死ぬまで海外ドラマ(死ぬ海)

アメリカ、イギリス、中国と欧州各国のドラマ。

『CSI:科学捜査班』(2000) 終了・総括  





『CSI:科学捜査班』(テレビ東京&AXN) (Wiki)

内容

全米で第2の規模を誇る科学捜査機関と言われるラスベガス市警 犯罪課 犯罪現場捜査研究所 科学捜査班(CSI:Crime Scene Investigation)のメンバーたちは、昼夜を問わず発生する事件の現場に駆けつける。犯人の遺留品や証拠物件を検証し、犯罪を科学的に立証していく。(AXN公式)


レビュー

・全15シーズン、主人公にほぼ当たる"主任"の変遷で整理すると、1-9がグリッソム、9-11がキャサリン&レイ(教授)、12-15がラッセル。
・キャサリンと教授の関係は、Wiki見てもよく分からないし僕自身ぼんやり見てた時期なので正確なところは・・・
・僕が見始めたのはスカパー"以前"の時代のテレビ東京の、確か火曜の21時台だったか22時台だったか、とにかく深夜ではなくて、なかなか"ゴールデン"なイベントでした。(笑)
・昔はNHK系を除けば、テレ東のその枠と昼間の枠、TBSを中心とする全国局の深夜枠が"海外ドラマ"を見る機会で、数が限られていたのもあってそれこそ貪るように見ていたものでした。
・CSIをAXNで放送し始めたのは・・・2003年からか。えっ、テレ東もほぼ同時なの?嘘っ?!
・僕がスカパーに加入したのは、中田ヒデがバルマに移籍した2001年ですから、2003年に同時に始まっていたらAXNでの放送を認識していないとはとても思えないんですが、このWiki間違ってないかな。絶対テレ東の方が先だと思うんだけどな。
・まあいいか。(笑)

・始まった時は、とにかく斬新・新鮮に感じました。
・科学捜査の"本格"感・徹底感も、それまでに無かったレベルのものでしたし、"ドラマ"の作り方のクール感シャープ感、無駄なものをそぎ落としたスピード感も、「科学」的な内容に相応しい、当時のアメドラの標準から見ても特別かっこいいものでした。
・"近未来"というよりは"最前線"ですかね、やっぱり。「科学」ではあっても、(近年うんざりするほど作られている)「SF」には流れない感じが、品が良くて良かった。
・今でいう"CG"でしょうか、血管とか消化管とか神経とか、体内を"物質"が流れて行く瞬間を"物質"の「主観」で映すというようなそれまであり得なかったような映像を多分初めて見せてくれたドラマで、まあ随分驚きましたよワクワクしましたよ。
・まとめて"はったり"っぽくはあるんだけど、なんか節度あるはったりで、作り手側の自己顕示ではなくあくまでお客様(笑)の視聴の快適の為の単純化という感じで、見た目派手だけど本質的には職人芸というか。
・そういうドラマ。

