死ぬまで海外ドラマ(死ぬ海)

アメリカ、イギリス、中国と欧州各国のドラマ。

『ラスト・リゾート 孤高の戦艦』(2012)  

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『ラスト・リゾート 孤高の戦艦』(スーパードラマTV) (allcinema)

内容

何者かの陰謀によって祖国に宣戦布告することになってしまった潜水艦“USSコロラド”は、海底から浮上し、インド洋に浮かぶ美しい島に上陸。搭載した核ミサイルを守りながら、姿の見えない敵に立ち向かっていく。物語は、“USSコロラド”の乗組員たちと、アメリカ本土に残るその家族をも巻き込み、やがて政府、第3の勢力の思惑が絡み合う壮大な陰謀が浮かびあがる・・・。 (公式より)


レビュー

・予想外の傑作。
想定外というか。完全に意表を突かれた。(笑)
・マッチョなミリタリーアクションに、アメリカ人のとんちんかんな"南国"趣味を抱き合わせた悪趣味の極致みたいな作品だろうと、すぐ切る予定で渋々見始めたんですが。
・むしろ滅多に無いくらい知的というか、趣味の良い作品でした。
・この前紹介した『CRISIS』には、少し及ばないけど似たような感触も感じさせる作品というか。
報われない努力というか(笑)。(当然の如く、1stシーズンで終了)
・そうね・・・悪趣味でないことはないんですよね。むしろその"悪条件"下でも発揮された、それを覆す知的抑制に感服させられる作品というか。
・そんな複雑な努力は、当然の如く・・・(以下略)
・悲しいですね。予定調和ですけど。(笑)

・設定としては、要は『沈黙の艦隊』(漫画)+『LOST』(ドラマ)みたいな作品で、基本的にはこういう陳腐な比喩そのままの企画として、作られているんだと思います。
・そう"見える"だけじゃなくて。
・だから僕も、見る気にならなかったわけですが。(笑)
・核ミサイルを搭載した原子力潜水艦への、軍事オタク的興味を多分に先行させた"もしも"のポリティカル・サスペンス(『沈黙の艦隊』)であり、同時に恐らくはアメリカ人にとっての"魔境""極限状況""架空世界"である南国の小島を舞台にした、ドロドロの人間ドラマ(『LOST』)でもあるという。
・この二つの交わり自体は、それほど密なものではなかったと思います。単なる"舞台"というか。
・まあ寒い所だと、生存(自給自足)の問題が難し過ぎるので、南国になるのかも知れないというか。
・後半出て来た島産出の"レアアース"という要素がもっと膨らめば、舞台設定にそれ以上の意味が出て来たのかも知れません。
・それが"2ndシーズン"以降の構想だった?(笑)
・それにしてもせっかくの南国なのに、現地女性とかほぼ出て来ないので、"リゾート"感はゼロでしたね。(笑)
・一番の"きれいどころ"であるフランス人女性

lastresort2

が勤務する、「島に設置されたNATOの出張観測所」みたいな設定は面白かったですけど。
・もっとコマーシャルなものとして立てられた企画に実作スタッフが抵抗した結果なのか、それとも"last resort"というタイトルは最初から、一種の皮肉、反語なのか。
「二年間の休暇」(十五少年漂流記)みたいなもので。


とんだ"休暇"である、"リゾート"である、という感じで。
・まあそこらへんも含めて、やや駆け足で色んな要素が一気に1シーズンで詰め込まれた感はありますが。
・かえって良かった可能性も。
打ち切り上等というか。(笑)
・ただし「アメリカの"正義"を問う」為には、やはりもっと長く、それこそ漫画『沈黙の艦隊』ばりに続けて行かないと、なかなか描き切るのは難しいだろうと思いますが。
・そこまではいいかなあという。ほんとに"USSコロラド国"が永続してしまったりすると、やはり「アメリカ」的に厳しいだろうなという。
・"緊急避難"だから許される、"反逆"なのであって。
・「イスラム国」を支持してるとか言われても困るだろうし。(笑)

