死ぬまで海外ドラマ(死ぬ海)

アメリカ、イギリス、中国と欧州各国のドラマ。

’20.12月の米欧ドラマ (今月はHulu付き)  


チャンネル銀河で見ていた『オスマン帝国外伝』最終盤がスカパーの他のチャンネルとどうしても色々と時間帯が被るので、1カ月だけの予定でHuluの契約を復活。そんなに見たいものも見る時間も無かったですけど、結果結構な収穫がありました。


アメリカ

ホルト・アンド・キャッチ・ファイア 制御不能な夢と野心[HALT AND CATCH FIRE](2014) Hulu

S4まである内のS1フルとS2の中盤まで見たところで、Huluの契約期間がいったん終了。暇になったらまた契約して、続きを見る予定。それだけの価値はある作品かと。
Windows以前の時代のアメリカのPC&ネット業界を舞台に、架空のテック・ベンチャーの興亡を描く作品。
メインキャラの一人は元IBM社員であり、またゲイツやジョブズといった"巨人"ライバルたちが実名で登場する時点で、主人公たちの(歴史に残るような)「大成功」は叶わないことはある種確定済みなわけですが、だからといって単なる"挫折"の物語ではなく、その限界の範囲内で、かなりよく出来たストーリーになっています。
大雑把に言うと、S1では(IBMに先駆けた)"ノートパソコン"の開発を、、S2ではナローバンドの時代なりの"オンラインゲーム"の事業展開を、主人公たちは目指していずれもそこそこは成功します。(さっき見ていたところではそれと自覚せずにブロードバンドの、有り合わせの材料での発明などもやっていたようですが)

こういうテック物は、好奇心&後学の為に分からないなりによく見てはみるんですが、今回特に面白かったのは、"プログラマー""ハード屋"の二つの人種それぞれの違いが、分かり易く描かれていた事ですかね。僕ら素人は、漠然と"コンピュータ関係に詳しい人"と、一緒にしがちだと思いますが。(笑)
とにかく多分相当にディテールの充実した、かつオタクの目線と一般人("業界"の人ではありますが)の目線両方のしっかり入った、優れた脚本なのではないかなという感じ。天才女性プログラマーとおじいちゃん経営者の世代間交流などは、かなりほっこりさせられます。(笑)

Mackenzie Davis Halt and Catch FireToby Huss Halt and Catch Fire

シーズン4までとなると果たしてネタはあるのかなという不安はありますが、とりあえず今のところは、かなり面白いです。Hulu独占のようなので、これだけでも契約する価値はあるかなと。


フォッシー&ヴァードン ブロードウェイに輝く生涯[FOSSE/VERDON](2019) WOWOW

『シカゴ』『キャバレー』『オール・ザット・ジャズ』などの舞台&映画で知られるミュージカル監督/振付師ボブ・フォッシーと、その良きパートナーであるミュージカル女優の妻グウェン・ヴァードンの愛と確執を描いた作品。
非常に正統派の作りですが、ミュージカルにおける良い"演技"(ダンス)とは"演出"とはということが、これまで見たものよりも生々しく伝わって来る感じの作品で、納得感がありました。特にヴァードンが示すフォッシーの演出への「理解」力の描写が印象的で、なるほど演出家は闇雲に威張ってるわけではないのだなということがよく分かります。(笑)

LA's FINEST/ロサンゼルス捜査官[L.A.'S FINEST](2019) U-NEXT/AXN

大ヒット映画「バッドボーイズ」シリーズをテレビドラマ化!ロサンゼルスを舞台に女性刑事コンビの活躍を描くアクションドラマ!
ウィル・スミス&マーティン・ローレンスのコンビで大ヒットしたアクション映画「バッドボーイズ」の世界観はそのままに、男性コンビから女性コンビに!銃撃戦や格闘シーンなど、映画版にも負けないくらい派手なアクションが見どころの1話完結ドラマ。


ということです。(雑)
'70年代からあるタイプの"セクシー"女性刑事もので、まだこんなのが作られるんだと和める良さはありますが、見応えがあるかというとかけらもないので1話で予定通り(?)さよなら。


