死ぬまで海外ドラマ(死ぬ海)

アメリカ、イギリス、中国と欧州各国のドラマ。

『リミットレス』映画版(2011) & ドラマ版(2015)  

Amazonプライム映画版が見られたので、合わせての感想・まとめを。


まず映画版。(Wiki)



内容

原作はアラン・グリンの人気小説「ブレイン・ドラッグ」(文春文庫刊)。スランプに陥り、恋人にも去られてしまった作家のエディは、義弟バーノンから脳を100%活性化できるという薬「NZT48」を手に入れる。薬を服用し一夜で長編小説を書き上げるとたちまちベストセラーとなり、さらにはビジネス界にも進出して株取引や投資で成功を収めるが、やがて恐ろしい副作用に襲われる。 (映画.com)


感想・特徴

・主人公はドラマ版の"悪役"・・・に近いキーパーソン、モーラ上院議員その人。
・知っててドラマ版を見たら、多少は思い入れは変わったか。
・悪人というほどではないけれど善人でもなくて、よくいる上昇志向の強いアメリカ人。元々作家志望で、負け犬ではあるけれど頭はどちらかというといい方らしい。(以上、ドラマ版主人公ブライアンとの違い)
・一応なにがしか「世界の変革」を発想してはいるらしく、その為の資金作りとして金融界での成功を目指すのだが、映画の主体はむしろその部分で、"野心的な若者の成功と墜落"(しかけだけど)という『ウォール街』的なトーン。
・最後は"墜落"の危機を何とか乗り越えて、上院議員へ上り詰めようというところで終わる。
・まあ概ねドラマ版のパーソナリティとの、ずれは無い感じ。違いは"主人公補正"のある無し?

・NZTの副作用には襲われるが、モーラ個人についてはそれはほぼ"過剰摂取"の問題のレベルで収まっていて、使い方に気を付ければマネージ出来るということになっている。
・過去の(他の)使用者は軒並みや死亡や重病にはなっているが、映画の範囲だと"薬切れ"さえ起きなければ大丈夫というように見える。
・また徐々に量を減らして行けば、多少の後遺症は残るが一応"抜く"ことも可能らしい。
・既に秘密裏にNZTの自作は行っているが大規模ではなく、また独占をもくろむ製薬会社によって閉鎖に追い込まれたというエピソードも。
・そもそもの製造者や製造の主体の話は、出て来なかった。
・「副作用を抑える注射」の話も。

・作品のトーンは上で言ったようにややギラギラギスギスという感じでドラマ版とはだいぶ違いますが、音楽のトーンは共通しています。
・あと「昔付き合っていた彼女」"NZT"後も執着するところも、似ているか。(笑)
・その彼女は一回必要に駆られてNZTを体験するのだけど、「自分じゃなくなるから」ときっぱりその後の服用を断る芯の強さと良識を持っている。
・ブロンドショートカットでルックス的共通性は無いですが、そこらへんがドラマ版のレベッカに繋がっていると、言えなくはないかも。

・特に出来の悪い映画ではないと思いますが、ストーリー的にはやや中途半端なところで終わっている印象で、その時点で続編やドラマ化を意識でもしていたのかという感じ。
・原作はどうなのかな。
・"モーラ議員"も特別思い入れが芽生えるようなキャラクターでもないので(笑)、見なくてもドラマ版の視聴には影響無い感じ。



続いてドラマ版。



『リミットレス』(スーパードラマTV) (allcinema)

内容

映画『リミットレス』を、全米ネットワーク局CBSがTVシリーズ化。映画版に主演したブラッドリー・クーパーが同じエディ・モーラ役で出演し、製作総指揮をつとめた。
売れないミュージシャンで定職にも就かずにあてのない生活を送っている主人公ブライアン・フィンチは、かつて一緒にバンドを組んでいた友人イーライに奇跡をもたらす薬“NZT-48”を分けてもらう。“NZT-48”の驚異的なパワーに感嘆するブライアンだったが、その直後、イーライが何者かに殺され、ブライアンの人生は大きく変わっていく……。 (公式)


感想・特徴

・主人公ブライアン・フィンチはエディ・モーラより"負け犬"度は高いですが、その分かなりのナイスガイで、この二人のコントラストがそのまま作品のトーンの違いを決定している感じ。
・ていうか逆にブライアンとのコントラストによって、モーラのキャラも初めて確立したというか。
・ただ映画との最大の違いでありかつ"ヒット"としては、何と言っても「FBIへの捜査協力」という設定で、これによって多方面かつコンスタントに、"NZT"という薬の効果の"可能性"を、じっくり検討することが可能になっていました。
・映画版と比較すると、その"効果"の描写を作り手が毎週楽しんでいる感じは伝わって来て、それがドラマの魅力ともなっていると思います。
・ただある意味定番の"捜査もの"になったことによって、「人類に大変革をもたらし得る薬」というそもそものモチーフと、それを使ったモーラの「計画」の緊張感というか存在感は薄れてしまって。
・1シーズンでは大して話は進まずに、にも関わらずネタ切れなのか趣味なのか、"遊び"的エピソードの頻度がやたら高くて、だったらもっと進めろよと、終わってみれば思ってしまうところはあります。(笑)

・とはいえ「映画版を見ていなくても問題無く見られる」かつ「映画版を見ていても全く別物として楽しめる」そして「映画版で不十分だった要素についても補完されている」という点で、"ドラマ化"としてはかなり上々の成功作と言えるのではないかと思います。
・映画版の主演の人が製作総指揮だというのは今回初めて知ったんですが、なるほど当事者ならではのツボを弁えた作りだなと、そういう感想。
・作品への愛情と、恐らくは映画をやっていて不満だった部分を、上手く入れ込んだというか。
・そんなに自分の出番は多くないですけどね。(笑)

・"物凄い傑作"とかいうことはないですけど、毎週気持ち良く、概ね退屈せずに見られる合格点の作品だったかなと。
・("NZT"を除けば)一番の魅力はブライアンと相棒のFBI女捜査官レベッカの"仲良く喧嘩"する掛け合いで、そこらへんはまあ、ほんとに「捜査もの」の定番(笑)の味。
「NZTと人類社会」というメインテーマについては・・・"映画"の方の続編を待つという感じ?(笑)
・ドラマ版は時間が足りなかったという面もあるんですけど、それ以上に"ブライアンの人生""幸福"が完全に中心になっちゃって、あの後いくら続いてもそんなに大きなスケールの話になった感じはしない。(笑)
・映画と違って「副作用」の問題が非常にストーリー上のキーになってるので、むしろ「いかにNZTに頼らないか」という、"モラルバイアス"みたいなものがどうしてもかかってしまっていましたし。
・...思い出しましたが映画版では、「NZTを常用することによってシナプスそのものが構造変化して、未使用時でも"天才"に近い状態」にモーラがなっているという描写が、最後の方でありましたね。
・ドラマ版では一切出て来ませんでしたが、「副作用」の問題、「人類の変革」の問題としては、なかなか面白そうというか、"使え"そうな設定ではあります。
・やっぱりドーピングはどうもねえ。(笑)

というわけで何も"解決"はしませんが、「人間が頭が良くなると(あるいは天才の頭の中では)どういうことが起こり得るのか」イメージを見るという意味では、とりあえず興味深い作品だと思います。
映画としてもドラマとしても、まずまずの出来。


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Posted on 2017/05/02 Tue. 19:27 [edit]

category: 2015-2019年のドラマ(アメリカ)

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