

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『Silk 王室弁護士マーサ・コステロ』(AXNミステリー) (映画.com)

内容

法廷弁護士の中でも優秀な者だけが選ばれる王室顧問弁護士を目指すヒロインのマーサ・コステロ。貧しい社会的弱者の味方である彼女は、"有罪と証明されるまでは無罪"という自身の信念を貫き、依頼人のために徹底した調査を遂行する。 (映画.com)


レビュー

「Silk」なのか「王室弁護士」なのか「マーサ・コステロ」なのか。(笑)
・それすら記憶の中で確定しない感じの、印象が散漫な作品。
・例えばアメリカの"『SUITS』"と比べても、"「Silk」"というイギリスの法曹界では一つの象徴的なものらしい言い方が、見てもあんまり印象に残らないし、"「王室弁護士」"とは言っても別に王室を弁護するわけでもない(笑)し、かといって「マーサ・コステロ」という主人公の人柄が強い感銘を与えるわけでもないし。
・邦題が悪いのか元々の作りの問題なのか、それもよく分かりませんが。(笑)
・決してつまんなくはないんですけどね。
・イギリスの法律事務所内の人間関係、特に移籍や独立をめぐる駆け引きとかは、物珍しいのもあって面白かったですし。
・イギリスの弁護士たちの、性格の悪さの描写も面白い。
・アメリカの弁護士の方は、ひたすら闘争的で、その分"スポーツ"的な爽やかさも無くは無いんですが。("SUITS"では"メジャーリーグ"という言い方がよくされてましたね)
・イギリスの方は、「階級」の関係なのか、もっと底意地が悪いというか、"どれだけ馬鹿にしあうか"を競争してるような感じ。(笑)
・いずれにしても、アソシエイツが虐められるのは同じなんですけどね。でもでも。(笑)
・で、そこらへんの関係なのか、主人公マーサの人物像が、今一つ把握出来なかったのが、多分思い入れを難しくしたんだと思います。
・どちらかと言えば"正義"派なんでしょうけど・・・十分に性格悪いですからね。(笑)
・それで埋もれてしまったというか。
・あと"事件"の印象が全く無い。
・それも多分、マーサの"情熱"のありかが分かり難かったせい・・・か、逆に事件の印象が薄いから、マーサの"活躍"も目立たなかったという可能性もあるかも。
・いずれにしてもまあ、よく分からない内に1stシーズンは終わってしまいました。
・2ndシーズンも知らない内にやってたみたいですが、気が向いたら見てみようかなという感じです。

他の人の感想

「Silk 王室弁護士マーサ・コステロ」(Silk) (Kiki's random thoughts さん)

2ndシーズンになったら、面白くなったということ。
見てみるかあ、気が進まないなあ(笑)。やっぱキャラかなあ。"再会"したい人がいないんですよね。(笑)

Silk―イギリスらしさを随所に味わえるリーガルドラマ (高慢と偏愛 さん)
Silk 王室顧問弁護士 マーサ・コステロ (理珠(りじゅ)の部屋へようこそ さん)

たまたまかも知れませんが、"シーズン2から見始めた"という人が、検索上位に二人も。(笑)
何ですかね。AXNミステリーの放送の仕方が悪いんですかね(笑)。よっぽど"どうでもいい"感じで、1stシーズンが放送されていたか。あるいはシーズン1の"つまらない"オーラ。(笑)

意外と見てる人(書いている人)は多くて、皆さんそれなりに"書き込んで"いらっしゃいます。
これはやっぱり、シーズン2以降を見るべきだったかなあ。
まあ逆に"シーズン1"の記念碑として、このレビューを残しておくことにも意味があるかも知れない。(笑)


Posted on 2016/09/17 Sat. 16:45 [edit]

category: 2010-2014年のドラマ(イギリス)

thread: 海外ドラマ(欧米) - janre: テレビ・ラジオ

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『ENDGAME 天才バラガンの推理ゲーム』(2011) [加]  

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『ENDGAME 天才バラガンの推理ゲーム』(fox スポーツ&エンターテイメント) (Wiki)

内容

ロシア出身の主人公、アルカディ・バラガンは、その世界では誰もが知るチェスのチャンピオン。大会を控え滞在していたバンクーバーの高級ホテルの前で婚約者の乗る車が爆破され、心に大きな傷を負ってから数ヶ月。事件のショックからパニック障害に陥ったバラガンは、ホテルから一歩も外に出られなくなってしまう。
スイートルームで悠々自適な生活を送るように見える彼だが、滞在費はかさむばかり…。ある日、そんなバラガンに事件捜査への協力依頼が舞い込み、報酬のために受け入れた彼は、持ち前の頭脳で天才的推理力を発揮。
チェスゲームさながらに先手を読み、自分のファンやホテルスタッフをチェスの駒のように動かす。変わり者だらけの犯罪捜査チームと共に驚くべき頭脳戦を展開、あらゆる事件を解決へと導き、やがて婚約者殺害事件の謎にも迫っていく! (公式)



レビュー

企画(設定のユニークさやテーマの斬新さ) ☆☆☆★★

"ホテルのスイートルームを一歩も出ないで事件を解決する安楽椅子探偵"という設定は興味を引かれるけど、実際は「チェスゲームさながらに先手を読み、自分のファンやホテルスタッフをチェスの駒のように動かす」知的推理というよりも、"天才"の心象風景がモニョモニョと描写されて、何だか分からない内に閃き一発で答えが出て来る感じで(笑)、およそ緊張感は濃いとは言えない
ただ"ホテルのスイートルーム"という設定自体は結構生きていて、高級ホテルの業務のシステムや従業員たちの人間関係を、自分が(金銭的になかなか出来ない)長期滞在者となって眺めている感じの方が、むしろ面白かったです。

