死ぬまで海外ドラマ(死ぬ海)

アメリカ、イギリス、中国と欧州各国のドラマ。

『ブロードチャーチ ~殺意の町~』シーズン1(2013)[英]  




『ブロードチャーチ ~殺意の町~』(AXNミステリー) (Wiki)

内容

海沿いの町“ブロードチャーチ”で起こった少年の殺害事件。
事件をきっかけに、平和な町に住む住民たちの秘密が次々と明らかに…。(公式より)



シーズン1全8話を、一挙放送で見ました。

レビュー

田舎町で起こった殺人事件をめぐって、その犯人捜しの過程で明らかになる、住民たちの入り組んだ人間関係やそれぞれの事情、及びちょうど赴任して来た"わけあり"捜査官と地元出身の刑事・警察官たちとの緊張関係などを丹念に描いて行く、第7話までは良質ではあるけれど普通のドラマでした。
"普通"と言ってしまうと何か馬鹿にしているようですが、要はイギリスではよくあるスタイルのということです。十分に見応えはある、ただ"普通"という(笑)、こういうドラマの層が、イギリスは物凄く分厚いと思います。グラフの真ん中へんに"点"が沢山というか(僕の分類では"C"評価のもの)。そこから突出する(特徴のある)作品はそんなに多くないけど、大きく劣るつまらない、下らないドラマというのも、ほとんど無い。日本では見る機会が無い。

アメリカのはもっと縦に長く分布している感じで、だからイギリスの「普通」はそれなりに面白いけど、アメリカの「普通」ははっきり言ってどうでもいい作品が多い。下らないとは言わないけど、わざわざ時間作ってまで見(続け)る気にはなかなかならないというか。

とにかく(笑)そういう「普通の上」くらいの作品としてそれなりに楽しんで見ていたんですが、最終8話で犯人が判明してからは、一気に"キ"ました。
全てはその為の"布石"だったんだと言うには、"7話"はちょっと長過ぎますけど(笑)、でも見続けて良かったとは思いました。

状況からパターン的に誰もが想像出来ると思いますが、犯人はヨソものでもいかにも怪しい人物でもなく、"みんな"の仲間の一人の、大いに意外な人物。
ほんとに"身内"のね。心理的に。
言ってみれば「犯人であってはいけない」人物で、そのことが明らかになる、疑えなくなった時の、周囲の人物の、関係者の、"仲間"の、"身内"の、ひいては「町」そのものの、傷付き"壊れ"方というのがまことにインパクトがあって、リアルで、痛々しくて。
"布石"ではないとは言いましたが(笑)、一方で7話かけて「町」を丹念に描いて来た甲斐はあったというかそれが効いていたというか、何かとんでもない"逆カタルシス"でした。"パターン"を越えて、僕も揺さぶられました。
やっぱり殺人は良くないなというか(笑)、やるなら行きずりだなというか(笑)、じゃないと家族知人が重ね重ね苦しむなと、改めてそういうことは感じさせられました。

とにかくそこは凄く、インパクトのある作品でした。ちゃんと"突出"していました。


まあそもそも「町」がタイトルになってますし、"わけあり"捜査官はかつて別の「町」でそれに近い経験をした過去を持っているという設定なので、大きくは狙い通りではあるんだとは思います。
ただやはり少し"フリ"と"オチ"のバランスが少し悪いというか、同じ「効果」を半分くらいの長さで出して見せてくれたら、多分僕的に"傑作"評価になったと思います。「8話」は最高だったけど、その為に「7話」も見るのは、ちょっとしんどいかなと(笑)、振り返ってみて。
むしろラストがあそこまで強くなくて、もっとさらっと、あるいは"二転三転する犯人捜し"ものとしてのみ「全8話」が機能していたら、ドラマのバランスとしては良く感じたのかなと思います。逆に印象にも残らなかったかも知れませんけど。

まあちょっと平坦な印象は、いずれにしても受けたかもしれません。人が沢山出て来るのは仕方ないとして、"論点"が沢山あり過ぎたというか、その強弱が余り無かったというか。一つ一つのディテールには、力があるんですけど。
その"一端"かも知れませんが、主人公相当の"わけあり"捜査官の、「病気」エピソードは必要だったかなあというのもちょっと思いました。「苦い過去」だけで十分だろうと、そんなに同情惹きたいかと。

そんな感じで、"傑作"にはやや届かず、くらいの感じかな?
十分におすすめではありますけどね。


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Posted on 2017/01/26 Thu. 20:04 [edit]

category: 2010-2014年のドラマ(イギリス)

thread: 海外ドラマ(UK) - janre: テレビ・ラジオ

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