死ぬまで海外ドラマ(死ぬ海)

アメリカ、イギリス、中国と欧州各国のドラマ。

’21.3月の米欧ドラマ  


UCL(サッカーのUEFAチャンピオンズリーグ。一応(笑))目的でまたWOWOWと契約して、最近リニューアルして便利になったオンデマンドも利用して結構ドラマを見まくったので、大きく「WOWOW以外で見たもの」「WOWOWで見たもの」に分けて書きます。


WOWOW以外

アメリカ

私立探偵マグナム[MAGNUM, P.I.](1980)

AXNで見たリメイク版がやたら良かったので、DVDでオリジナル版も見てみました。
まず両者の関係ですが、てっきりオリジナル版の"その後"の世界を描いたのがリメイク版なのかと思ってたんですが、時間軸的には全く同じようですね。ベトナム復員直後の、豪邸住み込み探偵を始めたばかりあたりから始まる話。
違っているのは何と言っても、イギリス人"執事"ヒギンズがおじさんから(元MI6の)美女

John Hillerman MagnumPerdita Weeks Magnum

変わっているところ(笑)。リメイク版の彼女及び彼女とマグナムの関係は凄く好きだったので、まあまあ大きな変更ですか。ただ"仲良く喧嘩する"という関係は同じなので、本質的な変更とまでは、言う必要が無いと思います。
作品全般としても、まあ同じと言えば同じ作りですね。時折の苦みやアダルトなユーモア感覚を含んだ、そこそこ地に足の着いたしかし基本はあくまで王道娯楽アクション。凄くオリジナル版を好きな人が、リメイク版も作ったんだろうなという印象。


新チャーリーズ・エンジェル[CHARLIE'S ANGELS](2011) スター・チャンネル/AXN

こちらもリメイク版。
"金髪"エンジェルのタイプがかなり違って、

Farrah Fawcett Charlie's AngelsRachael Taylor Charlie's Angels

そこらへんに時代感というか、("フェミニズム"的な)作品のテイストが表れているようには思いますね。金髪アホセクシーは要らんという。
その分全体的に地味な感じもしますが、作りはしっかりしていて悪くないと思います。あえて見る感じでもないですが。マグナムのようには、ハマらなかった。
"美女"まとめて出て来られても、あんまりありがたみがない感じも(笑)。差別化大事。


マッド・ドッグス[MAD DOGS](2015) Amazonプライム・ビデオ/AXN

同名のイギリスドラマのリメイク。
何か汚いおっさんたちが揉めてるだけで、そこに特におかしみも感じられなかったのですぐ見るのをやめました。
誰の運命も気にならない。(笑)


シェイズ・オブ・ブルー ブルックリン警察[SHADES OF BLUE](2016) Hulu/AXN

ジェニファー・ロペス製作・主演ということが売りの、汚職警官ドラマ。
"脱セクシー社会派"みたいな意気込み露骨で、全く入っていけなかったです。ドラマとしても色々ありきたり。


アブセンシア FBIの疑心[ABSENTIA](2017) WOWOW/AXN

『キャッスル』の女刑事役の人

Stana Katic Castle

を主演で前面に押し出した感じの、FBI陰謀サスペンス。
似た感じの"クール美女"陰謀サスペンスということで、『ブラインドスポット』

jaimie alexander blindspot

と印象がかぶります。ヒロインの失踪からの帰還から始まるという、設定も同じですし。
うーん、興味感じなかったですね。


ゴッドファーザー・オブ・ハーレム[GODFATHER OF HARLEM](2019) Super!dramaTV

タイトルからマフィアもの暴力組織ものは、どれも似たような感じなんだよなあとわくわくしないまま見始めましたが、滅茶苦茶面白かったです。大のつきそうな、傑作かと。
そういう"定番"のノワール様式美はきっちり押さえつつも、公民権運動勃興中の60年代黒人コミュニティ"ハーレム"を舞台に、裏社会においてすら未だ差別にさらされる、白人社会の尻尾のイタリア系(マフィア)の、更に風下につかされながら、虎視眈々と主導権獲得を狙う黒人ボス
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の戦いを描いた作品。
主人公であるギャングのボス、地元のヌシ的政治家、それにかのブラックムスリムの過激なオピニオンリーダーマルコムX、それぞれがそれぞれの思惑や利害・欲望で動きながら、結果的にしかし"黒人の地位向上"の目的で共闘しているような格好にしばしばなるのが、このドラマの妙味であり、かつ当時の黒人の置かれた差別状況の絶対性普遍性を表しているという、そういう感じ。
最終的には、ある意味全員敗れるんですけどね。しかして黒人たちの戦いは、まだまだ続く、続かざるを得ない。(勿論今日まで)