ストーリー(展開の面白さ、または内容の意味深さ) ☆☆☆★★

"ホテル"や"チェス"に絡めた事件の仕込みは毎回結構面白いし、"解決"の納得感も十分なのだが、全体的にシリアスさが足りないので、あんまりワクワクはしない。(笑)
よく見ると"人間学"的に深い・・・ような内容も含まれてはいるようなのだけど、どうも一つ一つがストレートに突き刺さって来たりはしない。
ただその中で、第11話「命を賭けた勝負」(Mr. Black)は例外的。

すげえ、感動してるな、当時(笑)。ちなみに人質を取られて脅されながら、チェスの勝負をするですね。
"例外"と言っても、これだけが面白いということではなくて、むしろこれだけが「本気」を出したエピソードということなんだろうと思います。それまでのらりくらりやっていた、同じものを。
逆に多分、常に本気だと重くなり過ぎる内容でも実はあって、そこらへんのさじ加減に苦労or工夫した挙句が、この分かり難いというか回りくどい面白さという。
これはこれで嫌いじゃないですが、いっそシリアスに徹した方が、爆発した可能性はあったのかなと。

人物(キャラクターの魅力、あるいは心理描写の妙) ☆☆☆☆★

上のツイートにもあるように、主人公バラガンはいいやつなんだかやなやつなんだか分かり難い人ですし、他の登場人物も概ねそう。"ストーリー"としてはそうした分かり難さはどちらかというとマイナスに働いた部分もありますが、「人物描写」としてはよりストレートに、深みやリアリティ、大人向けの成熟した描写の魅力として、おおむねプラスに働いていたと思います。
特に女性陣は魅力的ですね。バラガンの親友的な位置にあるホテルのバーを仕切ってる美女ダニーの、"水商売"の人らしい物分かりの良さやキップの良さ、一方で情が厚くて意外と根が真面目でいじらしい性格。それから毎回事件解決に意外な大活躍をするホテルメイドアルシナの、苦労人らしい人間通の、"何でも知ってる"感と、見かけによらないフットワークの軽さ。
いずれも実はある種「類型」的なキャラだとは思うんですが、生き生きとよく描けていて楽しかったです。

演出(テンポの心地良さや雰囲気に引き込む力) ☆☆☆☆★

上で言ったような内容の意外な重さと企画として目指す軽妙洒脱さ、複雑でもありかつ類型的でもある人物たちを上手く動かすこと、結構難しいバランスだったと思いますが、よくとまっていると思います。
・・・正確には、まとめ"過ぎ"ないようにバラケ過ぎないように、ぎりぎりのラインでまとめたというか。
全体的には、主人公がロシア人ということもあって、この前紹介した(オーストリアの)『お葬式から事件は始まる』にも通じる、ローカルというかエキゾチックというか、どこまでが狙いなのかどこまでが天然なのか、なかなか日本人には分かり難い不思議な情緒が漂っていて、それが魅力でした。
製作自体はカナダのメジャーな実績局(ショウケース)によるものなので、全部ひっくるめて計算ではあるんでしょうけどね。"不思議"なものとして、提供しているというか。

凄く盛り上がった・・・わけではないんだけど、「傑作」・・・の部類に入れてもいいのかなあ、どうなのかなあという感じの作品。(笑)
まあ大人向け、ではあると思います。青少年は、無理に面白いと思わなくてもいいよというか。


他の人の感想

☆ドラマ「ENDGAME~天才バラガンの推理ゲーム~」 (月の出ない夜だから さん)

「・・・私は好きでしたよ、私は(^-^)」
「これは俗にいう、打ち切り、ということなんでしょうか?」
「つまらないドラマではないと思うんだけどなぁ・・・。」

なんか分かります(笑)。面白いけど人気出るのかなあと、心配になるタイプの作品ではあります(笑)。とりあえず本国では続いているようですね、日本でやるかどうかは知りませんが。

ENDGAME 天才バラガンの推理ゲーム (たちばな・ようの映画日記 さん)

「バラガンは、チェスはうまくても、捜査に天才的なひらめきがあるわけではなく、ちょっとしたきっかけで犯人を割り出すだけなので」
ああ、なるほど。そういう言い方も出来るか。
確かに結構偶然頼みというか、他のキャラの発言をヒントにみたいなパターンも多いですね。それも含めて、一応"天才的"には見えましたが。(笑)

「先日見終えたドラマ「ベガス」の後半に登場したFBIのバーン捜査官のアップになった横顔を見て、「バラガンだ!」と気づきショック...。」
へええ、全然気が付かなかった。今度見てみよう。

Endgame〜天才バラガンの推理ゲーム (独断映画評+(毒本音吐いちゃいな!) さん)

「主人公の天才チェスマスターの顔が好きじゃないし、常に裸足なのが気持ち悪くてしかたがない。」
そういえば裸足でしたね(笑)。多分その微妙な"不潔感"まで含めて、キャラ設定なのかなあとか。"金田一耕助のフケ"じゃありませんが。そう簡単に感情移入はさせんぞおという、ひねくれた演出意図。(笑)

「ラグジュアリーなホテルの内部を楽しむ という見方もありだな、と思う。」
ですね。


思ったより、見てる人いました。(笑)


Posted on 2016/09/01 Thu. 15:34 [edit]

category: その他の国のドラマ(及び合作)

thread: 海外ドラマ(欧米) - janre: テレビ・ラジオ

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