ザ・コミー・ルール 元FBI長官の告白[THE COMEY RULE](2020) WOWOW

ヒラリーとトランプの選挙戦で、投票直前にヒラリー陣営のメールからの国家機密漏洩についてのFBIの調査が持ち上がった時の長官で、その後トランプ政権でもしばらく職にとどまったもののやがて解任され、トランプ政権の内情を告発して話題になったジェームズ・コミーについてのミニ・シリーズ。基本的にコミー側の視点に基づきつつも、コミーがどのようにその都度ぎりぎりの公平さを保とうと努力して、結果両サイドから叩かれる存在になってしまったかの苦悩を描いています。
事実について僕が判断するのは難しいですが、少なくともドラマとしては、かなり説得力がありました。特にヒラリーの"メール"問題に関しては、実際僕も当時、FBIはトランプに肩入れしているのか?と驚いた記憶があるので、なるほど、そういうことだったかと。むしろ"女性候補"という意味でも左右に敵の多かったヒラリーを、法的原則性に基づいて体を張って起訴を阻止した(疑惑自体には根拠があった)、そういう風にこのドラマでは描かれています。
ともかくとても見応えのある、ポリティカルドラマでした。

ケイティ・キーン[KATY KEENE](2020) Super!dramaTV

始まったばかりの若き女性ファッション・デザイナー(志望)のコのサクセス・ストーリーのようです。
一見他愛無いorキラキラ女子ドラマ風の作りに見えますが、内容は結構本格的な気が。
割りと楽しみ。


LAW & ORDER 性犯罪特捜班(S21)[LAW & ORDER: SPECIAL VICTIMS UNIT](2020) FOXチャンネル

アメリカでも最長級のロングラン刑事ドラマシリーズの新作。
"性犯罪"ということで、やはり避けては通れない「#MeToo」運動なんかも出て来ていますが、ネタとして新し過ぎて若干安っぽく見えた気も。
まあでも避けては通れないですよね。
ドラマとしては含めてまだなんか、ふわふわしている感じ。一人が検事に転出したので、多分新刑事もこれから出て来てそこらへんでまた作風が定まるのかなという。


イギリス

宇宙戦争[THE WAR OF THE WORLDS](2019) ひかりTV/WOWOW

H・G・ウェルズの原作の、何回目かの映像化。
そう言えばどういう話かよく知らなかったなと。(笑)
オーソン・ウェルズの"火星人襲来"どっきりとなんかごっちゃになってるし。
というわけで原作との比較とかは出来ませんが、全体としては宇宙人ものというよりもパニック後の"サバイバル"ものという感じのストーリー。宇宙人が地球人にやっている破壊・蹂躙は、イギリス人が植民地支配国にやったことと同じではないかなどといった視点も出ては来ますが、それが特に発展するでもなく、全体として何を描きたかったのか余りよく分からなかったです。


オランダ

オルデンハイム 12の悲劇[DE 12 VAN OLDENHEIM/Oldenheim's 12](2017) WOWOW

前に第一話無料放送で見る機会があったけど見逃していたオランダドラマを、オンデマンドで1,2話だけ見てみました。
田舎町に起きた"12の悲劇"を描くサスペンスですが、予想した程ミステリーミステリーしていないし、似てるところはありますが"北欧ドラマ"ほど暗くもないし、割りとナチュラルな作りで見易かったです。
その為にお金を払う程ではないですが、機会があったら続きも見てみようかなという感じ。
女の子は割りとみんな綺麗。それが"オランダ"顔なのかと言われても、よく分からないんですけど(笑)。いかにもゲルマンな顔もあれば、フランスっぽい顔も。

オルデン1オルデン2

ちなみにこの二人は、姉妹という設定。


スウェーデン

凍てつく楽園[MORDEN I SANDHAMN](2010) WOWOW

一つの原作小説シリーズに基づいた数話ずつの連作ドラマのようで、"12月"に放送していたのは第11話からなんですけど気持ち悪いので(笑)オンデマンドで1-3話の1stシリーズを見てみました。
うん、悪くはないです。そんなに暗くないし。言う程"凍てつ"いてはいないというか(笑)。(北欧ドラマはとにかくわざとらしく暗いのが多くて)
基本的には、スウェーデンのある田舎町を舞台にした事件群のようですが、僕が見た1stシリーズでは一応事件は解決していましたし、何でそんなにその後も事件が起きるのかは謎(笑)。気が向いたら続きも見ます。


イギリス/イタリア

メディチ[MEDICI: MASTERS OF FLORENCE](2016) Hulu

15世紀にメディチ家のフィレンツェ支配を確立したとされる、コジモ・デ・メディチの話。
3話まで見ました。芸術家になりたかった青年時代から、父の跡を継いでミラノとの戦争やペストの流行などで苦労しまくる初期のエピソード。
うーん、何と言いますかね、欧米の歴史ドラマ特有の、「堅固なだけが取り柄の建物」みたいな感じの作りで、しっかりはしていますが面白み・メリハリ・カタルシスみたいなものがアジア/トルコなどに比べると仕様として欠けている感じで、これならドキュメンタリーの方がむしろ見易いのではないかという、割りといつも持つような感想を持ちました。(実際たいていのドキュメンタリーの方が面白いんですよね(笑)、はっきり言って)
次契約した時、余程気が向いたら続きも見るかなという、そんな感じ。



