死ぬまで海外ドラマ(死ぬ海)

アメリカ、イギリス、中国と欧州各国のドラマ。

『VEGAS/ベガス』(2012)  




これで2012年作品はとりあえず最後か。
"最後"になったのはつまらないからではなくて、書き難いから。(笑)

『VEGAS/ベガス』(スーパー!ドラマTV) (Wiki)

内容

1960年代のラスベガスを舞台に、カウボーイから保安官となった実在の人物ラルフ・ラムと、カジノを仕切るマフィアのヴィンセント・サヴィーノの激しい攻防戦を描いたクライム・アクション「VEGAS/ベガス」。
広大な砂漠の中に多くの牧場が点在するラスベガスだが、カジノができたことから街は急速に都市化が進んでいた。そこへ、カジノの敏腕マネージャーとしてマフィアのヴィンセント・サヴィーノがやってくる。ラスベガスを牛耳るという野望を持つサヴィーノと、戦争中に軍警察として活躍した経歴から保安官となったラルフ・ラムとの激しい攻防戦 (公式)


レビュー

・クオリティは間違いなく高いし見ている時は結構のめり込んで見ていたんだけど。
・ふと考えると、時間が経つと、はて何が面白かったんだろうという感じというか、特段印象に残っていることが少ないというか。
・名前を見た時の興奮感や"引き"が無いというか。
・個人的な比較ではありますが。(笑)

・基本的にはデニス・クエイドとマイケル・チクリスという、"パワー型"(笑)男優二人による、お子ちゃまはお呼びじゃないぜの"男"の、または"大人"の対決ドラマ。
・保安官とマフィアという対照的な立場の二人ではあるけれど、勿論単純な勧善懲悪などではなく、特にマフィア側のそう行動"せざるを得ない"事情をリアリティと迫力をもって描いた、「正義」ではなく「現実」を主に描くタイプのドラマというか。
・ただそうしたタイプでよくある、"正義側"も悪に染まってドロドロになって行くパターンではなく、正義側は正義側として立場は維持しているのだけど、悪には悪の、「倫理」に近いそれなりに一本筋の通った行動基準、特により巨大な悪やあるいは卑俗で筋の通っていない悪との比較におけるそれを丁寧に描くことによって。
・それぞれの立場で筋やダンディズムを通そうとする"男"どうしの自然な通じ合いや、時によっては協同が描かれるという、そういうパターン。
・といって"巨悪"を倒す為に立ち上がったり(笑)、悪側が「改心」したりするわけではなく。
・あくまで立場は立場として最後まで残る、構造自体に"発展"は無いわけですけど。
・だから「正義」や「倫理」の問題に何か決着がつくわけではなくて、やはり描かれるのは「現実」そのもの、現実が持つ"慣性"それ自体なわけですが。
・そういう意味で、"価値観"的には、終始曖昧な世界。

・...というと何か複雑な作品のようですが。
・実際にはそんなこともなくて見たまんま、上のDVDのジャケ写でのデニス・クエイドとマイケル・チクリスの立ち姿、"顔"がイメージさせるそのまんま(笑)の世界で、基本的には何ら意外性は無いんですけどね。
・特にマイケル・チクリスに関しては、

マイケル・チクリス

2002年の『ザ・シールド ルール無用の警察バッジ』



で演じた"汚職の泥沼にはまって行くしかし仲間思いの刑事"という役柄の印象が強過ぎてかつハマり役過ぎて。
・もうこの人が出て来た時点で、「怖いけど憎めない悪者なんだろうな」「善悪の狭間でうろうろする役柄なんだろうな」という予感が確定的に立ち昇って。(笑)
・そして実際全くその通りであって、それは予想通りでもあるし期待通りでもあるし。
・そういう意味で複雑なようで分かり易い世界というか、泥臭いようで様式美・予定調和の世界というか。
・そういう作品。