中でもマルコムXのキャラは秀逸で
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今までに見た"マルコムX"の中で、最も説得的で最も魅力的な、"マルコムX"に感じました。
彼がなぜあのようであってそのように行動するのかが非常に納得出来て、本当にこういう人だったのではないかと思ってしまいましたが。"等身大"の"人間"であり、しかし断固として"マルコムX"であるという。"マルコムX"として、現れて、消えて行く。
ちなみに主人公とマルコムは腐れ縁の友人同士で、合法非合法問わず時に協力し合う仲ですが、"癒着"という感じでは全然無いんですよね。あくまで是々非々で、相いれないところはきちっと拒絶して必要ならば戦いもする、完全に"自立"したひとかどの"個"どうしという感じで、かっこいい。

とにかく面白かったですね。クオリティ高かった。こんなに素直に、"黒人"の視点で物を見れたのは、初めてな気がします。


イギリス

第一容疑者[PRIME SUSPECT](1991) NHK/WOWOWプラス

"歴史的"と言っていいくらいの有名な作品ですが、ちゃんと見るのは実は初めてです。
ちなみに"WOWOWプラス"(旧"シネフィルWOWOW")はスカパーの15チャンネル選び放題のお得パック"プレミアム15"に入っているので、別途少なくない金額が必要な本家"WOWOW"(のスカパーチャンネル)とは別扱いで。要は"いつもの"チャンネルでしかないので僕には。(笑)
最初の方はたっぷり2時間×前後編2話セットという放送形態で、一気に見るのは限りなく無理でしたが、色々なるほどなというところはある作品でした。
美人とも不美人とも言えない、仕事熱心で基本的に真面目ではあるけれど意外と男関係が緩いような面もある、でも別にそれで二面性とかいうほどのものでもない。"キャラ"というより"人間"という感じのリアルな主人公

helen mirren prime suspect

が、多少の変化は始まりつつも依然として岩盤男社会である警察組織の中で、捜査に、その主導権争いに、はたまた出世にも欲望を隠さずガンガン向き合って進んで行く、なるほど演出的にも"フェミニズム"的にも、結構当時は画期的な作品だったろうなと。
最近で言えば、『警視バンクロフト』的な"共感しづらい女主人公"(笑)や『ライン・オブ・デューティー』シリーズ的な"善悪"が存在しないようなリアル感の、先駆けと言えば先駆け的な作品なのかなと。

そんなに"好き"という訳では、ないんですけどね。(笑)
名声通りの作品とは感じました。



WOWOW

アメリカ

The Sinner 隠された理由:ジュリアン[The Sinner](2018) Netflix/WOWOW

元はNetflixだったのか、ふむ。
同一主人公による"The Sinner"というシリーズの2ndシーズンのようですが、次の3rdの紹介をチラ見しても主人公以外は状況も犯人も全く別々で、一つ一つの"シーズン"が一つのミニシリーズとして独立しているような作りで、1stを見てないことはほとんど支障が無かったです。今回はつまり、"ジュリアン"という少年が犯人の殺人事件の話。
いやあ、なかなか凄いストーリーでした。直接的には少年が二人の大人を毒殺した一見"異常犯罪"的な事件の話なんですけど、背景には少年が生まれた時から育てられたカルト教団の問題があって、つまり少年はそこで教え込まれた教義と知識に基づいてある種"悪気なく"殺人を犯すわけです。
ではそのカルト教団の"狂気"がひたすら問題になるかというと案外そうではなくて、主人公の刑事は少年の養母である教団の現リーダー格の女性と最初対立、後には割と協力しながら、"犠牲者"でもある少年の権利擁護に尽力しつつ事件の解明に努力します。
そこで明らかになる事実関係の複雑性・皮肉性、利益代表ではありつつ実はその教団の"民主的"改革者でもあった養母の人格の一筋縄でいかなさ、そして犠牲者でもありながら誰よりもしっかりと自分の"罪"を認めようとする少年の健気さと、まあ簡単に誰かを何かを裁けない、歯応えのあるドラマでした。他のシーズンも、いずれ見てみたいと思っています。


リンカーン 殺人鬼ボーン・コレクターを追え![LINCOLN RHYME: HUNT FOR THE BONE COLLECTOR](2020)

物凄く分かり難いタイトルですが、"ボーン・コレクター"という通称の連続殺人犯を追う、"リンカーン"という姓の元刑事の黒人犯罪捜査コンサルタントの話です。
偏見と言えば偏見なんですけど、"リンカーン"姓で"黒人"というのも、微妙にですよね(笑)。連想し難い。
内容は見応え十分でした。
まず設定が凝っていて、主人公はかつてボーンコレクターの罠で下半身不随にさせられているんですが、代わりに現役の女性警官を一人"スカウト"して、その人に特製の高性能カメラを装備させて現場に行かせ、そのカメラが送って来るその人の"視野"を主人公も自分の視野として共有し、そこで見えたものをもとに凄腕分析官("プロファイラー"ではないらしい)である主人公が分析判断して、次の行動を逐一"手足"たるその女性警官に指示して行く捜査スタイル。
なんか"手足"の立場はという感じですが、どっこい当の女性警官も頭は悪くないですがそれ以上に熱血無鉄砲な行動派のかなりパンチの利いたキャラ

arielle kebbel lincoln rhymelincoln_rhyme_girls

で、時々いくら何でもという気になる横柄な"頭"リンカーンに対して、一歩も引かないいい均衡を作り出しています。(ちなみに二枚目のもう一人は、科学分析担当の、定番ですがチャーミングなオタクちゃん)
そのリンカーンの横柄が感情移入しづらいのと、"ボーンコレクター"の動機が要は昔ちょっとだけ接点のあった刑事時代のリンカーンに対する屈辱感と嫉妬でしかないというのが若干引っかかりますが、"謎解き""サスペンス"の質はかなり高くて、見応えがありました。