・まあ最後テーマはぼけたかなあという感はありますが。
・本土での(呼応した)クーデターも失敗して、さりとて乗務員のほとんども救われて、特に誰も裁かれずに終わったというか。
・"艦長の生き様"の問題に収束してしまったというか。(笑)
・一応生き残った乗務員の口から、"反逆"に至った「政府の犯罪」については、暴かれたということなのかな?
・ただ見てる時は、そんなにそういうことは気にならなかったですね。
・個々の"サスペンス"の見事さと、本国の分も含めた多種多様な人物像のそれぞれの"正義"や"立場"の描き方の精妙さに見とれていたというか。
・多分ですけど、"描き切れない"ということはある程度スタッフも予想していて(笑)、最低限こういうディテールが描ければいい、そこに腕を振るえればいいと、そう割り切ってるところはあったんじゃないかなという。
・打ち切りで慌てて風呂敷を畳んだにしては、意外と整然とした終わりだったと思いますし。
・予定の行動というか。
・"最初から潜入していたCIAのスパイ"とか、"核ミサイルの発射キーの盗難"とか、"中国の介入"とか、気が付くと随分"大物"の設定がさくさくと(笑)消化されてましたけど。
・ま、いいかと流せる、手際の良さという。
・...うーん、どうなんですかね。やはりどちらかというと、映画向きの設定なのか。でも映画だともっと、悪趣味満開になりそうだし。(笑)
・一番向いてるのはやっぱり・・・日本のアニメ?(笑)
・結局沈黙の艦隊かよという。(笑)
・まあ面白かったですね。作品全体としては"不全"感はあるけど、逆にまあよくこれだけのものを捌くよなという。
・ある意味"腕ずく"で傑作にした感じ。
・その"腕"を僕は愛するというか。

・艦長はかっこいいけど、副長がちょっと間抜けだったのが残念かなあ。
・本国でつるし上げ食ってた奥さんの方が、よっぽどかっこよかった。
・"奥行き"を感じさせたのが、物資供給の援助を申し出て来た中国大使の描き方で。
・最終的には当然の如く(笑)裏切るわけですけど、言うことがいちいち説得的で理があって、"悪魔の囁き"を聴いてしまう艦長の行動に不自然さが感じられなかったという。
・副長に裏切りをそそのかす、島への強襲部隊の生き残りの捕虜も、かなり魅力的でした。
・ほんとに"それぞれ"の立場の人に、力があるんですよね。
・それが取っ散らかっても見えるというか、ドラマの企画の"分"を、そもそも越えてるところもあるかも知れないという気はしますが。
・くだんのフランス人さんの生っ白い肌は、南国の景色にそぐわない分、変に魅惑的で。
・それを狙う島のボス等から、よく最後まで貞操守れたよなという。(笑)
・まあそれは、2nd以降のお楽しみだったのかも知れません。(笑)


他の人の感想

『スパドラの新作【ラストリゾート孤高の戦艦】#1〜お試ししましたレビュー』(セントラルパークで待ち合わせ さん)
「『ラスト・リゾート 孤高の戦艦(全13話)』を観ました。」(半熟オヤジの基地 さん)
『【最終回】ラスト・リゾート 孤高の戦艦【陰謀の黒幕】』(海外ドラマチカS2 さん)

「期待しないで見たけど変に面白かった」
「面白かったけどスケールが大きいのか小さいのかよく分からなかった」
「要素がごちゃごちゃして難儀」

どれもまあ、おっしゃりたいことは分かります。(笑)
最後の人のような感想が、"打ち切り"の要因なんでしょうか、やっぱり。


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Posted on 2016/03/05 Sat. 15:28 [edit]

category: 2010-2014年のドラマ(アメリカ)

thread: 海外ドラマ(欧米) - janre: テレビ・ラジオ

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