・一方でこのドラマのもう一つの特徴は、「科学」ということとも関連して来ますが、大きくは警察組織の中にありながら、非マッチョ・非体育会系・非アメリカ的「健全」な文化系・オタク系な世界を、全面的に概ね肯定的に描いて見せたということにあると思います。
・"初めて"と断言していいのかどうかは分かりませんが、確実に一つ新境地を開いたというか、市民権の確保に成功したというか。
・まあ『BONES』で正に"アメリカ的健全"なブースの言う、"スクインツ"(目を細める連中)みたいなことですけどね。
・2005年製作の『BONES』でもまだあからさまに差別的なそういう言い方が主人公格のキャラクターから普通に出て来るように、あるいは2014年の『NCIS:ニューオーリンズ』での腹が立つほど相も変わらず類型的な"科学者""分析官"の描かれ方からも分かるように、アメリカではそこらへんの文化的構造は非常に堅固なわけで。
・『CSI』での特にグリッソムの、一般との乖離は表現しつつも、慎重で冷静な描かれ方には、「レッテル」ではなくちゃんと描くんだという、作り手のはっきりした意思を感じました。
・多分実際に作っている側が"そちら側"の人で、だからこそ逆にドラマの中では比較的"アメリカ的健全"を担っているニック・ストークスには、精彩・魅力が感じられないんだ、ただのイモ兄ちゃんに感じるんだとそう思ったりするわけですが。(笑)
・多少"レッテル"化しているというか(笑)。"外"からしか描けてないというか。
・それはともかく加えて重要に感じるのが、グリッソムがただの科学者・分析官ではなくて、上司である管理職である、"ボス"であるということで。
・アメリカドラマの中で、"ボス"というのは「強さ」と「男」(生物的には女でも笑)を表現する、これ以上ない役柄というか"花道"というかそういうポジションで。(NCISのギブスあたりを筆頭に)
・ほとんど"そうでなくてはいけない"勤まらないはずの役柄で。
・そこにグリッソムのような科学的権威はあっても内気で繊細で、"統率力"より"理解力"で部下に接するようなタイプのパーソナリティが配されてそして("ドラマ"的に)成功したというのは結構な快挙で。
・これによって「科学者」が、「文化系」の人間が、"科学"でだけでなく"人間"として存在を認められた席を与えられた、大げさに言うとそういう"事件"だったかなと。
・それ以後も無印CSIは、中継ぎ的なキャサリン以外はレイもラッセルも、基本的に同タイプで通してますよね。
『マイアミ』『NY』では、我慢出来ずにそれぞれに"男"を発動させていますが。(笑)
・実際無印CSI以外では、未だにほとんど成功例は見当たらないように思います。
・出自が何であれ、アメリカ的「上司」像は徹底的に/結局のところ、"強さ"ないしは"男らしさ"が求められる。
・"知性""理性"というよりも。
・強いて言えば、『クリミナルマインド』のホッチナーでしょうか。顔は怖いですけど。(笑)
・とにかくそういう画期的、ないしは孤立した特徴を持つ、作品だと思います。
・非アメリカ的というか。
・それが同時に職人的定番的人気ドラマでもあるという、組み合わせの妙。
・...日本では「理系」「文系」はそれはそれで対立的関係にあったりもしますが、アメリカではとりあえず「文化系」という括りで、マッチョイズムに対抗するしかないと思います。そっちが優先。(笑)

・そんなCSIですが、僕も15年間常に面白かったわけではなく。
・"職人的"なのは結構なんですが、定番化が余りに進んで、最初の斬新さが薄れるとor"時代"に追いつかれると。
・グリッソム時代の途中から、かなり長めの"中だるみ"期があって。
・キャサリン/レイ時代の終わりには、ほとんど見るのをやめていたような状態でした。
・見ていなかったり、見ても寝落ち率90%くらいだったり。(笑)
・レイは嫌いじゃないんですけど、"地位"が安定しないんで見てる方も安定しなくて。
"主任"あってのCSIですから。
・ただラッセルの登場でかなり盛り返したというか、製作陣もやる気を取り戻した印象を受けました。
・サブキャラでは押したかったのだろう、珍しく"肉体派"のフィンは最後までピンと来ませんでしたが。
モーガンは好きでしたね、大好きでした。
Elisabeth Harnois1.jpgElisabeth Harnois2.jpg

・このElisabeth Harnoisという女優さんは、『ポイントプレザントの悪夢』というしょうもない(失礼笑)青春ホラーでデビューした時から、かわいこちゃんルックスだし演技もまだ大根だけど、このコは出来るコだね中身のあるコだねと、注目していました。
・だからCSIでの科学捜査官・分析官という"意外"な役回りはむしろ我が意を得たりで、実際とても良かった、「女の子」である部分と「友達」である部分が絶妙にブレンドされた、みんなに有り難い存在感を発揮していたと思います。
・現場服に"着られてる"感じも可愛かった。(笑)
・とにかくそういうこともあって、最後の方はまた楽しく見るようになっていました。
・ちょっと"家族が危険"ネタが多過ぎた気はしますが。

・まあでも潮時でしょうね。
・持ち直したところで終われて、良かったかなと。
・「科学捜査」を教えてくれて、ありがとうございました。
・"ギル・グリッソム"をありがとう。ついでにモーガンも。(笑)


スポンサーサイト



Posted on 2017/02/22 Wed. 20:55 [edit]

category: 1900年代-2009年のドラマ(アメリカ)

thread: 海外ドラマ(欧米) - janre: テレビ・ラジオ

tb: 0   cm: 0

コメント

コメントの投稿

Secret

トラックバック

トラックバックURL
→http://atlanta2015.blog.fc2.com/tb.php/71-edce8d19
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

リンク

最新記事

カテゴリ

カレンダー

検索フォーム

amazon.co.jp

最新コメント

ブログ村

RSSリンクの表示