死ぬまで海外ドラマ(死ぬ海)

アメリカ、イギリス、中国と欧州各国のドラマ。

『BONES』(シーズン10終了) (2005~)  




"骨は語る"は要らない。(笑)
ちなみに『HOUSE』も、"Dr."が付いてない頃の方が良かった。(笑)

アメリカではシーズン11も既にやっているらしいですが、明らかに10で内容的にひと区切りついているので、レビューしてしまいます。
大好きだった長尺シリーズが"終わった"という感慨のままに、書いてしまいたいというか。


『BONES』(FOX) (Wiki)

内容

人付き合いが苦手な超理論派、法人類学者のブレナンと、直感的で体育会系のFBI捜査官ブース。全く異なるタイプの2人が現場に残った被害者の“骨”から証拠を見つけ、事件を解決へと導く人気シリーズ! (公式)


レビュー

・"大好き"と冒頭に言いましたが、細かく言うとそれは、終盤の数シーズンに対しての気持ちで。
・一方で実は、最初の2,3シーズンはいつ視聴を止めてもおかしくない程度の存在で、"法人類学"の勉強になるという特典(?)が無ければ多分見続けていなかった、評価としては"B"「まあ好き」を通り越して"C"「普通」くらいで落ち着いてもおかしくない程度。
・滅多に無いことですがこういう場合どうすべきか、基本的には良し悪し含めて初期の出来を優先すべきだろうと思います。
・つまり逆のケース、「最初は面白かったけどその内ネタ切れやマンネリや新機軸の失敗でどんどんつまんなくなった」というパターンはそれはもう、腐る程あるわけで(笑)、その場合には最初の面白かった頃を、"歴史"には残すべきだろうと。歴史的"意義"というか。
・逆にだから最初の世に出た頃につまらなく感じた作品も、それはそれで"公平"に、「つまらない」ものとして歴史に残すべきかなと。
・あと"原則"以外の要素としては、どのように「世に出た」か、つまり拙いままクオリティが低いまま人気が出てそれでドラマシーンに影響を与えたのか、それともクオリティが低い頃は地味だったけど、その向上と共にある意味妥当に人気が出たか、そういうタイミングでも、評価の仕方としては変わって来るかなと。
・つまり後者なら、クオリティが上がった時を本格的な"デビュー"として、評価もその時期を基準にやってもいいかも。
・逆に前者なら、いくら後々人気に合わせて予算やスタッフが増強されてクオリティが上がっても、それは作品の本質にとっては後付けであるので、余り重視しない。
・例えば『24』とかがそうですね。
・最初(地上波深夜でやってた頃)は2chの実況スレで毎度大爆笑大会突っ込み大会が開催されるズッコケドラマだったのに(笑)、ある時期からとんどんクオリティが上がって最近はすっかり僕も"真面目"に(笑)見ています。
・もう「老舗」の貫禄すら感じさせる。
・ただ"ブーム"を起こしたのは最初の"お笑い"の頃だったので、歴史上の評価としては、あんまり高くつけられない。
・まあどうでもいいっちゃどうでもいいんですけど(笑)、ただ何せアメリカのは長く続くのが多いので、どこらへんを基準に取ってるのかとかは、やっぱり言っておいた方がいいかなと。10年たてば、別の作品になってもおかしくないですからね。(笑)
・...で、『BONES』の場合どうかというと、ブームという程ではないけど初期の頃から安定して人気はあったように思うので、基本的には初期を基準に、ただ後期が余りにも面白いので、ややおまけしての「A:好き」評価。本来はBあたりかな、上の基準だと。

・具体的に何が不満だったかですが、簡単に言うと、ありきたりということですね。
・話も、人も。
・科学捜査もののテンプレという以上のものは感じなかった。
・特に問題だった、問題にしたいのは、他ならぬヒロイン"テンペランス・ブレナン"の造型・描写で、彼女の法人類学者としての才能技量と共に、その理性・合理・実証一辺倒の極端な性格が、話を、人間関係を動かし、ある意味のテーマでもあったわけですが。
・その描写がどうも、いただけなかった。
・彼女のそうした特性が「科学」に殉じたゆえの必然的なものや潔さというよりも、単なる"欠点"あるいは欠点を覆い隠す為の虚勢としてしか描写し切れていなかったし、従ってそれを諭すブースを筆頭とする周囲の人たちも、それに"対決"するというよりも常識の立場から陳腐な忠告をしているだけに見えて、「葛藤」のレベルが凄く低次元というか、お約束というか、落としどころが最初から決まっているような緊張感の無さが目立っていました。
・実はその欠点は僕が内容を"素晴らしい"と評価している最近の作品でも根本的には変わっていないので、つまりは元々の、恐らくは原案者なりメインスタッフなりの、洞察そのものの限界なんだろうと思います。
・僕が例えば何と比較してこういうことを言っているかというと、代表は何と言っても、『スタートレック』シリーズですね。
・つまり『宇宙大作戦』の"ミスタースポック"、『新スタートレック』の"データ"、『DS9』の"オドー"、そして『ヴォイジャー』の"セブン・オブ・ナイン"と、シリーズには歴代それぞれの理由で「理性」一辺倒タイプのキャラが出て来て他の人間の"感情"や"不合理"と葛藤を巻き起こすわけですが、それらのキャラたちの"必然性"やそこから生まれる「人間とは」「感情とは」という問いや疑念の"本気"度に比べると、BONESのテンペランスをめぐるそれは正直子供騙しだと思います。
・勿論彼らとテンペランスの"条件"は対等ではなくて、そこはSFでミスタースポックは宇宙人だし、データはアンドロイドだし、オドーはそもそも個性を持たない流体生物であるし、セブン・オブ・ナインは人間ですがしかし機械生命体(ボーグ)に育てられた一種の"狼少女"であるという、決定的な特異性を持っているわけです。
・つまり彼らの「合理」は、"性格"というより"存在"そのものなわけで、テンペランスのたかだか"偏り"とは次元が違うわけですね。どう強がっても、普通の地球人である(笑)テンピーに感情が無いわけがないので。どうしてもただの"欠点"や"虚勢"に見えがち。
・...ではあるんですけど、一方で『スタートレック』を"書いて"るのは、「地球人」なわけですよね。(笑)
・そういう意味では、テーマが同じならば、同じ土俵でその描写の深い浅いを比べる必然性も存在する。
・一つ直接的に比べるならばヴォイジャーの"セブン・オブ・ナイン"、彼女の場合は要は特殊な育ちをしただけの地球人であるわけで、そういう意味では複雑な親子関係と科学への忠誠心で特殊な"性格"形成をしたテンペランスと、同ケースと言えば同ケース、そういう観点で比較すると・・・という。
・あるいは「極度に理性的な女」とそれを改めさせようとする「感情的な男」コンビとしては、『こちらブルームーン探偵社』というものもあります。



