死ぬまで海外ドラマ(死ぬ海)

アメリカ、イギリス、中国と欧州各国のドラマ。

『CHILDHOOD'S END -幼年期の終り-』(2015)  

最近見たミニシリーズその2




『CHILDHOOD'S END -幼年期の終り-』 (AXN) (Wiki)

内容

多数の宇宙船が世界各国の都市の上空に出現して圧倒的な科学技術を見せつけ、戦争を止め、飢餓も疫病もなくすと宣言する。自らをオーバーロードと呼ぶ彼らの代表であるカレルレンは、一介の農民であるリッキー・ストルムグレンを人類の代表者に指名し、人類社会に黄金期をもたらすと言う。
アーサー・C・クラーク原作のSF史に輝く不朽の名作の初の映像化! (Wiki&AXN)


レビュー

・よく分からなかった。
・いや、内容的に"難解"とかいうことではなく、(TV)「ドラマ」としてどう見ていいのかが最後まで分からなかったというか、どこで盛り上がったらいいのかがよく分からなかったというか。(笑)
・特に"タイム"感かなあ。
・原作にちなんで(らしい)2話×3の三部作構成になっているんですが、一つ一つのパートを見るのに特に困難は無いんですが、通した流れみたいなものが掴みづらくて、いつ盛り上がるんだろうと思ってる内に終わってしまったという。
・普通に1本(2本でも可)の「映画」(または長編ドラマ)にしてくれるか、逆に13話なり26話なりのフルサイズでTVドラマらしい流れにしてくれた方が、少なくとも"慣れ"という意味では見易かったかなあと。
・特に幼少時にカレルレンに助けられる天才少年がその後青年になってストーリーの大きな鍵を握るんですが、その"成長"がなんか唐突というか、さあこれから彼がどのようにカレルレンに関わって行くんだろうと楽しみにしてたらいきなり知らない人になっていて、あれ?(笑)というか上手く感情移入出来なかったというか。
・一方で最初にカレルレンに"選ばれた"人類代表の男も、その後その影響で死に至る病にかかるんですが、その「過程」のタイム感みたいなものもよく分からなくて、なんかとってつけた設定のように見えたという。
・あるいは「少年」の過ごした時間と「男」の過ごした時間が、感覚的に上手く重ならないというか。
・結局作中で何年経ってるんだろうというか、つまりは「人類」と「カレルレン」の積み重ねた時間感がよく分からないので、"衝撃的"な結末・展開にも、あんまり心が動かなかったという。
・他人事というか。

・個々のパートのクオリティ自体は、決して低くはないと思います。
・原作を読んでないので比較は出来ませんが、少なくとも"大作SFドラマ"にありがちな張り切り過ぎでかえってチープになる的なパターンにはハマっていなくて、それなりに快適には見られたと思います。
アマゾンレビューによると、"語り口が、クラーク風でない"という面はあるらしいんですけどね。でもその人も悪い評価はつけてないし。
・カレルレンの「正体」に若干の"着ぐるみ"感はあったんですけど(笑)、あれは原作通りなのかな。
・例えば同じく"人類神話のネタバレ"パターンの『スターゲイトSG-1』



なら、もっと露骨に"悪魔"なルックスにして、しかし対してみると知性的みたいなそういう表現をするでしょうね。
・この作品のカレルレンは、"連想"はさせるけどそんなに怖くはなくて、でもかといってリアリティがあるわけでもなくて、何だろうなみたいなところはちょっとありました。