・だから"展開"に一喜一憂するというよりも(しますけどね、それでも笑)、そういうある面予定調和的世界の進行の手練・手際そのものを楽しむというか。
・それこそ基本ストーリーはみんなが知っているシェイクスピア劇的な"演劇"世界そのものを楽しむ、最初に言った通り名優二人の激突の緊張感を楽しむという、そういうタイプの作品かと。
・そういうものとして非常によく出来ていて、つまり"分かっていても"気持ちいい、どきどきする作品で。
・十分に「傑作」の名に値するはずなんですがその割には後を引く強い印象が無くて、"Aランク"としてどのように褒めようかと悩んでいたんですが。
・思い切って(笑)"Bランク"に落としてみたらこれくらいのトーンでもすんなり書けるので、ま、いいかとこうなりました。(笑)
・という感じで少し欠点も挙げてみると。
"時代感"がやや曖昧かなあと。
・冒頭の紹介文で「そうか60年代だったのか」と初めて気づいたくらいで。
・カウボーイに保安官にマフィアにカジノにと、アメリカ伝統&定番の劇要素を楽しみながらも。
・逆にそれが"いつ"の時代の話かとかは全然意識して見ていませんでした。
・劇中の出来事を注意して見ていれば、年代を特定(笑)出来る何かは当然あったんでしょうけど、特にそういう気にさせられることもなく。
・あくまで定番の、「記号」の集まり・組み合わせとしてしか。
・そこらへんが"ムード"の大事な「様式美」ものとして、少し弱いというか薄味というか、演出的に曖昧な部分はあったかもなと。
・"60年代情緒"みたいなものは特に無かった。
・言ってみれば「普遍」的な人間ドラマとしてはかなりよく出来ているけれど、逆に「個別」的な部分が弱かったかもというか。
・だから見終わると印象が薄くなった。"差別"化がしづらくなった。

・...あ、思い出しました。
・確か事前の番宣では、「カウボーイ」と「マフィア」の遭遇というか、カウボーイものとマフィアものの融合みたいな売り方をしていた、そういう"斬新さ"があるよという言い方をしていたんですが。
・実際見てみると"遭遇""融合"のような違和感は余り無くて、すんなりは見られたけどその分ダイナミックではなくてかつ単独「ジャンル」ものだったら分かり易かっただろう"時代感"が曖昧になってしまったと、そういう感じかなと。
・"宣伝"が日本独自のものなのかアメリカでもそうだったのかは、分かりませんが。
・そんな感じです。
・"傑作"というよりは"秀作"というくらいにしておいた方が、紹介としては無難かなと。(笑)
・「上質な大人のドラマ」では、間違いなくあると思います。
・女性陣もなかなかの活躍ですし。


他の人の感想

海外ドラマ 「Vegas/ベガス」 最終回を見ました。(MOVIE レビュー さん)

辛(から)いですね。(笑)
「ヴィンセント・サヴィーノ(マイケル・チクリス)がちょっと良い人風に描かれ過ぎていた気がする。」
とのこと。
うーん、"いい人"というか"理性的"なんですよね。狂気は無い。"カジノ"も勿論そうだけど、"マフィア"も何よりも生業(なりわい)なわけで、そこらへんの現実感を描いたということで、それ自体は僕は納得していましたけどね。むしろ面白みというか。(保安官と)"職業人"どうしの共感が生まれるポイントというか。

スーパー!ドラマTVで「VEGAS/ベガス」シーズン1を3話まで観た〜。マフィア役の男優さんは、あのヒーロー映画の出演者だったんか〜。(ラヴ・ハリ映画日記〜ときどき海外ドラマ〜 さん)

へええ、ラヴ・ハリさんは『シールズ』は見てなかったのか。
ひょっとして僕は、『シールズ』イメージでマイケル・チクリスの"暴力"性については織り込み済みなので、それありきのその"先"の話として、これを見てたきらいあるのかも知れませんね。
ただし、作品自体も、実際そういう作りだと思います。つまりアメリカの視聴者がそのように見るという前提で、作られているというか。放送時には人気あったらしいですしね。そこらへんは多少、文化ギャップがあるかも。お約束の共有というか。
そういう何というか、"特別"な俳優さんだと思います。(マイケル・チクリスは)
視聴者に"心構え"をさせる人というか。ジョン・ウェイン的というか。(笑)


見てる人少ない!(笑)
日本人には地味か。(ハードロックまでは行かない)"アメリカン・ロック"的というか。


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Posted on 2016/07/09 Sat. 18:21 [edit]

category: 2010-2014年のドラマ(アメリカ)

thread: 海外ドラマ(欧米) - janre: テレビ・ラジオ

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