死ぬまで海外ドラマ(死ぬ海)

アメリカ、イギリス、中国と欧州各国のドラマ。

『コンバット!』(1962)  

『大草原の小さな家』目当てに契約しているFOXクラシックで、ついでに見ました。





『コンバット!』S1 (FOXクラシック)  (Wiki)(allcinema)

内容

ヨーロッパを舞台とし、第二次世界大戦下のアメリカ陸軍歩兵連隊の一分隊の歩兵たちを描いた。
歴史に残る大戦を忠実に描く一方、その裏にある歩兵ひとりひとりの人生にスポットを当てた緻密なストーリー展開が見物!(公式より)


感想

・"歴史に残る大戦"(↑)はあんまり描いていなくて、あくまで「兵士」の日常を描くのが目的で、"戦争"自体はぶっちゃけどの戦争でもいいという感じがします。
・そのことは後にシリーズの初期の監督ロバート・アルトマンが、今度は朝鮮戦争を舞台に同様に「兵士の日常」を徹底的に描いた映画『M★A★S★H マッシュ』

を作った(1970)ことによって、より鮮明になっていると思います。
・...つまり"戦争"の選択自体は、要は「その時点において"時効"となっている」、済んだこととして当たり障りなく描ける戦争という、それだけのことな気が。
・まあドラマに限らずフィクションを作る時に、昔から採られている手法ですね。時の政府を刺激しない為に。

・それはそれとして、その「兵士の日常」の描き方が何に似ているかというと・・・
・いわゆる「刑事ドラマ」ですね。"後の"かも知れませんが。
・刑事ドラマが"日々の"事件と刑事たちの"生活"を描くように、『コンバット!』は"日々の戦争"(戦闘)と、兵士たちの日常を描く。
・それくらいディテールが具体的だというのと、戦闘自体は飽くまで"日々"発生する、向こうからやって来るもの。ある意味機械的に。
・そこに戦争の"全体像"や"意味づけ"というのは、特に存在しない。(だからどの"戦争"でもいい)
・刑事たちが「今週の事件」を解決するように、兵士たちは「今週の戦争」をサバイブして行く。
・「連続ドラマ」ならではの描き方ではあるでしょうし、また恐らくはかなりの部分、実際の兵士たちの生活感でもあるのだろうと思います。
・"国威発揚"タイプのものでないのは勿論ないんですけど、じゃあ「反戦」ものなのかというと、そうでないこともないんだけどそれが「目的」にされている感じでもない。
・あくまで描写の具体性とそれに伴う"誠実さ"が一番の印象で、それが「反戦」に感じられるのならそれはもう、"戦争"自体に原因があるという、そういう感じ。
・主人公サンダース軍曹(上左ジャケ)もその上官(上右ジャケ)も基本的には立派な人ですし、(軍人的)"男らしさ"や戦場における"有能"さそのものは、別に否定はされていない
・そこらへんはまあ、「刑事ドラマ」におけるマッチョイズムの置かれている位置と、基本的には同じ。

・"お茶の間に戦争を届ける"という内容を考えても、恐らくは挑戦的なリアリズムの意思はあるのだろうと思いますが。
・それよれもむしろ、"古くも新しくもない"普遍性を感じる作品。
・それは上で言った「どの戦争」を描いているわけでもないという姿勢と、「国威」にも「反戦」にも還元を拒否する映画/ドラマ作者としての基本的な背骨の太さと、両方の効果でしょうが。
・まあ「素直」なんですよね。「虚心」というか。それが結果的に、時代を越えさせている。
・...逆にリアルタイムの視聴者が"何"を見ていたのかについては、不思議なところもあるんですけど。(笑)
・これ見て興奮していたのかなあ、サンダース軍曹かっこいいと。
・'60年代初頭では、まだ(ベトナム)反戦で盛り上がるという感じでもないだろうし(参考)。何がヒットしたんだろうという。
・やはり"男たち"を見ていたのかなという、それこそ「刑事ドラマ」のように。



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Posted on 2017/07/05 Wed. 12:04 [edit]

category: 1900年代-2009年のドラマ(アメリカ)

thread: 海外ドラマ(欧米) - janre: テレビ・ラジオ

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