カレルレン

・あるいは例えば『スタートレック』シリーズに出て来る数多の"宇宙人"たちと比べてもね。"演出"意図としては、ちょっと掴みづらい気はしました。要するにどう"見せ"たいのか。
・まあ役割としては、「悪魔」というよりは「天使」なんですよね。
・神の代理人として、人類を導くという。
・それならそれで、むしろ"天使"の優しげなルックスのまま、人類に"非情"な処置を施してくれた方が、「怖さ」は増して良かったかな・・・て、僕が勝手に作り変えてもしょうがないんですけど。(笑)
・原作ものは評価が難しいな。
・書いてると段々不満の方が出て来たんですけど(笑)、でもそれが原作由来ならドラマに責を負わせるのも的外れだし。
・でもまあ、不満ですかね、率直に言って。
・正体が"悪魔"だと明らかになった時点では、例えばその"悪魔"の中で過去神の"処置"に反抗して人類を肯定・援助しようとした存在がいてそれがルシフェルだ的な展開も期待したりしたんですが(笑)、結果的には単に「見かけは怖いけどいい人」というだけの存在だったし。
・...一応あれですかね、太古同じように人類の大部分がアセンションされずに"切り捨て"られたことがあって、その時の恐怖や敵意を、"悪魔"の伝説としてその後人類は伝えて来たと、そういう設定ではあるんですかね。
・原作だとそこらへんが、もうちょっとクリアだったりインパクトがあるように描かれているのか。
・ええい、やっぱり評価し難い。(笑)
・そうねえ、「新人類」たちが天に手をかざして精神感応するみたいな描写も、ちょっとありがちな感じでしたし。
・逆にその「新人類」たちがどのように"新"なのかもよく分からなかったし。
・宣伝コピーの(オーバーロードの支配のもとで)「不正だけが姿を消す」という煽りは結構わくわくしましたが、その時何が起きるのかという「文明論」的な考察・描写は、どうも淡泊な気がしたし。
・ひょっとしてやっぱり、つまんないんじゃないのかな?これ。
・クラーク翁には申し訳ないけど。(笑)

・まあ映像は綺麗なんですよね。
・演出も品がある。
・だから"全体の構成"も含めて、「脚本が悪い」というのが結論かな?
・映像&演出4点で脚本2点、中取って3点的な。


他の人の感想

「CHILDHOOD'S END -幼年期の終り-」全6話を観終わりました。度肝を抜かれすぎた!展開速っ。結末もスゴかった〜。(海外ドラマBOARD さん)

なるほど、僕が"唐突"と引いた部分を、ポジティブに捉える人もいるのか(笑)。分からないものだな。

【ネタバレ】『CHILDHOOD'S END -幼年期の終り-』不条理な結末に( ゚д゚)ポカーン(海外ドラマチカS2 さん)

これも結構、僕には新鮮な感想。
"不条理"も"衝撃"も当たり前として、いかにそこに持って行くか単なる"衝撃"に終わらせないかに最初から注目して見てしまったんですが、ちょっと擦れ過ぎかしらSFに慣れ過ぎかしら。(笑)

CHILDHOOD'S END -幼年期の終わり- 6話(最終話)(海外ドラマ☆SFワールド さん)

ブログタイトル通り、こちらは"SF慣れ"しているらしい人の感想。
「とても観易かった」「ミニシリーズとして上手くまとめられていた」とのこと。
上では結構文句ばっかり書いてますが(笑)、基本的には僕もそう思ってはいるんですよね。ただその"観易"さが段々"物足りなさ"の方に傾いて来てしまって、ああいう感想になったんですが。


駄作ではないけど触れ込みほどのインパクトも無くて、結論、"普通"?


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Posted on 2016/07/05 Tue. 18:54 [edit]

category: 2015-2019年のドラマ(アメリカ)

thread: 海外ドラマ(欧米) - janre: テレビ・ラジオ

tb: 0   cm: 2

コメント

本作についてはこの感想がけっこう考えさせられましたよ。ご参考まで。
http://fwest.exblog.jp/23234582/

URL | ねこまんま #9fN258Kw
2017/05/06 11:55 | edit

ねこまんまさんこんにちわ。リンク先読みました。

なるほど、オプティミズムですか、それは全く(ドラマには)感じなかったですね、意外でした。
僕的には仮に"ペシミスティック"であったとしても、それはそれで「SF」の重要なパターンの一つであるわけですから構わなくて、その代わり"進化"の方を、あるいは"進化"した側の旧人類への無関心や非情さみたいなものを面白く描いてくれればそれでいいと思うんですが、そこまで吹っ切った感じでもなくてあぶはち取らずみたいな印象でしたかね。

逆にじゃあ、旧人類側の「生活感」みたいなものがリアルだったかというと、そこらへんの描写は凡庸というか、そのブログの人が言っているようにただの「未練」に見えてしまうところが多かったですし。
結論的に言うと、じゃあ"失敗作"ということになるんですかね(笑)。そんな気がしてきました。(笑)

まあよくある"現代化"というか、アメリカの平均的視聴者に見せる為にバランスをとっている内に、とりあえずここらへんに落ち着いたという、そんな感じでしょうか。
ところどころには、"クラーク"も"SF"も、見えなくはないんですけどね。リスペクトはちゃんと感じるというか。

URL | アト #/HoiMy2E
2017/05/06 13:35 | edit

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