死ぬまで海外ドラマ(死ぬ海)

アメリカ、イギリス、中国と欧州各国のドラマ。

『フュード/確執 ベティ vs ジョーン』(2017)  

スターチャンネルも並行して見てると、"終わる"作品が多くてフォローが大変です。概ね短いし。
『大草原』の続きは、今読んでいる本がちょうど関係している感じなので、読み終わったら書くつもりです。
それにしてもスターチャンネルは、もう少し公式ページを充実させて欲しいです。見栄えがいいだけで内容が薄い、愛が感じられない。まあそもそもスタチャのドラマ自体、そういうのが多い気がしますけど。


フュード


『フュード/確執 ベティ vs ジョーン』(スターチャンネル) (allcinema)(映画.com)

内容

1962年製作のミステリー「何がジェーンに起こったか」の撮影の裏で繰り広げられたベティ・デイビスと、ジョーン・クロフォードの激しいバトルを「アメリカン・ホラー・ストーリー」シリーズのライアン・マーフィがテレビシリーズ化。デイビスをスーザン・サランドン、クロフォードをジェシカ・ラングがそれぞれ演じ、2人の女優が熱い火花を散らすさまを描く。(映画.com)


せっかくなので、『何がジェーンに起こったか』



も見てみました。
ジョーン・クロフォード(黒髪の方)は実物の方がもっとインテリジェントで素敵な感じ。逆にベティ・デイビス(金髪の方)は、もっと容赦なくブスです(笑)。スーザン・サランドンは綺麗過ぎ。
ドラマ的にもどちらかというと、ベティ・デイビス寄りというか"お色気女優"ジョーン・クロフォードの愚かさを強調している感じですが、それが製作意図なのか製作者の本音や趣味が思わず漏れてしまったのかは、微妙な感じ(笑)。基本的には、平等に突き放して描いている作品だとは思うんですけどね。

感想

・全8話。
・最終8話が秀逸です。その為にあるような作品というか。
・作品の概略としては、演技派の大女優ベティ・デイビスと美貌派(?)の大女優ジョーン・クロフォードに、等しく訪れた老境の悲哀を、しみじみかつ残酷に描いている作品です。
・スターチャンネルの売り方だと「バトル」がメインのメロドラマっぽいですが、バトったからといってどっちが勝つわけではない、どっちも「敗者」なのは確定している感じなので、どんなに"火花"を散らしても別に熱くはならないんですよね。
・ただただ惨めで滑稽というか。
・一方でマリリン・モンローらの"新世代"と比較した旧世代の"大女優"たちの実力の圧倒的なこともきちんと描いているので別に馬鹿にしているわけではないんですが、ただとにかく「老い」と「時代」には誰も勝てないというそういう身も蓋も無い話。
・そして最終話は、そうした"生き残り"の抵抗に敗れた二人の大女優の惨めな"最期"の日々を、ガンに侵されて痴呆の傾向も出ているジョーン・クロフォードを中心に、淡々と描いて行きます。
・特に救いはありません。体は衰えるし仕事はろくなのが無いし、家族関係・人間関係は破綻するしという。
・そしてそもそもこのドラマは、この二人を"救われるべき"人間とも描いていません。
・女優としての魅力や実力に、リスペクトは捧げていても。
・「悪」とまでは言わないけれど、「善」はそもそも志向していないというか。縁が無いというか。
・ハリウッド/映画界自体を、そう捉えている感じですかね。
"基本全員クズ"なのは前提というか。(笑)
・例えば二人、特にジョーン・クロフォードの数少ない友人のような位置で、当代一流の芸能コラムニスト"ヘッダ・ホッパー"がちょこちょこ出て来るんですけど。
・彼女の"取材"方法の狡猾さ強引さは普通に描きつつも、一方で世間的にはもっとおおごとである、"赤狩り"の急先鋒としての顔には全く触れていないんですよね。
・時代的にはその少し後の話ではあるんですが、彼女の「人格」や「モラル」を本当に問題にしたいなら、触れないわけはないトピックですよね。
・つまり最初からそんなことは問題にしていない、彼女やその周りの映画界の人々が「全員クズ」であるのは"前提"だと、そういうことなのではないかと思います。(笑)

・話戻してその"クズ"の言わば末路を描いた最終8話ですが。
・"救って"いないのは確かなんですが、一方でことここに至って、特に非難しているわけでも"ざまあみろ"感を出しているわけでもなく。
・救いは無いですけど、陰惨さもさほどにはなく。
・それはその前の7話かけての彼女たちの"生態""生涯"の描写が充実しているからでやり切っているからで。
・もう、別にあえて言うことはないよ、材料は渡したよ、見たまんまだよという、そういう感じ。
・暗い終わりではありますが、何かすっと入って来る。
・一方で"クズ"なりの奮闘ぶりも7話かけてきっちり描いているので、視聴者としても"好感"までは行かなくてもある意味では暖かく、彼女たちの晩年を見守る心境にはなる。
・...まあジョーン・クロフォードが忠実な"執事"的家政婦(?)の"ママシータ"に愛想を尽かされた時は、「ざまーみろ」とは思いましたけどね。(笑)
・とにかくまあ、"~7話"と"最終8話"の関係性が絶妙で、狙いだとしたら見事なものだなと。
・最終話だけ、何かいきなり見ていて感情が入って、不意を突かれたというか。
・まあ、何というか、アダルトな作品ですよ。色々と。
・一切の強迫観念とは無縁の作品で、感動はしませんでしけど終始リラックスして見られました。
・そして最終話だけ、少し感動。(笑)

・しかしまあ、ジェシカ・ラングって、いつも捨て身というか、"アグリー"な役を好んでやる人ですね。
・デビューが『キングコング』のコングの恋人役だったので、てっきりお色気おバカ系かと思ってたら、『郵便配達は二度ベルを鳴らす』でその"お色気"をハードな方向に転換して見せて、その後『女優フランシス』で「(暗黒期の)精神病院に収容されて付近の男どもに夜な夜なマワされる元女優」役をやった時は、"これあのジェシカ・ラング?"と引き気味に驚きました(笑)。(ジェシカ・ラングWiki)
・今回の役も、基本的にロクでもないですよね、視聴者からの好感はほとんど期待出来ない。
・ベティ・デイビスのスーザン・サランドンの方は、ある意味では"いつも通り"に魅力的ですけど。
・"対置"としては、ちょっと甘い気がします。
・逆にひょっとすると、ジョーン・クロフォードの方が、本当に"主役"なのかも知れませんけどね。
・どうかなあ。あんまりそうは思わないなあ。
・そういう意味では、少し半端なところはあった作品かも。
・まあ、面白かったです。"1960年代初頭のハリウッドの風景"ものとしても。


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Posted on 2017/11/23 Thu. 18:13 [edit]

category: 2015-2019年のドラマ(アメリカ)

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