イギリス

脳外科医モンロー[MONROE](2011)

偏屈な天才外科医の話。
まあよくある感じ。


誘拐交渉人[KIDNAP AND RANSOM](2011)

テロ集団等による大掛かりな誘拐事件で、人質解放等の交渉の仲立ちをする専門"業者"の話。(当然民間)
こういうと金次第で何でもやるドライな仕事人を想像しそうですが、普通に人情家のおじさん。(笑)
全二話のミニシリーズで、見応えは十分にありましたが、"映画"感"完結"感お腹一杯感が強くて、それ以降のシリーズをあえて見る程の気にはなりませんでした。"連続ドラマ"的楽しさには乏しいというか。


パレーズ・エンド[PARADE'S END](2012)

婦人解放運動を背景とした恋愛ドラマ。主演はベネディクト・カンバーバッチ
クオリティは高そうですけど、内容に全然興味を感じなくて(見なくても分かる感じで)、1話見るのがモチベ的にやっとでした。


都市と都市[THE CITY AND THE CITY](2018) ひかりTV/WOWOWオンデマンド

"テレビ"(WOWOW)では放送したことは無くて、オンデマンドのみのもののよう。そういうパターンもあるのか。多分"ひかりTV"のお下がりだから、可能な形態でしょうね。
ロンドンとベルリンがモデルかなと思わされる二つの隣接する都市国家が、しかし住民同士の直接の交流は勿論、互いを見る事も禁じられてそれを見張る覆面岡っ引きみたいなのがあちこちにいるという、ディストピア的状況設定のSF。
ただ・・・何でしょうね、それへの反抗や改革・革命のストーリーかと、途中までは思わせるんですがどうも最終的にはそうではなく、"岡っ引き"の正体も別に悪人でも卑劣漢でも金に転んだわけでもない普通の人たちで、どちらかというとそういう世界構造の必然性や(一面の)有益性、そこで"生きる"ということ生き続けることを描いたようにも見える終わり方。
主体となっているものドラマの"見所"となっているものも、"あちらの"都市に消えて行った妻を探し続ける主人公とその中で出会った人たちとの心の交流善良さの方で、でもハッピーエンドでも何かが解決するわけでもなく、といって絶望もせず一方で世界をはっきり"肯定"するわけでもなくという、どないやねんという感じのストーリーですが(笑)、面白いか面白くないかと言えば十分に面白かったです。
まあ単純に"交流"やそれぞれのキャラがいいのでね。特に刑事である主人公の助手で、任務外の違法すれすれの"妻探し"の方も親身に手伝ってくれるインド系と思しきキャラ
Mandeep Dhillon The City and the CityMandeep Dhillon The City and the City2

が滅茶苦茶魅力的で(後で"親切"の裏事情は明かされるんですけどそれでも)、またそれが強気で有能なので、彼女を見ているだけでもとりあえず楽しめます。


ノルウェー

私立探偵ヴァルグ[VARG VEUM : BITRE BLOMSTER](2007)

非常に古典的王道的な、反骨脱法、優秀だけど自堕落な、一匹狼私立探偵もの。
シティハンター的というか。(笑)
特に古臭いとも何かの真似とも感じなかったので、要はノルウェーにもそういう文化は昔からあって、その一つがドラマ化されたという、そういう感じなのかなと。"2007"年ということを考えれば、割りと自然な作り。


ジャーナリスト事件簿 匿名の影[MAMMON](2014)

ジャーナリスト業界の人間関係や仕事の進められ方にリアリティのある、本格派の作品。
序盤の事件の立ち上げや謎の提起がいちいち凝っていて期待感が高まりましたが、最終的には割とベタな証人の口封じや陰謀の主たちの"悪"の露呈が連発して、ちょっと興醒めしました。もう少し複雑な真相・手口を期待していました。
逆に最後のどんでん返しの意外な人が陰謀の加担者だったという仕掛けは、"意外"過ぎて単に唐突に感じました。元々別に大した説明があって、その人を信用していたわけじゃないし。信用しないとストーリーが進まないから、付き合いでそうしてただけだし。(視聴者を)裏切ればいいというものではない。


いやあ。多い(笑)。本当は厳密にはあと二つ。(来月に回した)
二回に分けたいくらいでしたけど、既に"先月"の話なので早く書かないと。(笑)


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Posted on 2021/04/05 Mon. 12:04 [edit]

category: 最近見た海外ドラマ

thread: 海外ドラマ(欧米) - janre: テレビ・ラジオ

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