韓国

秘密の森 深い闇の向こうに(2017) Netflix/Hulu

"韓国"なので"米欧"ではないんですが、Hulu繋がりということと余りに面白かったので、特別に紹介。
と言っても元はNetflixでやっていたもので、その時点で既に十分評判にはなっていたようですけどね。


ツイートでは中国ものと比べての"癖"の無さに言及していますが、加えて言うとアメリカものと比べても癖が無い、様式性はったりに頼る部分が無くて、でも申し分なくハードボイルドでもあるという、不思議な感じ。上で言ったように韓国の現代ドラマは他に見たことが無いので、全体的な特徴なのかは分からないんですが。
ただ知る限りでは「映画」の方では、割りと(良質の)韓国映画に共通する特徴としてリアリズム/自然体の強靭さというものはあるように思うので、TVドラマの方でもそうした特徴が発揮されている可能性はあるのかなと。

内容は正義感の強い検事が、ペ・ドゥナさん演じる女刑事らと協力して、連続殺人事件の解決を足場に現代韓国の丸ごとに近い不正・不公平の構造、具体的にはとある財閥と政界・司法界の癒着の構造を暴いていくストーリー。
というと何か"熱い"話のようですが、主人公の検事が幼少期のやむを得ない脳手術によって感情の表出を極端に抑えられているパーソナリティだというのもあり、また中ボス的な存在が最後の最後まで善悪定まらぬ複雑な意図でもって行動しているのもあり、あくまで知的に抑制的に、緊張感を保ったままこちらに一定の警戒心を要求しながら話が進みます。ただその割に重苦しさはなく、むしろ淡々とさらさらとした印象。それは一つには主人公のパーソナリティと、もう一つは単なる偶然や登場人物の誰かの愚行や犯人側の仕掛ける罠などが、存在はしつつも決定的な役割は意外と果たさずに、ストーリーが品位を保つように、直線的なあるいは単なるジェットコースターストーリーにならないようにという、脚本のきめ細かい配慮がもたらしているものだと思います。
では抑制一方かというとそういうわけではなく、極端に無愛想ではあるけれど誠実な検事の人柄に惹かれて集まって来る、"女刑事"を筆頭とする周囲の人々と主人公の心の触れ合いは、表現は控えめながらもしばしば胸打たれるものがありました。そして中ボスは・・・(これ以上はネタバレ)

なんか分かったような分からないような説明でしょうが(笑)、とにかく欠点のほとんど見当たらない、超がつきそうな一級品の作品だと思います。
ただ一つ疑問としては、なまじ"脳手術"という設定があることで、いったんは無愛想の理由が明かされて"納得"しつつも、しかし逆に本来どういう人なのかなぜここまで正義感が強いのかといったことが、途中から少し分からなくなる部分が僕はありました。どこまでが手術のせいでどこまでが元々の性格なのか。作中のエピソードとしては活きる場面はあるんですが、むしろその設定無い方が良かったんじゃないかなとも。
まあそれくらいですかね。クレジットを見る限り原作無しのオリジナル脚本のようで、それでこのクオリティは本当に驚きです。
なお僕が見たのはHuluにあった1stシーズン16話で、Netflixだと2ndシーズンも見られるようです。ただ多分本来は1stで終わるべきストーリーで、若干結末は2ndの為に、曖昧にしたような気配も。一応終わってはいますが。まあありがちなことですが。多分近い内DVDで見てみると思いますが、"蛇足"になってないといいなあ。(笑)


以上、割りと盛り沢山な12月でした。


スポンサーサイト



Posted on 2021/01/03 Sun. 18:49 [edit]

category: 最近見た海外ドラマ

thread: 海外ドラマ(欧米) - janre: テレビ・ラジオ

tb: 0   cm: 0

コメント

コメントの投稿

Secret

トラックバック

トラックバックURL
→http://atlanta2015.blog.fc2.com/tb.php/438-7efc1f1e
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

リンク

最新記事

カテゴリ

カレンダー

検索フォーム

amazon.co.jp

最新コメント

ブログ村

RSSリンクの表示