・あの作品で見られる二人の火の出るようなと同時に寒気がするようなコンフリクトの凄味や、マデリンの拒絶に時に絶望に駆られながらも食い下がるデビッドの男の哀愁・色気、そうしたものと比べてしまうと、申し訳ないけどテンピーとブースのそれはままごとにしか見えません。

・では逆にどこがいいのかという、話になりそうですが。(笑)
・恐らく貢献大なのは、"ブース"デヴィッド・ボレアナズの人柄の良さだろうなと。
・何を言ってるんだという感じかも知れませんが(笑)、途中から(確か)プロデューサーにも名を連ねるようになった彼の本気の人柄の良さ、"アメリカの理想の男"ぶりが作品全体に浸透して、多少の「陳腐」なりにしかしそういうものとして作品が安定して来た、命が吹き込まれた。
・人形にがというか。
・まあ『大草原の小さな家』的なところはあると思います。あるいはひょっとすると、「金八先生」的な。(笑)
・一般論としてはともかく、作品内では十二分な魅力や説得力を、彼のパーソナリティが発揮し出した。
・そこにおいては僕が問題としたような"葛藤"の本格度などは中心的な問題ではなくなり、むしろ彼の"愛"に包まれる幸福、葛藤の"回避"の方が主動力になって行ったというか。
・テンペランスは"娘"になったというか。(笑)
・そう言えば彼女の超ユニークな親父さんが"活躍"し出してから、本格的に面白くなって行った記憶もありますが、結局一種のファザコンドラマだと、そういう分析もやろうとすれば出来そう。(笑)
・まあ実際、何か関係あるだろうとは思いますよ。(追求しませんけど)
・とにかく中心であった葛藤がある種"風景"化し、また徐々に脇役が充実して来ることによって、ある種桃源郷というか遊園地/ワンダーランド的な方向に、作品が変化進化して行ったという、そういう印象。
・実際"ジェファソニアン"は、遊園地ですしね(笑)。大人の。あるいは科学者の。
・そうして安定して行った「世界」において・・・これは具体的なことは僕は分からないんですが、エピソード・シナリオの質がある時期から物凄く上がって来た。
・なんか今週は神回だったなと思った翌週がまた神回で、おやおやと思っていたらその内ほとんどが"神回"レベルになって行ってしまいにそれで安定してしまったという、そういう記憶があります。
・最後の3,4シーズンはほんと凄かった。
・こういうの一番説明しずらいんですけどね(笑)。構造的に目に見えて何が変わったわけでもないので。
・それまでやってた同じことを、数段高いレベルでやり出したというだけの話なので。
・音楽において「最後は曲だよな」というのと同じように、「最後はシナリオだよな」という、そういう話。
・何ら"画期的"なところはないのにクオリティだけ"超絶的"という作品になっていました。
・まあ多分、デヴィッド・ボレアナズ自身が慧眼なんだろうとは思います。
・自分自身に特別特殊な才能は無くても、特別なものいい悪いを見分ける目は持っている。
・それを自分の"一座"で、思う存分やらせたと、そういう「幸福」な作品。
・正に"プロデューサー"というか。
・役はマッチョでしたけど、相当頭は良さそうというか。

・まあでもほんと、色んな要素が、突き抜けはしないけれど定期的に鋭さも見せながらしかし円満に、高いレベルで安定して表現されていた作品で、繰り返しますが"才能"の使い方の上手い人なんだろうなと。
・"丸く収めている"限界はありましたけど、これだけクオリティが高ければ文句は無いです。
・毎週子供のように楽しみでした。(笑)
・そういう意味で、プロの作品ですね。
・冷静になってみると、どこが凄いとかはなかなか言えないんですけど。
・スタートレックなら言えても(笑)。あるいはブルームーン探偵社なら。
・ひと区切りついた後のシーズン11が、おかしなことになってないよう、祈ります。


他の人の感想

今回は無し。
2005年開始の作品ですし、既にあえて言うことも無いメジャーな作品のせいか、ググってもニュース系しか出て来ませんでした。
探せばどこかにはいるでしょうけど、本文でも書いたようにあんまり批評的にどうというタイプでもないので、まあいいかという。(笑)


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Posted on 2016/03/27 Sun. 16:04 [edit]

category: 1900年代-2009年のドラマ(アメリカ)

thread: 海外ドラマ(欧米) - janre: テレビ・ラジオ

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