死ぬまで海外ドラマ(死ぬ海)

アメリカ、イギリス、中国と欧州各国のドラマ。

『ギャング・イン・LA』(2014)  



『ギャング・イン・LA』(FOXスポーツ&エンターテイメントch) (allcinema)

内容

ギャングによる凶悪犯罪が多発しているロサンゼルス… LA市警は組織の精鋭を集め“ギャング特別捜査班(GTF)”を発足。うかつに潜入すれば命を落とす一触即発の状態が続く...ギャング特別捜査班、若手ホープ “ライアン・ロペス”も目の前で相棒を失う…。しかし、相棒を撃ったのは彼の知る男、一番凶悪と言われるギャング・ファミリーの一員だった。実は、捜査班のホープ“ライアン”は訳ありの男だったのだ。
ギャングに育てられた男が3つの忠誠の狭間で揺れる、最強アクション・サスペンス!!!
(公式より)


レビュー

・元はFOXCRIMEチャンネルで放送されたものが、FOXスポーツ&エンターテイメントchに落ちて来たものを捕捉。
・FOXスポーツ&エンターテイメントchは概ねそういう"補欠"的な地味な作品が多いようには思うんですが、僕の性には合って傑作率が高くてやめられなくなりそう。
・基本的にはスカパーの"ドラマ・セット"(FOX、AXN、AXNミステリー、SUPER DRAMA! TV 等)で、海外ドラマは見ています。
・後は勿論、子供の頃からのたまにやる地上波。深夜やテレ東の昼。
・LaLaTVを契約していた時期もありました。
・さて『ギャング・イン・LA』
・面白かったです。シーズン1で打ち切られたのが、本当に残念。
・単に"もっと見たい"というだけではなくて、シーズン終盤に明らかになりかけた新たな(隠れた?)新設定が、よくある"クリフハンガー"(次シーズンへの興味を繫ぐ為にぶちこまれる未解決の謎・危機)の次元を越えて、興味をそそられるものだったから。
・元々この作品は、「設定」の面白さが中心的な持ち味だったのでね。
・だからこそ更なる設定の"かぶせ"も、効いていたわけですが結局未回収。残念。
・"設定"というのは勿論、内容紹介にもある、「ギャングに育てられた男」がよりにもよって「ギャング特別捜査班」で活躍しているということ。
・しかも彼は単に"育てられた"というだけではなくて、現在も事実上ファミリーに所属していて(さすがにギャング活動はしていませんが)、要所要所で情報を流しているという、危うい設定。
・うっかりするとリアリティが薄かったり、"二重スパイ"ものの焼き直しみたいな感じにもなりそうですが。
・彼の「特捜班」「ファミリー」に対する忠誠心、活動がどちらも本気度の高いものなので、"同時進行"の緊迫感、ストーリーの立体感がたっぷり味わえます。
・あり得ないものが、共存しているというか。
・もう一つの"立体感"は、ギャングそのものの描き方で。
・主人公の属する地元ヒスパニック系、そこへの進出を窺うメキシコ系やロシア系、それぞれのバックグラウンドやコミュニティがしっかり描かれていて。
・「多民族」「多系統」の立体感と、「犯罪組織」である面と「コミュニティ」(生活基盤)そのものであるという性格の立体感が。
・何とも息苦しいまでのリアリティを醸し出しています。
・海外ドラマファン的には、『OZ』『プリズン・ブレイク』などでお馴染みの、アメリカの刑務所での目を見張るかつ堅固な"多系統"感"民族"感。
・あれの"元"となるそもそものシャバでの多民族性がしっかり描かれている作品と、そう定義すればいいかと思います。
・それにしてもほんとに、"ギャング"は"コミュニティ"なんだなあと、感じさせる作品。
・かなり陰鬱でかつ残虐なシーンも多いんですが、それが"生きる"為であると、あるいは"生きる"ことそのものなのだというのが説得力を持って描写されているので。
・決してやたらめったらというか、センセーショナリズム的には見えません。
・まああえて言えば、戦国時代におけるそれぞれの「国」「武将」とその家臣団のようなものだと、言って言えないことはないように思います。
"戦国武将""ギャング"(の親玉)となぞらえるのは、日本人的には抵抗があるかもしれないですが。(笑)
・それくらいつまり、「生きる」ことと等価的な存在に見えるということと。
・彼ら暴力集団が作る"秩序"が、しばしば唯一性を持っているということ。彼らこそが、「国」であるというか。
・単に警察や政府という"秩序"に対する"反秩序"ではなくてね。
・一方で近代国家も存在しているから、ややこしくはなるんですけど。
・まあ日本でも、中央政府が弱くなったり社会福祉が極小化したりすれば、ある種の"ギャング""地方権力"が(これから)誕生・増大しても、多分おかしくはないんだと思います。
・元はヤクザも、そうだったわけでしょうし。
・中間的には、中国だと「軍閥」なんて概念もありますね。
・「ギャング」と「社会」「国家」の、遠いようで意外と近い関係というか。
・たまたま勝ったギャングが、国を作ってるだけじゃないかという。
・だからこそつまり、主人公の"葛藤"も大きくなるわけです。
・単に我が身の安全というだけではなくて、どちらに"正当性"を認めたらいいのか。警察とギャングと。
・そういう風景を、やや暗いですけどしっかり娯楽作品とした仕上げた傑作。


他の人の感想

海外ドラマ『ギャング・イン・LA』 フィナーレ(misasa104の日記 さん)
カテゴリー「ギャング イン LA 」(感想考察 海外ドラマ多め さん)
ギャング・イン・LA(原題:gang related)S1で打ち切りだって!(粉雪のちょこっと、ドラマ さん)

・・・「暗い」という評判が多いのは、仕方ないですね(笑)。意外と"ぬるい"という評価もあったのは、多分主人公のそれぞれの"コミュニティ"への浸り具合がそう見えたんだと思います。


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Posted on 2015/12/11 Fri. 18:43 [edit]

category: 2010-2014年のドラマ(アメリカ)

thread: 海外ドラマ(欧米) - janre: テレビ・ラジオ

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